プーマ社トルコ工場製サッカーユニフォームボロボロ事件、「生産続ける」

2016年06月21日付 Hurriyet 紙
サッカー欧州選手権に出場する五カ国のテクニカル・スポンサーを務めるプーマ社のトルコ製ユニフォームが破れた問題は、大会に泥を塗る出来事となった。スイス対フランス戦で、スイス人選手らのユニフォームがボロボロになり、その後この製品がトルコ製だったことがわかった。この件に関してプーマ社はヒュッリイェト紙の取材に対し、「ユニフォーム製造時に、微量の不良素材が使用されていたようだ。我が社はトルコ製品の品質に大変満足している。今後もトルコでの製造を続けていくつもりだ」とこたえた。

■ユニフォームはすべてトルコ製

回答では、プーマ社がスイス以外にもオーストリア、チェコ、イタリア、スロヴァキアのスポンサーを務めていることにも言及され、次のように述べられた。
「プーマ社は欧州選手権に参加する24チームのうち5チームのスポンサーを務めている。彼らのユニフォームはすべてトルコ製だ。イギリス対スロヴァキア選では、スロヴァキア人選手はトルコで縫製されたプーマ製品を着用していた。この試合では何も問題は起こらなかった。
スイス戦での製品は、微量の不良素材が使用されたユニフォームだった。この件に関して分析を行ったところ、不良素材が確認された。我が社はトルコにおける製造に非常に満足している。今後もトルコでの製造を継続していく。(スポンサーを務める)これらのチームは皆、国際戦でプーマのACTVサーモ・Rテクノロジーを採用したユニフォームを着用している。どの協会も、これまで何一つ問題がなく、ユニフォームの品質・使用感・デザインについて非常に満足していると言って下さっている。」

■7つのメーカーが競合

スポーツ用品メーカーにとって、欧州選手権とワールドカップは重要な宣伝の機会だ。ユーロ2016においては、24チームに対し7つのメーカーがスポンサーとなっている。これらスポンサー企業のうち、最多チームと契約しているのがアディダスだ。アディダスは9チームのスポンサーで、トルコでのユニフォーム製造は行っていない。また、6チームと契約するナイキが2番手につけている。この大会でプーマは5チーム、ホマ(Joma)、マクロン(Macron)、アンブロ(Umbro)、エレア(Errea)がそれぞれ1チームのスポンサーを務めている。

■ İHKİB もユニフォーム問題に腰を上げる

İHKİB(イスタンブル既製服・服飾品輸出者協会)のヒクメト・タンルヴェルディ会長は、協会が今回の出来事に注目しているとしてこう語った。
「プーマのユニフォームを製造するミレテクス社は、トルコ既製服業界の大手企業のひとつだ。プーマに加え、アディダス、ナイキ、ニューバランス、インタースポーツといった世界規模のスポーツ用品メーカーの製造元となっている。EURO2016で起きたスイスナショナルチームのユニフォーム破れの原因は、話題にされているように納品後のプリント工程で発生した問題にあると我々は考えている。しかし、確実に判断するには、設備の整った研究所での検査が必要だ。プーマがユニフォームを提供すれば、当協会の機関であるEKOTEKS研究所でしかるべき調査を行い、問題の原因をはっきりと突き止めることができるだろう。」


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翻訳者:吉岡春菜
記事ID:40750