イラン・サウジ外交関係再開の衝撃(4)
2023年03月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■中国の仲介を通した中東地域の不透明性…ビン・サルマーンよ、あなたは何をした?

【ハアレツ:ツヴィ・マゼル】

昨年末には、ビン・サルマーンは「シリアとの関係を再開する意図は存在する。しかしこの進展を妨げているのは、同国におけるイランの存在である」と明言した。当時ビン・サルマーンが意図していた内容は明確ではないものの、今日ではシリアにおけるイランの存在は障害にならないように思われる。

今週、シリアとトルコの関係再開に向けた道のりにおける新たな進展が期待されている。すなわちトルコの外務副大臣が、イラン、シリア、ロシアの外務副大臣も参加する政治会談に加わるためにモスクワに到着する。その後に外相級会合の開催が予定されており、そこでは両国間の関係再開の合意への署名がなされる可能性がある。シリアのアラブ連盟復帰は、特にシリアでの戦争の終結に貢献し、数十万人におよぶ人々の犠牲を防いだ組織についての議論がなされるなかでは、単に象徴的な一歩であるだけではない。この一歩はいまだ完成しておらず、しかしシリアに関してサウジとイランが声を一つにして話すとき、中東の混沌が新たな方向を向き始め、現状に対する新たなイメージが構築されているかのように思われる。

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( 翻訳者:廣瀬治基 )
( 記事ID:55339 )