ラーリージャーニー国会議長「アメリカとの交渉はレッドラインではない」

2013年01月29日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメジャム・オンライン】イランの国会議長は、アメリカとの交渉はレッドライン(超えてはならない一線)ではないと表明したうえで、「アメリカは破壊的な立場を取るのではなく、交渉の進展を手助けするべきだ」と強調した。

 アリー・ラーリージャーニー国会議長はアル・アーラム放送(イラン国営放送アラビア語放送)との独占インタビューのなかで、「アメリカ大統領の新たな任期において、イランとアメリカの間で直接交渉が行われることに期待がもてるか」との質問への答えとして、「『アメリカで起きている新たな変化は、〔アメリカの対イラン関係で〕新たな方向性を示しうるか』という問題は、ジャーナリスティックな分析において提起されているが、しかしわれわれがここで指摘できるのは、彼ら(アメリカ政府)の実際の行動だけである〔=未来予想について軽々なことは言えない〕。彼らがどのような一歩を踏み出すのか、われわれは見守らなければならない」と述べた。

 ラーリージャーニー氏は、「アメリカとの交渉はレッドライン(超えてはいけない一線)であるという点についてだが、我々は一度もこの行為をレッドラインだと言ったことはない」と続けた。

 同氏は、「革命最高指導者は数年前にマシュハドでの演説で、我々はアメリカ政府の行動を注視しているということを仰ったことがある。それ故、アメリカ大統領の新たな任期において、どのような行動を彼らが示してくるかを、われわれは見守らねばならないのである」と強調した。

 ラーリージャーニー氏はさらに、「もしこのこと〔=アメリカが対イラン政策で新たな方向性を打ち出すかどうかということ〕について、何らかの確信を得たいというのなら、恐らく5+1(国連安保理常任理事国とドイツ)における彼ら〔=アメリカ〕の振る舞い方それ自身が、一つのサインとなるであろう。つまり、〔もしアメリカが新たな方向性を打ち出したいのなら、5+1グループとイランとの核交渉をめちゃくちゃにしてしまうような〕破壊的な立場に代わって、交渉の進展を手助けする〔ような建設的な立場を取る〕べきだということである」と続けた。

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翻訳者:8409036
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