米、イランとの直接協議に言及:ミュンヘン安全保障会議で話題に

2013年02月03日付 Jam-e Jam 紙
 イランのアリー・アクバル・サーレヒー外相とアメリカのジョー・バイデン副大統領がともにミュンヘン安全保障会議に出席する中、イランの核問題ならびにイランとアメリカによる直接協議をめぐる報道が同会議で注目を集めている。「イラン問題と地域における力のバランス」に関する議論が同会議のテーマの一つとなると考えられている中で、世界の主要国の首脳らの間では、この問題に加え、イランとアメリカによる核をめぐる〔直接〕協議の可能性が取り沙汰されているのである。

 ミュンヘン安全保障会議に出席するためにドイツを訪れている米副大統領は昨日、記者団の前で「イラン・米協議に関する提案はまだ生きている。ただし、このことについては相手側が現実的に行動する必要がある」と述べた。

 ジョー・バイデン氏はイランとアメリカの間で直接協議が行われる可能性について、「イラン指導部がこの協議について真剣に受け止めた時が、この協議の行われる時だろう」と述べた。

 同氏は、以前に米政府がイランとの協議の用意があることを表明したことについて触れ、「この提案はまだ生きている。ただし、これは現実的な問題として扱われるべきであり、相手側が協議の内容について、議題となるものを提起することが必要だ。この協議は単なる話のレベルにとどまるのではなく、実際的なものとならねばならない」と指摘した。

 バイデン氏はミュンヘンを訪れる前、南ドイツ新聞とのインタビューの中で、米政府がイランと直接協議を行う用意があることを明かしていた。この発言と時を同じくして、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外相はアメリカの新国務長官について、肯定的な評価を下し、ジョン・ケリー氏はその個人的資質から、最低でもこれまでの米政府の反イラン的なスタンスや政策の一部を変えるきっかけとなりうるとの期待を表明していた。

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翻訳者:ペルシア語記事翻訳班
記事ID:29156