日本の研究者、ウスパルタで「薔薇カプセル」開発中―汗がバラの匂いに!?

2010年05月25日付 Zaman 紙

日本の研究者らがウスパルタでローズカプセルに関する研究を行っている。ギュルビルリキ(バラ協同組合連合会)のボラト・タメル会長は、その研究プロジェクトの目的はカプセルの中にバラ油を配合して体にバラ油を吸収できるようにすることだと述べ、「このようにして胃から体内や血液に吸収されて体からバラのような香りがすることを目指している。つまり人間が汗をかく時に、まさにその汗がバラのような香りになる」と語った。

化粧品の重要な原材料の一つであるバラをカプセルとして販売するための研究が始動した。トルコの「バラ庭園」であるウスパルタは、この度日本の研究者らが進めるプロジェクトの拠点となる。日本の研究者らは、バラから作られるカプセルによって体からバラの香りがするための研究を行う。ウスパルタのバラ生産者が設立したギュルビルリキ社のボラト・タメル会長は、この件に関して日本の研究者らが研究を行っていると述べ、「目的はカプセルの中にバラ油を配合して体にバラ油を吸収できるようにすることだ。このようにして胃から体内や血液に吸収されて体からバラのような香りがすることを目指している。つまり人間が汗をかく時に、まさにその汗がバラのような香りになる」と語った。タメル会長は、昨年(2009年)から始めた有機バラの油に世界中から関心が集まっていると述べ、「ウスパルタからフランスに向けて化粧品用でバラ油の98%を輸出している。これからは日本がローズカプセル用にこのバラを利用する予定だ」と語った。タメル会長は、日本に有機バラ油5キログラムが輸出されていることに言及し、ここで研究者らが有機バラ油をカプセル状にするための研究を行う予定だと述べた。

■トルコ人は化粧品に30億トルコリラ(約1700億円)を費やし、このお金はトルコに留めることができる
ギュルビルリキのボラト・タメル会長は、3.5トンのバラから1キログラムの油が採取でき、年間300キログラムほどのバラ油が生産されると述べた。タメル会長はウスパルタでは6000トンのバラが収穫されると言及した上で、トルコ人が化粧品に費やす金額が年間30億トルコリラ(約1700億円)であることを強調した。ギュルビルリキからローゼンスという化粧品会社が設立されたと語ったボラト・タメル氏は、「トルコ人が化粧品で海外ブランドに費やすお金がトルコのブランドに使われるために我々は取り組んでいる。このためR&D(研究開発)に重点を置いた。世界で10指に入るほど有名な香水のうち、6種類の原料は我々が生産している。我々は海外のベンダーを介して化粧品をフランス、ドイツ、スウェーデンなど11カ国に輸出している。我々の目標は中東やユーラシアを市場にすることだ」と述べた。100種類ものローゼンス製の化粧品があると述べたタメル会長は、バラ水、クリーム、ローションやワセリンに最も需要があると語った。


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翻訳者:三上真人
記事ID:19223