シリア:ロシア高官がシリアの貧困の原因を米国の制裁に帰する(4)
2022年02月15日付 al-Watan 紙


■ロシア政府は「それ」が米国による制裁に起因しているとの見解…国連「シリアは過去に例を見ない貧困と困窮のレベルを経験している」

【ダマスカス:本紙】

国連人道問題担当事務次長であるマーティン・グリフィス氏は、シリアの総人口の90%以上の人々が貧困ライン以下で暮らしていると見積もった。また同氏は、「彼らのうち多くは、生活費をまかなうために極めて難しい選択を行うことを余儀なくされている」と指摘した。

昨年3月、国連傘下の世界食糧計画および食糧農業機関はレポートのなかで、シリアが今後5か月の間に食糧安全保障に関する深刻な危機状態に置かれる可能性があることを指摘した。

両組織は同レポートのなかで、両組織が「武力紛争」と呼んだもの(テロリストらがシリアに対して行っている戦争)の継続、新型コロナウイルスの拡大、シリアに課された一方的な制裁に起因する経済的影響、レバノンの金融危機を含む様々な要因によって、シリアにおける経済危機は2020年のうちに深刻なレベルで悪化したと述べた。

フランス国民連合党党員で欧州議会議員であるティエリー・マリアーニ氏は昨年8月、本紙によるインタビューのなかで「制裁はシリア国民を直接的に害することとなり、シリア人の生活をより困難なものへと変える」と述べた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52855 )