シリア:アラブ・ガス・パイプラインをめぐるイスラエルの思惑と米国の立場(2)
2022年01月23日付 その他 - Snack Syrian.com 紙


■「イスラエルはシリアの経済復興に貢献するか?」…ロシア・トゥデイによる「議論を呼ぶタイトル」

【スナック・シリアン・ドットコム】

同記事は、最近活発になっているアラブ・ガス・パイプラインの構想が、2009年に存在したエジプトからレバノンへのガス供給の実現に向けた特別プロジェクトを再活性化させる試みであるとみなした。そうであるにもかかわらず、「エジプトが炭化水素の主要な源泉であるという疑いが徐々に高まってきている」のだという。

さらに同記事によると、イスラエルの第12チャンネルは、「ガスはイスラエルの地中海リヴァイアサン・ガス田でくみ上げられ、最初にヨルダンへ、その後シリア、レバノンへと運ばれる」と報じた。また同チャンネルによると、このようにイスラエルが協力を行う目的は、レバノンにおける経済的情勢、ゆくゆくは政界からイランの影響力を減じることにあるという。さらに、こうしたイランの影響に関する問題は米国の利益にもつながる可能性があるという。しかしバイデン政権は、リヴァイアサン・ガス田からレバノンへのガス輸送の問題から、まもなく距離を置いた。

この問題に関する米国の声明を振り返ると、米国務省はこれらの問題から距離を置いたというよりは、むしろそれを否定した。同省は声明のなかで「米国がイスラエルとレバノンの間のエネルギー取引を仲介しているとするメディアの報道は誤りである」と断じたのである。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52399 )