イラク:イスラーム国によるモスル陥落から8年...(3)
2022年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モスル市陥落を想起しつつ…:カーズィミー首相は同市で過去の過ちが繰り返されぬよう求める

【バグダード:本紙】

加えて、「合同作戦指令室はNATO連合との間で大規模な任務が生じ、軍事的能力の向上および構築の分野に関連する大規模訓練が行われることを楽しみにしている。これはイラク治安部隊が必要としている、共存の目的である」と述べた。さらに「イラクは戦闘能力においてその他の軍隊に依存してはこず、むしろ自身の力量や能力に依拠していた。しかし、世界中の全ての軍隊は力量や能力の開発を必要するものである」と指摘した。そして、「訓練は能力向上および能力構築にとって重要である。したがって、世界の全ての国々は軍事力の継続的な訓練・構築を必要としている。高度な力量・能力を保持している安定した国々でさえもだ」と強調した。

カーズィミー首相は以前、NATOの新司令官であるジョヴァンニ・イアヌッチ氏と既に面会していた。同首相はこれに関して、自身のオフィスが発した声明のなかで、「イラク治安部隊の訓練、組織レベルにおけるその効率性の開発、その各要員の技能向上といった分野において、NATO連合との協力を強化する重要性」を強調した。

一方NATO連合軍司令官は、「イラクは地域と世界の主軸国家であり、その安定は地域と世界の安定にポジティブに反映される」としつつ、同国との関係の重要性を強調した。さらに「同様の枠組みにおいてイラク政府が果たしている役割」を高く評価した。

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:53599 )