トルコのエルドアン首相がベイルート訪問へ(アル・ナハール紙)

2006年12月06日付 Al-Nahar 紙
■ セニョーラ首相、ヤカン元議員に(中間派に閣僚2人、反対派勢力に9人、多数派勢力に19人の)組閣案を課し、回答を求める
■ 街頭行動の緊張はベイルートで続く トルコが舞台に登場
■ セニョーラ首相、シャバア農場の代表団に「我々は血を飲みたいのではなく、解放されたシャバア農場の水を飲みたいのだ」

2006年12月06日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長による最近のベイルート訪問の際に行われた協議の後、アラブ諸国によるレバノン危機の解決策の成果が待ち望まれる中、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相がレバノンを訪問し、明日にはトルコが仲介努力に加わる。エルドアン首相は、イランに始まる中東平和のための努力の一環として今日シリアに到着し、そこからレバノンへ来る。

 消息筋は、エルドアン首相は今夜ベイルートに到着すると見ている。この訪問に備えてフアード・アル=セニョーラ首相とエルドアン首相との間で電話連絡が行われ、セニョーラ首相筋が述べたところによると、その中でエルドアン首相は現在の情勢についての自身の見解をセニョーラ首相に表明した。また政府筋によるとエルドアン首相は、「中東地域が宗派主義の陰謀の罠に陥るのを回避しようと努めており、レバノン政府が行っていることに理解を示している」とのことである。

 一方で、ナビーフ・ビッリー国会議長は、トルコのアブデュッラー・ギュル外相から電話連絡を受け、ビッリー国会議長筋によるとその中でギュル外相は「もし政治的な窮状に終止符を打つ助けとなるならばレバノン訪問の用意がある」ことを伝えた。本紙が得た情報では、国会議長は回答のため48時間の猶予をギュル外相に求めたということである。また同様にビッリー国会議長は、アムル・ムーサー事務局長からも連絡を受けた。

(後略)


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翻訳者:田中裕子
記事ID:4211