ケイハーン紙発行責任者「核交渉チームは彼らのゆすりによく抵抗している」

2013年11月13日付 Jam-e Jam 紙

 ケイハーン紙発行責任者のホセイン・シャリーアトマダーリー氏は、「先の協議で結論に達しなかったのは、イラン核チームが彼ら〔=欧米〕の高圧的態度とゆすりに抵抗したことを示している。この点は、希望がもてる」と述べた。

※訳注:ケイハーン紙は保守強硬派の代表紙で、ハーメネイー最高指導者が直轄。ホセイン・シャリーアトマダーリー氏は、最高指導者の代理として同紙を率いており、イランのNPTから脱退などの強硬意見を、しばしば社説で展開している。

 シャリーアトマダーリー氏は火曜日、〔‥‥〕記者団を前に「われわれは交渉団について何も言ってこなかった。革命最高指導者も、彼らは革命の子であり、彼らを支持すると仰った。また師は、目を見開いて状況を注視しなければならないとも仰った」と述べた。

 同氏は、一部のメディアがケイハーン紙とシャリーアトマダーリー氏個人のポリシーが過激で急進的だと非難していることについて、「彼らは何年も前から、私たちに罵詈雑言を浴びせてきた。彼らに期待するようなことは何もない」と語った。

 同氏はまた、「賢明なる革命指導者は、交渉チームを支持せよと仰った。いずれにせよ、彼らは最前線で活動しているのであり、彼らを支持しなければならない」と続けた。

 同氏はさらに、「何かいうべきことがあれば、その際は友人として彼らに意見することもあろう。われわれはメディア関係者であり、メディアを通じて、自分たちの領分の中で、イスラーム共和国の名誉を守るために手に手を携えていかねばならない」と付け加えた。

〔‥‥〕

 同氏はまた、「重要なのは、われわれは交渉の過程でライバルのゆすりに屈してはならないということである。もちろん、先の協議で結論に達しなかったことは、イランの核チームが彼らの高圧的態度とゆすりに抵抗したことを示すものであり、この点は希望がもてる」と言明した。

 同氏は続けて、「〔交渉相手からの譲歩ないし謝罪がない限り?〕一つの合意を手に入れるというようなことがあっては絶対にならない。なぜなら、合意だけでは価値がないからだ。あなたが価値観の堅持を理由に合意に屈しないならば、それ自体〔守るべき〕一つの価値だ」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。


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翻訳者:白糸台国際問題研究所
記事ID:31989