国営輸送インフラ建設開発会社 イランの鉄道輸送が初めて欧州に接続
2023年06月09日付 Jam-e Jam 紙


 国営輸送インフラ建設開発会社は、「イランの鉄道輸送(トランジット鉄道)がミヤーネ–ボスターナーバード–タブリーズを結ぶ鉄道プロジェクトの運用によって初めてヨーロッパに接続される」と発表した。

【ジャーメ・ジャム電子版】国営輸送インフラ建設開発会社は以下のように発表した。「タブリーズからナヒチェヴァン[ナヒチェヴァン自治共和国(アゼルバイジャンの飛び地)の首都]、イェレヴァン[アルメニアの首都]、トビリシ[ジョージア首都]に至る鉄道路線がジョルファーや他の水上・陸上の国境を経由して接続されることにより、ひいては国際貿易の増加や、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコの各共和国への商品輸出の増加につながる。」

 また、このミヤーネ–タブリーズ路線の一部(ハーヴァラーン駅)の開通により、その鉄道ルートとテヘラン–タブリーズ間の所要時間が114km短縮された。

 このプロジェクトは、第1回東アゼルバイジャン州視察に関し承認された予算から3兆トマーンを割り当てるという大統領の約束を実現することにより、完成と運用の段階に至った。

 この鉄道路線は、環境面での利点に加えて経済的な面でも大きな利点をもたらす。このプロジェクトの年間収益は3兆2000億トマーンに上るが、これは様々なトランジット輸送の方法や燃料消費の節約、事故件数の減少などによって得られるものだ。

 年間700万トンの貨物と200万人の旅客に相当する輸送能力の向上は、この鉄道プロジェクトのもう一つの利点である。

 ボスターナーバード–ハーヴァラーン路線に使用されている全ての線路の枕木は、国内産である。タブリーズ–ボスターナーバード–ミヤーネを結ぶ鉄道の敷設は国、および東アゼルバイジャン州の最も重要かつ最も古いプロジェクトの一つであり、その敷設工事は人々の往来と商品の大量輸送を容易にするために1979年に開始され、22年間の中断を経て、わが国の政府の努力によってようやく完成し、大統領の立会いのもとで運用に至った。

 ミヤーネ–ボスターナーバード–タブリーズ間の複線軌道の鉄道は、テヘラン–タブリーズ路線のルート上にあるミヤーネ駅を起点とし、山岳ルートやトルコマンチャーイ、ボスターナーバード、バースメンジの各市を通過して既存のタブリーズ駅へとつながる。全国の鉄道路線と北西部の路線との接続の「失われた環」(接続されていなかった区間)であったタブリーズ–ミヤーネ路線は、全国の鉄道網の連結を一層強固なものにすることとなる。

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( 翻訳者:SM )
( 記事ID:55814 )