レバノン首相がエジプト大統領およびサウジ国王と会談

2007年01月14日付 Al-Nahar 紙
■ セニョーラ首相がエジプト、サウジ首脳と協議 ヒズブッラー代表団のリヤード訪問の「良い雰囲気」を反映
■ エジプトとサウジアラビア:あくまでもパリⅢ会議の成功にこだわり
■ ビッリー国会議長は「争乱」回避のため「合意」を急がせる

2007年01月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【本紙、AFP、UPI、MENA】

 エジプトとサウジアラビアがレバノン危機に関心を抱いており、この危機をアラブ諸国の調停努力によって制御しておこうと努めていることが、フアード・アル=セニョーラ首相がエジプトのホスニー・ムバーラク大統領およびサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王との間で昨日相次いで行なった話し合いで明確になった。

 同時にセニョーラ首相がムバーラク大統領やアブドゥッラー国王の発言として伝えたところによればエジプトとサウジアラビアは、パリⅢ会議を成功させるために連絡協議や会議への参加といったあらゆる努力をすると強調した。

 セニョーラ首相の代表団の関係者たちが本紙に伝えたところによれば、ムバーラク大統領およびアブドゥッラー国王との会談は、レバノンの状況と、様々な方面からレバノンを翻弄する危機を解決へ導くために行われた努力や、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長が主導するアラブ和平提案の支援による危機からの出口を見出すために政府が表明した協力姿勢について説明する機会をセニョーラ首相に提供するものであった。また両会談はパリⅢ会議の準備会合でレバノンが提出した改革文書の概要を示す機会でもあった。

(中略)

■ ビッリー国会議長

 一方国内では、ナビーフ・ビッリー国会議長が昨日、政治状況に関する特別会合で「現在の政府は国民協定に則しておらず、憲法序文に反している。彼らはテヘランで私が語ったことを聞いていない。一部の人々はよく聞こえないようだ」と語った。

 また「私の提案に到るアラブ各方面のイニシアティブを妨害した人々」について非難を込めて語り、フアード・アル=セニョーラ首相以外は首相として受け入れないと述べ、「これが私のイニシアティブにおいて努力したことである」と指摘した。

 そして、「国内における解決策は3つのレベルを通過するものであり、それは第一にレバノン、第二にアラブ諸国、第三に国際社会である。第一と第三のレベルが望んだことは、第二のレベルを通過しなくてはならない」と付け加えた。

 また、「ダマスカスとリヤードの立場が近づく必要性」を強調し、「誰もパリⅢ会議とレバノンへの支援提供に反対してはいない」と繰り返した。「国軍は私にとってレッドラインであり、国際部隊もまた同様である」と伝え、「合意の欠如は今後我々を争乱に到らせる」と警告した。

(後略)



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翻訳者:工藤章
記事ID:4401