バチカン市国、レバノン大統領選出にマロン派総大司教の意思を尊重するよう要請

2007年10月03日付 Al-Nahar 紙
■ セニョーラ首相、クウェートにて石油協定に関して前向きの返答を得る
■ バチカン市国、マロン派総大司教の意見を尊重するよう求める
■ ハリーリー議員「国外においても、決定はここレバノンで行われるのだと明言する」

2007年10月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 「ムスタクバル・ブロック」代表であるサアド・アル=ハリーリー議員が、昨夜ワシントンを訪問するなか、アラブ諸国と国際社会の各方面は、レバノン人が外国に干渉されることなく、憲法で定められた猶予期間内に大統領を選出することを優先するべきだとの立場を示した。

 ルイジ・ガティ教皇大使は各方面との連絡を続け、昨日「レバノン軍団」のサミール・ジャアジャア執行部代表と、マロン派の聖ナスルッラー・ブトルス・スファイル総大司教を相次いで訪問した。

 本紙の得た情報によればガティ大使は会談の中で、大統領選出に関してビキルキー[※マロン派総大司教座]が発言権を有することが必要であり、スファイル総大司教のローマ訪問の後に発表された第8回大司教声明の趣旨に鑑みて、キリスト教徒および非キリスト教徒は総大司教の見解を考慮に入れるべきであると強調した。

 ジャアジャア氏は儀礼的なものだと述べた会談の中で、その声明の中でも特に大統領選出の国会審議をボイコットせず出席するよう要請している部分に応ずる立場を表明し、それは声明でも述べられているように、審議をボイコットすることとは「祖国をボイコットすること」だからだと主張した。

(後略)


現地の新聞はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:青山沙枝
記事ID:12152