不動産係争調停システム始める―初日から多数利用
2023年09月01日付 Milliyet 紙


家主と賃借人の間で起こる係争を短期間に解決しようと、今日実施が始まった係争調停局では混雑が見られた。

家主と賃借人との間の係争をめぐる裁判所での訴訟負担を軽減するために導入された不動産係争調停システムでは、初日、混雑が見られた。係争が生じている家主と賃借人は、まずそれぞれの地域の裁判所に行き、調停事務所で申請を行う。申請後、1日後には自動的にシステムが双方に調停役を任ずる。

システムでは双方に3週間が与えられる。この期間内に調停できなかった場合は追加で1週間与えられる。合計、4週間で双方が合意できなかった場合に、訴訟の手続きが始まる。チャーラヤンにあるイスタンブル裁判所の係争調停事務所では初日の午前中には混雑が見られた。

調停事務所は午前9時に始業し、2時間の間で行われた登録のうち75%が家主と賃借人の係争であることが分かった。登録に訪れた人の多くは家主だった。その多くは退去に関して賃借人と合意できないでいると話している。家主は、裁判では少なくとも2年かかるが、不動産係争調停システムでは1か月といった短い時間で解決できることが利点であると話している。

■「4週間での解決が非常に良い」

賃借人と合意できないと話すユルマズ・パムクさんは「デュズジェに住んでいて、定年退職している。イスタンブルに来たが、私の賃借人は家を明け渡さない。賃借人の3年目の年だ。2回目の契約は終わっている。メジディイェキョイに私の家がある。不動産係争調停システムが始まる、問題を解決するためにはこれを使いなさい、と聞いた。そして今日来た。4週間での解決は非常に良い。弁護士とも話したが、裁判ではおよそ2年かかる可能性があるという。」と話した。

家主のサーリフ・オルマクさんは「不動産係争調停のために来た。賃借人とはうまくやれなかった。2年目だ。昨年、出てくれ、撤去する、と言った。しかし、賃借人は出ていかなかった。すぐに家賃を25%上げて契約延長した。再び、契約日が訪れ、彼は同じことをした。だから私は彼に通知書を送った。それでも出ていかないと言った。25%。ガイレトテペで2500トルコリラだ。その場所では家賃は2万から2万5千トルコリラだ。私は去年6000リラにしたかったが、それも受け入れなかった。『政府は私と賃借人の双方に寄り添う』と言った。合意できたらとても嬉しい。」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:56241 )