Abdulkadir Selviコラム:あと3日、最後の構図

2017年04月13日付 Hurriyet 紙
一人の共和人民党(CHP)幹部と対談した。

「7月15日はコントロールされたクーデター未遂と言って自分が術中にはまってしまった」と語っていた。

公正発展党(AKP)の幹部の一人とも対談した。

「キャンペーンの序盤に反対者らの批判に対しての回答を準備してしまったことで間違いを犯してしまった。その代わりに新体制がトルコに何をもたらすのかを説明しなければならなかった。」CHP党首ケマル・クルチダルオールは口酸っぱく皆に選挙に行くよう呼びかけている。クルチダルオール氏によれば投票率が高くなるにつれて否決の可能性が強まるのだ。クルチダルオール氏は推測を述べてはいないがCHPの空気は52-48%が反対票となるだろうという見込みだ。

エルドアン大統領はというと多数の賛成票を得るために全面攻撃に打って出ている。エルドアン大統領の狙いは54-55%以上を引き寄せ、可決を手にすることだ。

■18歳にもかかわらず距離を置く

憲法改正に賛成票を投じると述べている人の中で36歳以上の人々がウェイトを占めている。女性たちの中でも賛成票がリードしている。AKPの有権者らの間の女性率が高いことがこれに影響している。2月28日過程では最も大きな代償をスカーフをまとった女性たちが払った。AKPに票を投じる保守―敬虔な女性層は自分たちの勝利を守り抜くことを重視している。このため彼女たちは選挙での勝利の価値をよく理解している。18歳の被選挙権付与にもかかわらず、若年層のなかでは支持率は高くない。更に支持率が最低なのは18-25歳だ。大統領制に最も反発している層は18-25歳の若年層である。被選挙権18歳に引き下げが提案されると支持率は上がったが、それでも若年層の距離を取ったスタンスが解消された訳ではなかった。

憲法改正をMHPとともに実施することは、重要なクルド人有権者を抱えるAKPからすればリスクだった。しかしこの問題においては実に全うなメッセージが伝えられた。エルドアン大統領がディヤルバクルで語った「プロジェクトに参加する者との対話の準備は出来ている。」というメッセージは効果があった。私は南東部の会議で大統領と首相も交え、大臣らと会談した。「広場ではなく、通りを見ています。一対一の対話を行っています。東部と南東部から11月1日以降1-1.5倍以上の票が得られることでしょう。」と話した。その後加えて「国民投票は解決プロセス以後、クルド人民との一体化の第二歩となりました4月16日以降、これを改めて評価しなければなりません。」

イスタンブルを始めとして大都市におけるクルド人たちがHDPやAKPを支持しているように賛成や反対陣営においてもまた地域の獲得が期待されている。対テロ闘争決議が継続していることは、しかし問題解決の扉を開くことでもある。

■3つの論点

大統領はキャンペーンの最後の3日間で三つの論点について寄せられた躊躇いの声への説得に努めるだろう。

1、独裁制

2、議会の終焉

3、タイイプ氏以降の体制はどうなるか?

最後のターニングポイントで更に肯定的なメッセージをも重視するだろう。可決を得ることが経済と外交政策の場でトルコの力がどう強化されるのかを説くことだろう。ヤルチュン・アクドアン元副首相はこれを「可決と相成った場合経済環境の安定化の見込みが強められるだろう」と述べた。

「エルドアンの後はどうなる?」という質問も重視している。「エルドアンがいる間、政治の安定と民主主義の達成という点については疑問はない。元のこの体制はエルドアンの後を保証するために必要だ」というテーゼに対処するだろう。副首相ヴェイシ・カイナクは「この国はメンデレスを、オザルを、エルバカンを、そしてエルドアンを選んだ。CHPですら大統領選挙に出馬したとき、筆頭にムスリムのイスラム協力機構書記長エクメェッディン・イフサンオールを候補者に立てました。この経歴以外ではこの人物はありえません」と話した。

AKPは大統領制によって政治経済の安定が恒久に保たれると説いている。15年間AKP単独で権力の座にあったためにとにかく安定性があると言われている。連立政権期はといえば35歳以上の人々に一つの意味を表象している。

軍の世俗主義の守護者という立場が復活すること、クーデター阻止が言われると、AKP期の軍の守護者としての復活とエルドアンが6月15日クーデターを撃退したことも話題に挙がる。

新体制テーゼにしてもアンチテーゼにしてもAKPがもたらしている。


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翻訳者:市野太音 
記事ID:42473