シリア:ハサカ県で脅かされる水安全保障…トルコ占拠地では5年にわたる人道危機(1)
2024年12月04日付 al-Watan 紙
■アルーク水源の占拠で飲料水危機続…ハサカ県で5年にわたる人道的災害…国際機関と連携し、代替井戸や貯水施設の整備進むも根本解決に至らず
【ダマスカス:本紙】
シリア北東部ハサカ県およびその周辺地域では、飲料水の供給源であるラアス・アイン市郊外のアルーク水汲み場が、2019年9月以降トルコ軍およびその傘下勢力に占拠されたままとなっており、5年連続で深刻な人道危機が続いている。アルークはこの地域で唯一の飲料水源であり、同水源の稼働停止によって100万人を超える住民が清潔な水を得られない状態におかれている。
シリア政府は友好国であるロシアとの協議や、国際人道支援機関との連携のもとで、水源を戦闘地域から切り離し、水道事業公社の管理下に戻すよう繰り返し求めてきたが、今のところ成果には結びついていない。
ハサカ県水道事業公社のムハンマド・ウスマーン局長は、『ワタン』の取材に対し、「現在、住民が利用できる水源は市中心部にある海水淡水化装置に限られているが、その数もかつての20基から7基に減少した」と明かした。また、これらの施設は午前7時から午後3時までの二交代制で稼働しているという。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:57688 )