シリア:米国がイスラーム国指導者を排除したのちにシリア国内で計画していること(6)
2022年02月08日付 その他 - al-Souria.net 紙


■アブー・イブラーヒーム・クラシー排除後の米・トルコ関係

【スーリーヤ・ネット:サミール・サーリハ】

さらに我々は、米政府からトルコ政府に向けられる全く異なる新たなメッセージを目的具することになるかもしれない。すなわち米国が、「イスラーム国」問題が縮小の一途にあるかぎり、イドリブ県内で「テロリスト・カード」を用いてそこにおけるトルコ・ロシア間の合意を無に帰したうえ、テロ組織認定されている「ヌスラ戦線」や「シャーム解放機構」などを含むジハード主義過激派諸組織の隊列に加わる可能性があるということである。

米政府はこの度、「アフガン・イドリブ」モデルを動かすことで、シリア・トルコ国境に隣接し、何十万人が暮らす閉ざされた地理的領域でトルコ政府とロシア政府の包囲を試みる。そしてターリバーンの場合と同じように、そこに計略に関連するあらゆる機会を与えるのである。

米政府は、シリア問題全般とイドリブ地域において安全保障上の、あるいは政治上の新たな突破口を模索している。これは、米国が(アブー・ムハンマド)ジャウラーニー・ファイルを動かし、彼に「政治的・安全保障・イデオロギー的に新たなるつぼの中に身を投じる」か、あるいは「同地域でイスラーム国指導者が経験したのと同じ運命をたどる」のかを選ばせることと同意であり、その点で米国にとっては潤沢な機会を与えるものといえよう。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52732 )