第11回イラン新生児健康会議開会式で問題提起;イランの新生児のうち10%は未熟児
2025年11月18日付 Jam-e Jam 紙


 第11回イラン新生児健康会議の学術担当主事は、国内の出生児のうち9〜10%が未熟児であるとし、「早産の要因の大部分は予防することができ、出産前ケアの改善が早産を減らす上で重要な役割を果たす」と述べた。

(ジャーメ・ジャム・オンライン)第11回イラン新生児健康会議事務局によると、同会議学術担当主事で新生児専門医であるナスタラン・ホスラヴィー博士は会議の開会式の傍らで以下のように述べた。「国のデータと研究結果に基づくと、イランで生まれる新生児のうち約9~10%が未熟児であり、この数字は世界平均とほぼ変わらず、過去10年で大きな変化は見られない 」

 同氏はリスク要因の大部分は予防できると強調し、以下のように付け加えた。「早産の最も大きな要因として、母体疾患、感染症、早産の既往症、多胎妊娠、出産に対する早期の介入、「不要な帝王切開、さらには出産前ケアを十分に利用できないといった社会経済的要因が挙げられる」

 ホスラヴィー氏は妊娠中のケアによる早産児出生数を減らす役割について言及し、以下のように述べた。「妊娠中のケアを強化し、不要な介入を防げば早産の大部分を防ぐことができ、減らすことができるだろう」

 この新生児専門医は地域におけるイランの立ち位置について、イランは未熟児のケアに関して地域中位に位置しており、国としての水準は回復傾向にある一方で、国内の地域格差や一部センターでの先進機器の不足、標準的なケアへの平等なアクセスが足りていない等の問題が依然として依然として存在しており、それらを解決するための計画を立てなければならないと説明した。

 同会議学術担当主事はこのようなイベントの開催の重要性を強調し、以下のように発言した。「今年の会議開催の目的は、未熟児の合併症を減らし、医療の標準を向上させ、新生児専門医の間での相乗効果を図ることだ。この会議の成果が、この先の数年間でイラン国内の新生児の健康に良い影響があることを願っている」

 この式典ではさらに、イラン新生児健康会議の事務局長であるパリーサー・モハッゲギー博士は以下のように発言した。「第11回イラン新生児健康会議は、イラン医科大学、新生児医師会、人口若年化推進・家族保健局、そして新生児専門医と看護学の教授らによって開催されている。今年のプログラムは、新生児看護と新生児医学の2部に分かれている」

 同氏は、研修プログラムについて以下のように述べた。「新生児の蘇生、呼吸のケア、サファークタントの投与、母乳育児、母乳バンクなどの専門のワークショップが医療チームの実技向上を目的として開催される。また、医療機器、製薬、関連サービス企業なども多くのブースで新生児健康分野での最新の成果を展示する予定だ」

 モハッゲギー博士は最後に強調した。「この会議がイラン国内の新生児ケアの向上に貢献することを願っている」

 第11回イラン新生児健康会議は、アーバーン月30日[西暦11月21日]までテヘランのラーズィー会議センターで続く。

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( 翻訳者:KA )
( 記事ID:61227 )