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ヒット件数: 200件

収監のBarış Pehlivan、その理由はここに

決して誰も殺していません。決して誰も強姦していません。決して誰にも薬物を売っていません。      もしこれらの重罪を犯していたのなら、恥ずかしさから生きることはできないが、政府は私に自由を与えただろう。      これは私にとって、とても難しい記事だ。私の記者生活は20年目になる。ニュースのテーマが私となるときは常に、ニュースそのものでなく、そのために私が支払った代償が話題にされると、気が滅入る。このために私は何日間も書けなかったのだ。でも、わかって欲しい。問題は私のことではないと私自身は知っ 全文をよむ

  • 2023-08-02
  • Cumhuriyet紙

Tunca Benginコラム―右派政党がより強力に

2回目の投票まで2日残すところとなった大統領選挙では有権者の選択に大きくかかわる2つの重要な動きがある。愛国主義諸派と1回目の投票に行かなかった850万人近い有権者への訴えかけである。もちろん1回目の状況を維持する場合の話ではあるが、2回目の投票にむけた選挙活動のなかでは興味深い変化が発生している。まったく想定してされていなかったのは政治家による極右的な発言やふるまい、政局優先で党組織と有権者の頭を混乱させる政治戦略などだ。周知のとおり以前は様々なアプローチや詳細までの合意が含まれていた。世論の 全文をよむ

  • 2023-05-25
  • Milliyet紙

Orhan Bursalıコラム「安全な建物はどうして建てられないのか」

なぜ安全な建物が建てられないのか?必要な対策は?       震災後にいつも話題となるが、全くもって、1センチメートルほどの前進も見られないこの件をまたも扱うことになった。この件はそこらじゅうで話されている、何度も聞いたと言われ、読者の興味も引かないかもしれない。しかしながら、書かなければならない。       もっとも恐ろしいのは、建物が完全に瓦礫の山となってしまったことである。瓦礫の山の前に立てば、救命作業がどれだけ困難か、そして、90%の確率で救われていたかもしれない命の中のたった5%が救 全文をよむ

  • 2023-02-14
  • Cumhuriyet紙

Timur Soykanコラム:破壊のポリティクス

「今は政治をするときではない」と彼らは言う。彼らの政治こそがこの国を瓦礫の山にしてしまったというのに。      1999年8月17日から導入された震災税(deprem vergisi)で集めた384億ドルで、彼らはスーペルストラーダ〔注:大型幹線道路の一種〕や、メガプロジェクトを次々に行った。建築会社は儲かった。「我々が道路を作った」と票集めを行い、短期的な政治的利益でボロ儲けし続けた。      こういうことを言うと、彼らは声を張り上げるのだ。「今は政治をするときではない」と。      科 全文をよむ

  • 2023-02-12
  • その他紙

Zafer Şahinコラム「クルチダルオールか、イマムオールか?」

[共和人民党党首の]ケマル・クルチダルオール氏が大統領選に出馬するための眼前の最大の敵は、[善良党党首の]メラル・アクシェネル氏だろうか?      それとも、[イスタンブル市長]エクレム・イマムオール氏と[アンカラ市長]マンスル・ヤヴァシュ氏だろうか?はたまた、一向にクルチダルオール氏には好意的な視線を向けない、共和人民党派のメディアであろうか。実は、今列挙したどれでもない。      クルチダルオール党首にとっての最大の障壁は、党内で「アンカラではケマル派、イスタンブルではエクレム派」と言わ 全文をよむ

  • 2022-12-28
  • Milliyet紙

NATO「拒否権」の幻想

多くの有能なオブサーバーたちが述べたようにNATOがロシアを包囲した結果であるウクライナ紛争において一体何が起こり、終わったのか理解をすることそして様々な事件を確かな場所にもたらすために、トルコの将来における形づくりにおいて決定的な重要性をもつNATOを無視してはならない。まさにアメリカ合衆国、フィンランドそしてスウェーデンもまたNATOへと組み込まれるという意図が明らかにされると、北大西洋条約が再び議題となったのだ。ワシントンがその意図を発表したことを受けて、タイイプ・エルドアンもまた、この要 全文をよむ

  • 2022-05-17
  • Cumhuriyet紙

Güneri Cıvaogluコラム「エルドアンのアフリカ訪問」

エルドアン大統領は、アフリカへの旅行のために、フランスの「レファレンス」新聞のレ・モンド紙に対して「不安」を反映する回答を行った。      「トルコ大統領の、アフリカ大陸に対してのアグレッシブな観光というのはすでに一つの安全保障な構成要素を含んでいる。」      レ・モンドにおける記事の幾つかの文面というのは以下の通りである。      トルコ大統領のレジェプ・タイイプ・エルドアンは、現在に至るまでアフリカに対して15回のツアーで、30か国を訪問した。      エルドアンは、アフリカ大陸に 全文をよむ

  • 2021-10-19
  • Milliyet紙

Doğan Hızlanコラム:カパル・チャルシュ(グランドバザール)の行方?

ウスキュダル大学社会学教授エブルフェズ・スレイマンが主導をして、「カパルチャルシュの職人が昨日から今日にいたるまで文化・観光的な貢献の社会学的歴史」について、アヴラシャ大学社会福祉学部ニルハン・カルカンデレル氏もまたアクティブな職責を担ったという調査が行われた。      以下のような問題の解答を議論している:      ■「カパルチャルシュの職人は終わってしまうのか?」      カパルチャルシュは、私そして私の世代の生活において重要な位置を担っています。ベヤズットで大学から出ます、そしてチュ 全文をよむ

  • 2021-08-24
  • Hurriyet紙

地中海の水温上昇、海洋全般の20%増し

世界自然保護基金(WWF)のスペイン支局が公表した報告書によると、地中海の海水の水温上昇は、他の海や大洋に比べ20%も早くなっていることが明らかになった。      WWFが公表した報告書によると、過去に行われた「地中海が熱帯化している」という警告を繰り返したWWFは、地中海の海水の急速な上昇の影響とともに、より暑い地域から地中海へ直接来る最低でも1000の外来種が新しく明らかになったこと、またこれらは在来種を駆逐し始めていることが伝えられた。      報告書において、地中海の水温は、他の地域 全文をよむ

  • 2021-06-09
  • Cumhuriyet紙

ソイル内相の攻撃に応えるージュムフーリエト紙

スレイマン・ソイル内務大臣は昨夜、TRTニュースチャンネルの番組で我々ジュムフーリエト紙を再び槍玉に挙げた。      知られているように、トルコでは連立政権のとある声明によって直接助けられているマフィア指導者を含む犯罪組織の指導者、個人、黒い関係を持つ政治家、官僚らとの闘いが行われている。      この闘いで最も名前を聞く人の筆頭はスレイマン・ソイル内相だ。      マフィア組織と繋がりのある記者と親しい友人関係にあり、裏社会の指導者にメッセージを送り、政府関係者を守り話を聞かれないために 全文をよむ

  • 2021-05-21
  • Cumhuriyet紙

Barış Terkoğluコラム:この粉砂糖の費用はどこから捻出されたのか

長針は短針に迫り、やがて日が変わる。机から立ち上がった。「あなたに平安を」と言って別れた。大きな門から出た。ネクタイを緩め、上着のボタンをはずした。自分のものではない世界から自分の希望に向かって歩みを始めた。      皆が『粉砂糖』について話している。さらに、少しちゃかしている。しかし、問題はとても深刻である。キュルシャト・アイワトオールが吸い込んだ粉は、トルコの今日の状況を説明している。      世界の首都でカクテルを飲んでいる時、あるいは、高級車から降りて別の高級車に乗る時、ナイトクラブ 全文をよむ

  • 2021-03-29
  • Cumhuriyet紙

Sami Kohenコラム「米の中東政策はどう変わるか」

ワシントンにおいて、先週の金曜日に今まで秘密理に保たれていた「カシュクチュ・レポート」が公開されることそして、それを見る進展の数々は、アメリカ合衆国のサウジアラビアを含める中東政策における一つの変化のシグナルとして捉えられている。      ジョー・バイデン大統領は、職務を始めた1月20日から現在に至るまで、前任であるドナルド・トランプ氏の政策から離れた道における初となる歩みを進めたようだ。外交政策において、とりわけイラン、湾岸諸国、イエメン、パレスチナのような中東の諸問題において採った新たな姿 全文をよむ

  • 2021-03-02
  • Milliyet紙

Ahmet Hakanコラム: 新年を家で祝うのは禁止で、ホテルで祝うのは自由

当局者は家で大勢で新年を祝うのを望んではいない。      彼らは、これを「禁止」の範囲に入れている。   [違反すれば]罰則は何か。全く明らかでない。   禁止を破ったとどのように明らかになるのか。隣人が隣人を通報することによって、と思う。どこから見ようとも、味気ない施策である...。      しかし、人々の健康を考えると…。この味気なさを心の中でのみ込んで、全く非難できない。      私が非難するのは以下の矛盾に対してである。   家で新年を祝うことを禁止する一方、ホテルで祝うことは自由 全文をよむ

  • 2020-12-21
  • Hurriyet紙

ギュレン派クーデターへの過程における12月17~25日事件

7月15日クーデタに至る過程のうち最も重要な通過点の一つは、12月17日〜25日事件だった。      彼らが訴訟を通して行ったクーデタの企みが成功しないまま、彼らは最終的に、最後の手段でトルコ国軍内のギュレン派勢力を行動に移させた。私たちはそれを7月15日クーデタ未遂事件と呼んでいる。私は12月17日〜25日の本当の側面は書かれなかったと思うが、しかし7月15日クーデタを理解するためには12月17日〜25日を振り返らなければならない。今私が一つ一つ挙げていく、事件前後のこれらの介入はギュレン派 全文をよむ

  • 2020-12-19
  • Hurriyet紙

Sedat Enginコラム:ようやく発表の感染者数、過去にさかのぼるべき

保健省が隠ぺい体質の政策をやめて、COVID-19テストで陽性となった全ての感染例を先週から発表し始めることによって、初めて感染規模を、データベースでより現実味のある形で私たちは見始めるようになった。      このようにして、実際の「感染者の合計」が、つまりはCOVID-19テストが陽性となった全員の合計が「感染者」として発表されることで、テストが陽性で症状を示した人たちの4倍以上にのぼるということが明らかになった。例えば、先週水曜日の夜に行われた発表では、一日に2万8351人の陽性者、この内 全文をよむ

  • 2020-12-02
  • Hurriyet紙

Didem Özel Tümerコラム : 公正発展党、イスタンブル協定から撤退の準備

公正発展党は、ここ暫く議論され、イスタンブル協定として知られる「女性への暴力とDV防止及び対策に関する欧州評議会協定」に関して大枠で決定を下した。2月にエルドアン大統領が国会議員と集って議論した際に、再度取り上げられ、ここ三四回の党中央執行委員会で議題となったイスタンブル協定に関して、「撤廃すべきか、議論すべき項目について解決を見つけるか」との問いは、党内で「撤廃しよう」という答えとなった。このことが7月14日に行われた党中央執行委員会で決定されたとみえる。なぜなら、撤廃が大統領の署名入りの大統 全文をよむ

  • 2020-08-03
  • Milliyet紙

Ali Sirmenコラム「モスクについての嘘ーアヤソフィア」

アヤソフィアを完全にモスクへ転換することについて、異議と議論が続いている。モスクは一時、政治の焦点となることが見込まれる。モスクを政治の中心へ、政治をモスクの中心へ据えることは、AKP(公正発展党)の古典的な手法だ。もちろん、この手法は嘘と混ぜ合わされて用いられている。      この件について、おなじみの嘘の一つは、「アタテュルクとイノニュがモスクを閉鎖し、物置とし、また娯楽の場に、そしてトイレにした」というものである。      歴史家のスィナン・メイダン氏は、2巻からなる『共和国の嘘』の最 全文をよむ

  • 2020-07-31
  • Cumhuriyet紙

Barış Dosterコラム:誰がアタチュルクを呪うのか?

先週のアヤソフィアにおける式典で金曜礼拝の説教に際し、アタチュルクと共和国の建国者たちに対する宗務長官の言葉が、トップニュースになっている。名前を挙げることなく、共和国建国者たちを呪う宗務庁長官の、アタチュルクに関する考えは、秘密のものではない。今回にいたっては、自身のハードルをかなり上げてしまったため、非常に大きな反発を呼んだ。辞任が求められたのである。この件に関して司法へ訴えを起こした者たちもいる。トルコ国内外で、また与野党で、宗教・宗派・民族アイデンティティ・リベラリズム・社会主義・ナショ 全文をよむ

  • 2020-07-29
  • Cumhuriyet紙

Ahmet Hakanコラム:ここまで集まるとは!―アヤソフィア礼拝

もちろん、長年積み重ねられてきた大きな期待が、大きな興奮の波になると私は考えていたし、ここ最近最もよく言い表される憧憬が現実のものとなり、大きな熱狂となることも想定していました。   言わずもがな、故ネジプ・ファズル氏が大衆に朗詠したアヤソフィアの詩を聞いた人々が、通りへ繰り出すだろうことも疑っていませんでした。   そして当然、群衆が「アヤソフィアでの最初の礼拝」のために、スルタンアフメト広場へと流れていくことも承知していました。   この出来事が壮大な祝祭となるであろうこと、特に公正発展党の 全文をよむ

  • 2020-07-25
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:コロナ禍の中のアンケートは何を示す?

コロナウィルが、健康分野のみに影響を及ぼしているとお考えなのであれば、それは間違っている。      恐らくは、健康問題同様に、経済でもその影響は明らかなものとなった。それは政治をも形づくっている。ジェナル(GENAR)は4月28~5月3日に3000人に対してアンケートを実施し、このアンケートはコロナウイルス禍における日々の政治を明るみにするものである。読者の皆様を数字で辟易させることなく、一般的な動向をここにお伝えしたく思う。      ■エルドアンに対するHDPとSP支持者の関心      全文をよむ

  • 2020-05-20
  • Hurriyet紙

Ahmet Hakanコラム:コロナ感染について聞きたい10の質問

新型コロナ感染が発生した日から多くの質問が出ては、それに対する回答も数多く出されてきた...しかし、同じ質問に対して異なる回答が出されるために頭は混乱するばかりだ...例えば数多くの質問をして回答を受け取ったにもかかわらず、まだ解決に至ることのできない問題が多くある...それらの中から10個の問題を、ヒュッリエト科学委員会の非常に著名な先生方にこれから率直に質問してみようと思う。先生方からの回答があり次第、皆さんにもお伝えする。     質問1:このウイルスは夏になっても感染力が弱まることはない 全文をよむ

  • 2020-04-11
  • Hurriyet紙

Barış Dosterコラム:ロシア・トルコ首脳会談で誰がどれだけ勝ち得たか?

ロシアとトルコの両国は、モスクワで行われたサミットにおいてイドリブでの停戦を決定した。これは前向きな前進だ。停戦に関しては、トルコ政府、ロシア政府、シリア政府も満足している。しかし、当事者らが何を望み、どれほどの利益を得るかという観点から見ると、勝者はロシアであることがわかる。その理由について順に述べよう。     1:サミットは合計で6時間にも及んだ。今回の会談において頑なであったのはロシアのプーチン大統領であり、当初は会談を望んでいなかったためにしつこく約束を取り付けたのはトルコ側であった。 全文をよむ

  • 2020-03-07
  • Cumhuriyet紙

Mehmet Soysalコラムー独りぼっちの旅―アルメニア問題

アメリカのいわゆる「アルメニア人の虐殺」という中傷による政治的復讐に応えて、アメリカの歴史における虐殺の数々を書き記すつもりだということを表明した…。      アメリカの歴史家であるジャスティン・マッカーシー教授は、『1915年:ヴァンでのアルメニア人反乱』というタイトルの書籍で事件の本当の姿を資料の数々とともに提示している…。      彼はこう言っている。      -ムスリムの市民の中で発生した最初の大虐殺は、戦争が始まった時期にロシア人たちがディル、バシュカレ、サライ地方を占拠したとき 全文をよむ

  • 2019-12-18
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:NATO首脳会議ートルコをめぐる米仏対立

12月4日、ロンドンで行われたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議が閉幕した。この首脳会議は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の「NATOの脳死」発言に起因する議論が形作った雰囲気の中で行われた。      ニューヨークタイムズの報道によれば、マクロン大統領のこの言は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相から、11月にベルリンで行われた食事会で同大統領にあまり外交的とはいえない回答を引き出した。   メルケル首相は次のように話したのだ。「事態を混乱させるあなたの政治スタイルは理解しています。しか 全文をよむ

  • 2019-12-05
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:米・露、秘密の合意はあるのか?

2019年10月15日   「米軍がマンビジュから撤退する際、ロシアとシリア政府の旗を掲げた軍用車がマンビジュに侵入していた。」   2019年10月16日   「米軍撤退後の基地はシリア軍の管理下に置かれた。米軍が撤退したマンビジュやタブカ、アインイーサ、ラス・アルアイン南部及びハセケの農地等を含むテルタミルのような重要地域には、シリア軍やロシア軍が侵入した。」   2019年10月19日   「アメリカ軍はコバーニーから撤退する際に、シリア軍及びロシア軍と遭遇した。」   アメリカとロシアは 全文をよむ

  • 2019-11-09
  • Hurriyet紙

Barış Dosterコラム:アンカラ・ソチ合意ー勝者と敗者

トルコはこの数日でシリア問題解決及び「平和の泉」作戦に関することとして、まずアンカラでアメリカと13条に及ぶ合意を、その後ソチでロシアと10条の合意を締結した。これらの合意により、トルコはシリア北部で行った軍事作戦をロシア及びアメリカに承認させた。そして、PKKは以下のPYDとYPGのテロ組織らを国境線から32キロメートル以南へ撤退させることに成功した。しかし、テロ組織に対し大国が支援を行うことを止めることはできなかった。結果、テロを完全に無力化させるまでには至らなかった。   当該地域への大国 全文をよむ

  • 2019-10-26
  • Cumhuriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:シリア政権との対話とシリア新情勢

エルドアン大統領は、メルケル首相と会談した際に「あなた方はテロ組織をNATOへと加えたのに、私たちだけが知らないのではないか」といって問いかけた。メルケル氏は、「いや、それは違う」と返答をしただけで済ませてた。      エルドアン大統領と各大臣が「平和の泉作戦」に関連して、各国首脳陣たちとおこなった電話会談でも似たような状況が起こっている。フルシ・アカル国防相は「平和の泉作戦」に関連して他国の国防大臣達に電話で「あなたたちの国へ榴弾砲が落ち、生後9か月の赤ん坊が命を落としたら、あなたは一体何を 全文をよむ

  • 2019-10-16
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:シリア2012年の均衡、激変

昨夜(14日)、このコラムを書き始めようとパソコンに向かって座ったら、トルコとシリアの国境沿いのユーフラテス川の東も西の地域(の状況)も継続的に進展しており、ある地点での勢力均衡が鮮明となったが、いくつかの地点においては物事がどの方向に向かうのか不明瞭であると思われる、多数のアクターが武器を手にして、その地域に存在しているという極めて緊張する、論争すべき構図があった。      おそらく、このコラムが印刷されその後、今朝読者に届くと、地域の状況はこの原稿を構想した瞬間と比較すると、多くの変更点が 全文をよむ

  • 2019-10-15
  • Hurriyet紙

サッカー欧州選手権予選、仏と引き分けー「敬礼」が波紋

UEFAは、ドイツ、フランスの申し入れにより、フランス対トルコ戦において、「ナショナルチーム」がゴールを決めた際に見せた喜びの行為に対し調査を開始した。      NTVニュースによると、UEFAは、ドイツとフランスの申し入れを受けて、フランス対トルコ戦でのトルコナショナルチームのゴールの喜びに関して調査を開始した。      我が国のナショナルチームは、対フランス戦でカーン・アイハン選手が試合開始81分に放ったゴールの後、トルコサポーター側のエリアに向かい、軍隊式の敬礼を行った。「平和の泉作戦 全文をよむ

  • 2019-10-15
  • Cumhuriyet紙

Abbas Guclu―教育新時代?

国民教育省は、改革案を発表した省庁の中で先陣を切った。      なぜか?なぜなここは頻繁に大臣が変わる省庁であり、その都度就任する新しい大臣は新しい改革パッケージを説明するからである。      この17年間で、この国を同じ政党が統治していたが、教育システムは少なくとも17回変わった。      エルカン・ムムジュ、フセイン・チェリク、ニーメト・バシュ(チュブクジュ)、オメル・ディンチェル、ナビ・アヴジュ、イスメト・ユルマズそして今のズィヤ・セルチュク各氏だ!   レンガを次から次へと積み上げ 全文をよむ

  • 2019-05-18
  • Milliyet紙

Abdulkadir Selviコラム:保守派のなかの自問の広がり

地方選挙が近づく中、浮動票の割合が高いことが注意を惹いている。浮動票の割合は27~30%にまで達したと言われていた。      選挙までの残り日数が数えるほどとなり、私は世論調査会社と話をした。ここ2週間で浮動票の割合は減少している。世論調査会社・GENAR研究所のイフサン・アクタシュ所長は、浮動票の割合は8~10%であるとしている一方、オプティマル研究所のヒルミ・ダシュデミル所長は「6~7%まで減少した」と述べている。       野党勢力の浮動票の割合は低い。浮動票の有権者はその大半が公正発 全文をよむ

  • 2019-03-28
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:プーチン・エルドアン会談の2テーマ会談を読む

一昨日、モスクワで行われたレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領の会談の結果は「イドリブ及びユーフラテス川東岸-安全地帯」と2つのテーマのもとで評価できる。      1つ目から始めよう。イドリブでの危機は特に急を要するものだ。なぜなら、昨年9月のソチ合意でエルドアン・プーチン両大統領が決定した、イドリブにおける「非武装地域」の設置に関して、今月初め以降、全ての計算が狂っているためだ。テロリスト集団・アルカイダ系のタハリール・アル・シャーム(HTŞ)が、トルコ 全文をよむ

  • 2019-01-25
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selvi コラム:エルドアン大統領、アメリカ投資家との会合の舞台裏

■エルドアン大統領は、国連総会のためにアメリカに      エルドアン大統領の予定にトランプ大統領との会談は計画されていない。しかし、エルドアンは、アメリカに出発する前に「アメリカ側から要請があれば検討する。現在は検討してはいない」と話して扉は開けたままにしておいた。国連の会議中あるいは会食中に両首脳の間に接触があったとしても驚きはない。両国間で生じた緊張関係の後には対話が必要である。しかも、いつも以上にである。エルドアンがアメリカ滞在後のドイツ滞在も同じくらい重要である。ドイツ訪問はEUとの関 全文をよむ

  • 2018-09-24
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selvi コラム:地方選で地位を去る指導者が現れうる

■地方選の雰囲気が急速に現れている      公正発展党は11月から12月に、共和人民党は10月から11月に自治体首長選挙の候補者を公示するだろう。この地方選の特徴は、連立である。公正発展党の関係筋では民族主義者行動党との連立の点で重要な進展がありうると言われている。エルドアン大統領と民族主義者行動党バフチェリ党首は、連立について決定するために今週会談をすると見られている。      地方選での連立の呼びかけは、バフチェリ党首が行った。同党首は、「トルコが存立に向けて継続的に戦っている時代に、民 全文をよむ

  • 2018-09-10
  • Hurriyet紙

Yorgo Kirbakiコラム:ギリシャ政府、クーデター未遂犯難民申請受理の背景

ギリシアの行政裁判所は、7月15日以降に逃亡したクーデター未遂兵らのうちスレイマン・オズカイナクチュ氏を難民として認め、ギリシア政府の反対も却下したスキャンダラスな決定で醜い理由を記した。決定理由では、オズカイナクチャ氏がクーデター未遂に参加し、ギュレン派(FETÖ)のメンバーであるという事が立証できなかったと主張された。      7月15日クーデター未遂の一日後に軍用ヘリコプターによってデデアーチュ(アレクサンドゥロポリス)市へと逃亡したFETÖの8人の兵士のうスレイマン・オズカイナクチャ元 全文をよむ

  • 2018-08-22
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:米土対立、なぜ、今回は違うのか?

ついこの前、3週間前の7月11日にブリュッセルで開催されたNATO首脳会議の際に撮影された写真では、廊下でかなり親密な様子の米土両国指導者の姿が写っており、写真を見た者はトルコと米国の指導者の関係性は水も漏らさぬ緊密なものであると確信したものであった。      写真ではドナルド・トランプ米国大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が大親友しかしないようなやり方で双方の手を固く握り振っている様子が写っている。      この写真をくれたトランプ大統領は約2週間後、イズミールで拘留中の米国人ア 全文をよむ

  • 2018-08-04
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selvi コラム:新閣僚へ期待すること

1920年4月23日アンカラのハジュ・バイラム・ジャーミー(モスク)で金曜礼拝が行われた。礼拝後、聖なる旗が掲げられ、祈りを唱えながら議会の前まで運ばれた。羊を生贄として捧げて祈りを行った後、最長老であるスィノプ県代表シェリフ・ベイのスピーチとともに第1議事堂は開幕した。      この日から98年後、大統領と閣僚がハジュ・バイラム・ジャーミーで礼拝後、第2議事堂に集まった。      閣議は第2議事堂で行われたが、第1議事堂の精神が支配的であった。      トルコは、総選挙の6月24日にとと 全文をよむ

  • 2018-07-16
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:新制度、新メンバーで船出

議会の初日、我々は国会内にいた。      メヴリュト・チャヴシュオール外相が、公正発展党(AKP)のネジャティ・チェティンカヤ氏と勢いこんで話していたとき、お茶を出した給仕が持っていたお盆が床に落ち、コップが割れた。チャヴシュオール外相は、「コップが割れるのは、いい兆しだ。初日に議会の邪視が現れたのだ」と言った。た邪視が現れたのかは分からないが、新期の議会は多少の期待と驚きの中で始まった。      元大臣のアハト・アンディジャン氏を善良党国会議員として、またアブデュッラーティフ・シェネル氏を 全文をよむ

  • 2018-07-08
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selvi コラム:選挙一週間前、選挙動向

選挙規則のためアンケートの結果は公表されず、推測もできない。しかし、アンケートが行われていないとは考えてはいけない。      重要な調査機関は、犠牲祭の初日にアンケート調査を完了した。著名な別の機関は、今週中にアンケート調査を完了させるだろう。世間に公表されないアンケート調査をなぜ行うのかと尋ねたところ、「公証人に承認させる」と述べた。国際金融機関は、6月24日以降を予測するためにアンケート調査を行っている。さらに評判だけのために何十億と費やしてアンケートを行っている世論調査機関もある。選挙規 全文をよむ

  • 2018-06-18
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selvi コラム:新政府システム草案

タイイプ・エルドアン大統領は、選挙演説をエルズルムから始め、イスタンブルで完了させる予定だ。      エルズルムでの注目により上機嫌で戻ったエルドアン大統領は、最終週をイスタンブルに充てる予定である。イスタンブルの区毎、地区毎に回って演説を行う予定である。「イスタンブルを失うものは、トルコを失う」とはエルドアンの言葉である。しかし、同時に「イスタンブルで勝ったものは、トルコでも勝つ」という姿勢を生んだのも彼である。      エルドアンは選挙遊説が始まると、一方ではライバルとの論争を始める。他 全文をよむ

  • 2018-05-28
  • Hurriyet紙

アブドゥルカーディル・セルヴィ・コラム:アフリーン包囲の作戦は?

オジャランは、2015年3月から2016年10月までの間、イムラル島で一緒に収監されていたPKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)メンバーのチェティン・アルカシュとナスルッラー・クランにアフリーンに関する最重要指令を伝えた。      アフリーンに衣服の工房を建設するような報道があったと指摘し、「今は、衣服の工房ではなく武器や弾薬の工房を建設する時」と語った。この発言は組織(PKK)からの指令として承認されている、アフリーンでは強制徴募が開始され、市の中心部及び郊外において、コンクリートブロ 全文をよむ

  • 2018-03-14
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:なぜロシアは、シリア問題でトルコに協力するのか

トルコがアフリーンで始めた「オリーブの枝作戦」で得た最も重要な結果の一つは、ロシアとの関係がより親密になったことであり、これはお互いの協力に大きな加速をもたらした。      ロシアは、アフリーン軍事作戦でなぜトルコに領空を開いたのか?シリアでトルコを援助する姿勢をとることにはどんな目的があるのか?   この質問の答えを探すとき、以下のような予想と観察をすることができる。      1)ロシアの国益に見合うから   ロシアのこの動きは、最近の対トルコ関係で優勢な一般的な方向性と一致している。ここ 全文をよむ

  • 2018-01-31
  • Hurriyet紙

Sedat Erginコラム:アフリーン攻撃、みえてきた結果

先週の土曜日に始まったアフリーン攻撃がトルコにとってまずどのような結果を生んだのかは ―回廊問題の他― 以下のように評価することができる。      最も重要な結果のうちの一つは、シリアの将来の再構築の時期に、トルコがこの作戦により自身を利害関係者の中に強い影響力を持って定着させたことである。      この国の戦争に何かしらの形で関わっている、すべてのアクターたちが、将来のシリアを現在より自身達の望む方向へ導こうとしている中、トルコは昨年「ユーフラテスの盾」作戦により影響力を手にして以降、交渉 全文をよむ

  • 2018-01-23
  • Hurriyet紙

Taha Akyol コラム:アフリーン作戦へ

トルコはアフリーン作戦を決定し、おそらくこの先マンビジュ(トルコ語名メンビチ)作戦へと進むだろう。    今回の法律における軍事的側面は、非常に重要である。なぜなら、クルド人民防衛隊(YPG)支配下にあるアフリーンは、農村部ではなく都市なのだ…    ユーフラテス・シールド作戦よりも、今回の状況は複雑だ。7つの町と365ヶ所の村落から構成されるアフリーンの州全体の人口はおよそ40万人であり、その40%がクルド人だ…PKKやYPGが「西部」と呼ぶ3州の1つだ。こうした理由から、テロ組織はアフリーン 全文をよむ

  • 2018-01-19
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:ギュルと決別、バフチェリと共闘へ―エルドアンの選択

民族主義者行動党(MHP)バフチェリ党首の「2019年の私たちの候補はエルドアンだ」という発言に対するエルドアン大統領の返答を知るために、本紙は公正発展党(AKP)のグループ会議に参加した。      大統領は演壇に上がった。ところがどうしたのか?私たちがバフチェリ党首についての話を期待する中、彼はアブドゥッラー・ギュル氏の話題に移った。エルドアン大統領は初め、12月12日にカスタモヌ県でスピーチをした。「あなたはケマル・ベイのボートに乗っている」(訳注:ケマル・クルチダルオール党首率いるCHP 全文をよむ

  • 2018-01-10
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:ザッラーブ捜査を政治・経済的にみると・・

レザ・ザッラーブ被告が自白したことに関する証拠は、日に日にその確証を強めている。ザッラーブ被告の弁護人らが、連邦検察と一月半にわたって交渉を行ったという情報も明確となった。ザッラーブ被告の名前は裁判から除外された。    ザッラーブ捜査には、2つの重要な側面がある。    1.経済的側面    2.政治的側面    経済措置が、ハルク銀行やハカン・アッティラ被告の件で進められることは周知予想される。ヒュッリイェト紙ワシントン支局のジャンス・チャムルベル記者は、「ザッラーブ裁判の足音…このデリケー 全文をよむ

  • 2017-11-23
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:エルドアンとギョクチェキは何を話したのか?

政治議題にアンカラ市長、メリフ・ギョクチェキ氏が上がっている。      先週は、罷免に反対したギョクチェキ氏。罷免はされまいと、「私を罷免できるのならしてみなさい」と話した。が、今週は、風の流れは逆になった。ギョクチェキ氏は、罷免の決定を受け入れたのだが、名誉ある罷免を求めた。      ギョクチェキ氏が有終の美を求めるまで自然な流れはなかった。「私の子孫に何と説明しようか、不正でもあったのか、はたまた私はギュレン派なのか。どうして辞任などしようか」との発言には人間的な部分がある。皆、名声・体 全文をよむ

  • 2017-10-17
  • Hurriyet紙

Taha Akyolコラム:死刑論ポピュリズム

クーデター容疑者への法廷審議にあたり、市民が抗議の声を上げ、死刑を求めている。      裁判官を侮辱するようなことでもなければ、法廷の外で、裁判に賛成でも、反対でも、デモはできる。   7.15が国に与えた恐ろしい被害を考えれば、そうした反応は当然だ。   問題は、国家の要人や政治家、法律家、市民指導者らがどのように振る舞ったかだ。      ■「死刑を求める」      アクンジュ基地は、クーデター未遂の「震源」とされた。私はその起訴に関するニュースをTVで見た。AKPのケチオレン地区組織か 全文をよむ

  • 2017-08-03
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:ジャーナリスト逮捕に終止符を

ジュムフリイェト紙の裁判は、新聞記者の拘束が国内における不公正と国外における不安定さを増さないよう、新聞記者の拘束が終わるべきであることを、皆に改めて示すものとなる必要がある。      昨日(28日)、イスタンブル第27重罪裁判所での公判5日目、拘束された新聞記者である我々の同僚の気分は良好だった。アブドゥッラフマン・オルクン・ダー裁判官が休憩を言い渡した際、軍警察の間にいたものの、友人たちと健康を尋ねる機会を得た。      自身の体調は非常に優れて見えたが、(拘束されたジュムフリイェト紙の 全文をよむ

  • 2017-07-30
  • Hurriyet紙

Taha Akyol コラム:中東の問題、さらに深刻に

シリアやイラクの問題は中東の結びつきにおいてさらに大きくなっているように見える。   なぜなら、アメリカとロシアが関与を増しているように、バルザーニーの独立宣言とカタール・サウジ危機によって地域の緊張が完全に高まることは、我々の前の困難が増大することを示しているからだ。   この問題は、トルコから見れば第1級のテロ問題である。ISのテロと、トルコから見れば国の全体性と主権の危機であるPKK/PYDのテロ…。シリアやイラクの問題は、PKK/PYDのテロの根源である。      ■PKKの地中海への 全文をよむ

  • 2017-06-30
  • Hurriyet紙

Nuray Mertコラム、どこから始め、どう説明しようとも

先週はコラムを書かなかった。選挙前のロンドンに行っていたからだ。もちろん、休暇ではなく、少しロンドンがどうなっているのかを取材したかったからだ。実際に、ロンドンは非常に活発で陰鬱だった。私は、西側世界を夢のある国としてみている人間ではない。      私が若かった頃に広く流布していた「人々は地下鉄の中でさえ本を読んでいる」といった噂をまったく真に受ける必要がないことを若い頃から理解していた。なぜなら、地下鉄でジョン・ロックやシェイクスピアではなく、安っぽい小説を彼らが読んでいることを知っていたか 全文をよむ

  • 2017-06-19
  • Cumhuriyet紙

Akif Beki コラム:カタール孤立、真の標的はトルコ?

「本当の狙いはエルドアン」というコーラス隊は、まさに仕事中      サウジアラビア王国、湾岸の首長国、エジプトは、カタールを封じ込めてしまったのか…。      彼らはすぐサズを手にして、「トルコが為に鐘は鳴る」とフォークソングを奏で始めている。      狙いはエルドアンを潰すこと…、カタールでの仕事が終わってから矛先がトルコに向けるつもり…、「ウンマの希望」にひざまずかせることじゃないか、などなど…。      では「お決まりの調べ」の友よ、「陰謀を触れ込む」同朋よ...!カタール首長であ 全文をよむ

  • 2017-06-08
  • Hurriyet紙

Fikret Bila コラム:NATOとPYGの関係の行方

タイイプ・エルドアン大統領がNATO(北大西洋条約機構)サミットのため訪問したブリュッセルにおいてEU首脳らと行った一連の会議から出された結論は、現状維持の決定であった。    相互に厳しい見解が出された今回のプロセスにおいて、「トルコはEUと断絶しているのか、EUはトルコとの関係を断ち切っているのか」という問題は、軟化プロセスに置き換えられてしまったように見える。トルコとEUは、数年間にわたる行程表で合意した。トルコの加盟プロセスという観点から、この1年間で相互的に打ち出される施策の数々は決定 全文をよむ

  • 2017-05-27
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:エルドアン・トランプ会談の行間を読む

高い関心を持って期待されていたエルドアン-トランプ間の会談が実現した。      トルコとアメリカの関係は収束・一時休止に収まらないように見える。      まず、両国の指導者のボディ・ランゲージについて私見を分かち合いたい。      大統領エルドアンは、信頼を示す赤いネクタイをつけていた。赤は同時に共和党のシンボルカラーだ。トランプは選挙運動においてオバマ前大統領と行った引き継ぎ式において赤色のネクタイを選んだ。エルドアンもこのネクタイを着用することで一つのジェスチャーをしたのだ。同じジェス 全文をよむ

  • 2017-05-18
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:訪米で直面する、エルドアンの重要な選択

タイイプ・エルドアン共和国大統領は、5月12日、中国訪問に出発する際の発表で、中国よりもアメリカを重要視した。      なぜなら、本当の問題はアメリカとの間にあるからである。      エルドアンは、中国から直接飛行機で移動し、5月16日にアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏と面会する予定だ。      この会談決定はそんなに簡単ではなかった。      トランプ氏が2016年11月に選挙で勝利した際、初めてのお祝いのメッセージを送った首脳たちの1人であったエルドアン大統領だが、それから何の反応 全文をよむ

  • 2017-05-12
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:勝つには勝ったが、今後の運営はさらに難しい

ことの法的な局面があり、51%であれ、タイイプ・エルドアン大統領が予想したように60%であれ、まったく問題ではない。      エルドアン大統領は10年来目論んでいた目標を達成し、大統領制へと到達した。もはや民族主義者行動党(MHP)のサポートも必要ないということを鑑みれば、「大統領による統治システム」といった、実際誰もが何なのかを分かっている、まわりくどい表現も必要ない、と思うのである。      エルドアン大統領が勝利を発表したが、5500万人弱の有権者のうち86%が票を投じた国民投票で「賛 全文をよむ

  • 2017-04-17
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:あと3日、最後の構図

一人の共和人民党(CHP)幹部と対談した。      「7月15日はコントロールされたクーデター未遂と言って自分が術中にはまってしまった」と語っていた。      公正発展党(AKP)の幹部の一人とも対談した。      「キャンペーンの序盤に反対者らの批判に対しての回答を準備してしまったことで間違いを犯してしまった。その代わりに新体制がトルコに何をもたらすのかを説明しなければならなかった。」CHP党首ケマル・クルチダルオールは口酸っぱく皆に選挙に行くよう呼びかけている。クルチダルオール氏によれ 全文をよむ

  • 2017-04-13
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム;あと10日、イエスとノーは拮抗

 昨日、トルコの主要アンケート会社3社の幹部と4月16日の国民投票の結果予測について話をした。数値については皆様にお伝えしない。       なぜなら、1つには各社がまだフィールドワークを完了していないからだ。2つ目には、大まかな予測では「イエス」と「ノー」の差が2~4%で、これは統計的な誤差の範囲内だからだ。つまり2%の差がある、と言った場合のその差は、どちら側にも有利に捉えられるかもしれないのだ。3つめには、まだ10日残っているとはいえ、政治的な基盤は脆く、バランスが絶えず変化しているからだ 全文をよむ

  • 2017-04-06
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:国民投票イエス派・ノー派の新戦略

投票まで27日を残し、イエス派・ノー派両陣営では戦略が再び見直されている。      まず公正発展党(AKP)陣営について確認されていることを共有したい。      ―エルドアン大統領が遊説を始めるとともにAKP支持層における浮動票率は減少し始めている。初期段階で9%ほどの浮動票率が減少を見ている。      ―浮動票率の大きな減少は確認できていない。今もなお無党派層は高い率を維持している。結果を左右するのは無党派層の選択となるだろう。      ノー派陣営では2つの構造が見られる。人民の民主主 全文をよむ

  • 2017-03-21
  • Hurriyet紙

Sami Cohen コラム:オランダ選挙結果が意味するもの

マルク・ルッテ首相は、直接的なライバルであるヘルト・ウィルダース氏を選挙で負かした…。実際には首相のリベラル政党である自由民主国民党(VVD)は後退したが、議会の150議席のうち33席獲得して第一党の地位を守ることに成功した。これに対し、ウィルダース氏の極右民主政党である自由党(PVV)は進展を見せたが、20議席を獲得して第二政党にとどまった…。      今回のオランダ選挙ではこの二つの政治家にすべての人々の注目が集まっていたため、選挙結果のこの面はより一層関心を集めている。しかし、VVDとP 全文をよむ

  • 2017-03-17
  • Milliyet紙

Aslı Aydıntaşbaşコラム:ヨーロッパとの軋轢は誰にとっても好都合

この軋轢において「正しい」者は一人もいない。しかしヨーロッパとの間に生じた悲劇は誰にとっても好都合だ。      アンカラは、トルコ人関係者らの国民投票選挙遊説を中止したヨーロッパに対し、日に増して厳しい言葉で圧力をかけ、投票まで1ヵ月を残した今、国家主義者層に「賛成」票を集める機会を見出している。   ドイツで中止されたあらゆる集会が、オランダに着陸しなかった全ての飛行機が、「賛成」キャンペーンをまたひとつ強化している。「殴って喚かせろ、ヨーロッパは聞くがいい!」というスローガンのもと7月15 全文をよむ

  • 2017-03-14
  • Cumhuriyet紙

Taha Akyolコラム:暴走戒厳令

憲法裁判所のコントロールなき決定で、戒厳令は「制限とバランス取り」がないまま施行されている。      昨日も330人の学者を含む4464人が公職を追放された。   憲法学が専門のイブラヒム・カブオール教授も大学を追放された。      我々はカブオール教授とは別の憲法認識を持っており、議論したこともある。しかしながら、一人の法学教授が、広くは学者が、いかなる罪状も手続きも無しに、ただ戒厳令が作り出した「制限のない」影響力によって大学から追放されるのを良しとすることはできない。      カブオ 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Hurriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:「国民投票は盤石ではない」という心配

ビナリ・ユルドゥルム首相は、国民投票戦略を議論するために諸大臣と、アンカラのギョルバシュにあるヴィラーイェトレル・エヴィで夕食をとった。      大臣はスーツやネクタイを着用していたが、会合は公式のもの以上に意見交換をするという形で行われている。会合はブレインストーミングの形で進んでいる。      現行の問題が机上に据えられる。そうして60−70%の割合で議論は沸騰していない。逆に事実に基づく分析が行われている。さらに幾分不安や懸念の雰囲気すら漂っている。「国民投票は盤石なものではない。かな 全文をよむ

  • 2017-01-26
  • Hurriyet紙

Fiklet Bilaコラム:女性議員の「乱闘」にみる、暴力の種類

社会生活の現代における一つの到達点は、いかなる性別であっても暴力に訴えるべきではないということである。      人権、法の支配、民主主義の基礎となる思想、表現、信条の自由を基礎として発展してきた現代の文明は、いかなる人によって行われるものであれ、あらゆる暴力を禁止している。      このために、今日、暴力は思想的な闘争の道具として認められるわけにはいかない。国際法でも国内法でも暴力は罪として認められ、刑罰を与えらえれる。このような状況であるにもかかわらず、社会的・政治的代表のもっとも上部に位 全文をよむ

  • 2017-01-21
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:米土関係の、試練

ドナルド・トランプ新大統領が就任宣誓する1月20日の前に、トルコ−アメリカ関係におけるわだかまりの克服に向けて、一連の非公開の接触が持たれた。      大西洋評議会において以前のアメリカ政権におり、現在トランプ氏を「外部から支援」する委員会が、トルコで2日に渡る重要な会談を行った。      委員会はまずイスタンブルでTÜSİAD(トルコ経団連)と会い、その後は主にアンカラで海外経済関係協議会、トルコ―アメリカ実業協議会と会談した。      アンカラではタイイプ・エルドアン大統領、ビナリ・ユ 全文をよむ

  • 2017-01-19
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:1月13日が、キーとなる日

法務大臣ベキル・ボズダーは昨日A‐ハベルで大統領制[に関わる]憲法が340以上の得票で通過すると信じていると述べた。       本当に民族主義者行動党(MHP)の支持を背後に得た公正発展党(AKP)をひるませるものはなく、大統領制はもはや通過したも同然なのだろうか?       そうであれば、憲法の第175条が据え置かれる中、アフメト・アイドゥン国会議長代理が私たちに何が起きたとしてもと言いながら票を見せながら投票したお祭り模様はなんだったのか。       AKPの議員たち、さらにはMHPの 全文をよむ

  • 2017-01-12
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:トルコの岐路

トルコは、現在直面しているのと同様の2回の岐路にたち、今日に至った。      一回目の岐路は、1923年に解放戦線の勝利により、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの主導のもと、スルタン制から共和制へと移行するという議会の決定である。      二回目の岐路は、1945年の第二次世界大戦の戦火を避けたトルコが、イスメト・イノニュの主導のもとに多党制に移行した決定である。そこでは、もう一人の解放戦線の英雄、ジェラル・バヤルのリーダーシップも貢献した。      冷戦の期間中、躓きながらも前進していた 全文をよむ

  • 2017-01-09
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:ISに、世俗派・イスラム派の区別なし

新年の最初の時間でのレイナ襲撃を、殺人を「当然」と喜びを感じるまでに盲目な人以外すべては衝撃を受けた。      だが、公正発展党(AKP)政権と党執行部は違う形で衝撃を受けた。なぜならイスラム国(IS)のこの行為は、ちょうどヌマン・クルトゥルムシュ副首相が1月2日に閣議のあとに述べたように、以前の事件とは全く違っていたからだ。      以前の事件はどのようなものだったか?見てみよう。      ISが2015年10月10日アンカラで平和集会のために駅前の集った人びとを襲い、103人を殺害し、 全文をよむ

  • 2017-01-04
  • Hurriyet紙

Serpil Çevikcanコラム:レイナ襲撃、その背景

2017年が大変な一年になるということを、私たちは新年が始まった直後、最もつらい形で思い知った。   イスタンブルのナイトクラブ「レイナ」で起きた銃撃事件で、39人が亡くなり、多数のけが人が出た。   これまでに、トルコ国内でISが犯行声明を出したのはアタテュルク空港の事件のみであったが、今回の襲撃対してISが犯行声明を出した。治安部隊は、あらゆる方面に捜査を拡大している。   昨日この記事を書き始めたとき、テロリストの身元が判明し、拘束に向けた大きな進展があったという情報が入った。昨日私が話を 全文をよむ

  • 2017-01-03
  • Milliyet紙

Nuray Mertコラム、怒り、それだけ

責任が「国を統治する人以外」の全員にあると宣言された悲劇を私たちはまた経験した。あなた方にひとこと言わせてもらおうか。国を統治する人々がいかなる状況でも「責任」を負わない国ではあらゆる悲劇が起こるのである。私は、単に「安全措置」の問題の責任について述べているのではない。なぜならば、「安全」も結局のところ政治的な問題であり、どれほど安全措置を取ろうとも弱点はあり、根本的な措置は政治的な措置であるからである。そうした状況で、 政治について私たちが語らなかったならば、言葉は必要ない。私たち皆が現状に怒 全文をよむ

  • 2017-01-02
  • Cumhuriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:ロシア大使暗殺、問題はトルコ全体へ

ロシアのアンカラ大使カルロフ暗殺を計ったメヴリュト・メルト・アルトゥンタシュの興味深い関係が明らかになった。      暗殺犯は警官であり、7月15日のクーデター未遂後、エルドアン大統領がアンカラで参加した8つのプログラムで任務についていたようだ。大統領府の警備班のすぐあと、建物内の警備メンバーの一員であった。ああ、幸いそこでなにも起こらなくてよかった。      7月15日のクーデター未遂の日、彼は朝7時45分に所属するアンカラ機動隊総局に来た。一日分の健康診断書を手渡し去ったフェトフッラーテ 全文をよむ

  • 2016-12-21
  • Hurriyet紙

Selcuk Sirinコラム:経済危機脱出の3条件:公正・自由・教育

長年“そろそろ来るぞ!”と言っていた経済危機は姿を現し始めた。ここにどのようにして私たちが至ったかというテーマにおいて様々な意見があったとしても、ここからどのようにして脱するかというテーマにおける1つの意見の一致がある。構造改革が条件だ!今、議会に議席を持つ4つすべての政党が選挙の公約文において発表したものだ。なぜなのか?      ■なぜ構造改革?      トルコは旧式の農業、安値の観光業、もしくは建設業で得られる10万ドルの国家収入の境界に達した。8年間その境界で推移している。実際に、あの 全文をよむ

  • 2016-12-05
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム : ギュル前大統領の背後に隠れて

前大統領アブドゥッラー・ギュルは、昨日、自分の名を冠してカイセリに建てられた博物館兼図書館の開館日である12月4日の前日、CNNトルコのインタビューで国政の将来という点から重要な言葉を述べた。      ハカン・チェリキの質問には表情に忍耐を保つため笑顔で「以前にも40回この質問を受けた。そして、私は『政治活動をやめた』と答えてきた。腹意をもつ周囲がこれを表明している。」      この質問を度々される原因は確実にある。       最後の波は、イギリスのトニー・ブレア元首相と行った会談とヨルダ 全文をよむ

  • 2016-12-05
  • Hurriyet紙

Nuray Mertコラム:EUとの軋轢が増す中で・・・

私は欧州連合とトルコのEU 加盟プロセスを最も批判しているうちの一人であり、一方でトルコのEU への完全加盟をどんな時も信じたことはない。EU 加盟プロセスは双方の誠意の無いプロセスとして行われ、終わりを迎えた。いや、EU 加盟プロセスを民族主義者であるために批判するのではなく、「民主主義、権利そして自由の闘争」が外部からの圧力によってはなし得ないと考えていたために批判するのである。一方で、EU が単なる政治的原則による集合体ではなく、最低限の文化的な親和性も必要としていると考えていたし、今も 全文をよむ

  • 2016-11-28
  • Cumhuriyet紙

AliSirmenコラム:アタテュルクとケマリズム

ムスタファ・ケマル・アタテュルクが死去してから78年、ケマリズムに対する苛烈な攻撃は更に強まった。共和国と世俗主義の不倶戴天の敵が、独立戦争の指導者をイギリスのスパイだと告発するほど熾烈に攻撃した理由は理解できても、血迷い、結果としてあらゆる後進性を助長する羽目になっている口先だけの左派の言う理論はとても理解できるものではない。      ムスタファ・ケマル・アタテュルクの人生は、大成功を収めた優れた「無二の人」の物語ではない。それは、皆がもう駄目だと思った時に戦い、国を興し、伝説の霊鳥シームル 全文をよむ

  • 2016-11-11
  • Cumhuriyet紙

Abdulkadir Selviコラム:死刑と大統領制に関する新たな局面

エルドアン大統領とMHP(民族主義者行動党)のバフチェリ党首の会談後、大統領制と死刑制は新たな局面を迎えた。   「死刑を規定する法案あるいは提案がトルコ大国民議会(TBMM)に提出された場合、MHPはそれに応じる」というバフチェリ党首の主張は、死刑制に関する議論の方向を転換した。死刑導入の可能性が高まった。      死刑は誰のために導入されるのだろうか?   1- フェトフッラー・ギュレンとクーデター参画者   2- オジャランとクルディスタン労働者党(PKK)所属のテロリスト      M 全文をよむ

  • 2016-11-08
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:政府はギュレン派一掃の本筋に戻れ

昨日議会で共和人民党(CHP)議員のレヴェント・ギョク氏のジュムフリイェト紙に関する問いかけに答える際、ベキル・ボスダー法相の顔からは困惑が読み取れた。      昨日、11月2日にCHP副党首のセリン・サイェク・ヴォゲ氏が議題として取り上げた、ODA・TVのヴァルシュ・ペフリヴァン氏の報道は正しかったと分かった。そう、ジュムフリイェト紙がギュレン派組織(FETÖ)とクルディスタン労働者党(PKK)両方とつながりを持っていると主張する検察官のムラト・イナム氏自らが、ギュレン派組織に関する調査対象 全文をよむ

  • 2016-11-04
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:HDPに関する過ちとその後

人民の民主主義党(HDP)の共同党首であるセラハッティン・デミルタシュとフィゲン・ユクセキダー、そして議員らが、11月4日未明に拘束され、その後逮捕されたこと、それ自体非常に大きな出来事であった。   しかしながらこの文について、ほかの言い方をすることも可能だろう。では、実際にそうしてみよう、読者のみなさんにも、そのように読んでほしい。さらに言えば、声を出して読んでほしい。      トルコ大国民議会の第三の会派を有する野党の党首と議員らが、逮捕された。      耳にどのように響くだろうか?  全文をよむ

  • 2016-11-04
  • Hurriyet紙

Taha Akyolコラム:憲法をつくる

大統領制についての議論はもっとも民族主義者行動党(MHP)で問題となっている。MHPはメラル・アクシェネルを解任し、続いてウミト・オズダーも解任を求められた。      MHP党首バフチェリの「粛清期間に入った」という言葉を思い起こせば、続いて第3の解任もあり得るだろう。メラル・アクシェネルはかねてより大統領制には反対である。先日もオズダーともにMHP議員のユスフ・ハラチオール、ヌリ・オクタンとイスマイル・オクは大統領制に反対であると発表した。      彼らも解任されてしまうのだろうか。   全文をよむ

  • 2016-10-25
  • Hurriyet紙

Zeynep Oralコラム:フランクフルト・ブックフェア

フランクフルト・ブックフェアは、世界中のブックフェアの中でも最大で、歴史あるフェアの一つである。今年で68回目を迎える。   120カ国から約8千社の出版社が参加し、見込まれる来場者数は30万人だ。今年の名誉招待国は、オランダとベルギーのフラマン地方である。(2008年のフェアでは、トルコが名誉招待国であった。)今年のメインテーマは、「思想と表現の自由」だ。この自由のために、今も続く闘いとデジタル市場。そして、世界の関心を集めるフェアの開会式に大きな感動を与えたアスル・エルドアンの手紙だ。刑務所 全文をよむ

  • 2016-10-24
  • Cumhuriyet紙

Verda Ozerコラム:モースルで、トルコは何を求めているのか

ヴィクトル・ユーゴーの有名な言葉がある:「世界中のどの軍隊も時に適った考えにはかなわない。」時が来れば何者もそれを止められない。トルコにとってのモースル問題もまさにその通りだ。      トルコは、モースルに関して国際法に基づき、拘束されている権利がある。これまで使ってこなかったこの権利を使うべき時が来た。しかしここで言っているのは軍事力を行使することでも、土地の奪い合いをすることでもない。      まず簡単にこれまでの経緯を説明しよう。モースル問題がローザンヌで解決できず、当時の国連である国 全文をよむ

  • 2016-10-22
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:作るしかないないなら、まともな大統領制を

民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、今週と先週、大統領制の出口を明らかにした。      私の理解では、デヴレト・バフチェリ党首はMHPが受け入れられる類の変更のある提案がくれば、これを国民投票に諮るために必要な支援を行うと語った。      つまり、国会はこの先真摯に憲法改正法案のために動くということだ。      現時点で、こんな問題が出てくる。公正発展党(AKP)はどのような大統領制の提案を持ってくるだろうか?AKPは、大統領制を示すのか、それとも政党に結びついた大統領 全文をよむ

  • 2016-10-21
  • Hurriyet紙

Unal Cevikozコラム:モースル作戦に参加すること、しないこと

モースル作戦に加わること、加わらないこと、本質的な問題はなにか。      大規模なモースル作戦がついに始まったが、トルコは満足していない。      作戦が始まったからではなく、その中に参加していないがために、一つの不幸という波が、国を襲っている。      トルコにおいて人々の幸福を図る係数が日に日に落ちている昨今、「戦争ができないから不幸だ」と思わせる状況が、どうして、この欲求不満な気持ちを私たちにいだかせるのかを明らかにすることは意味があるだろう。      有志連合軍はシリアにおいて、 全文をよむ

  • 2016-10-20
  • Hurriyet紙

Bülent Şıkコラム:164トンのレモンはどうなったのか?

「少数派の声―西トラキア新聞」、という名のインターネットサイトに掲載されたニュースによると、6月に行われた検査でトルコから輸入された164トンのレモンに農薬残留が見られたので、この生産物がトルコに返品された。農薬は、農産物の製造において使用されるのだが人体や環境の健全さに有害な化学物質である。      数ヶ月前のこのニュースが今日性を失ったかのように思われませんように。EU加盟国で食の安全を保証すること、消費者の健康を守ることを目的に設立された連絡体制である、「食と飼料の緊急連絡システム(RA 全文をよむ

  • 2016-10-10
  • Cumhuriyet紙

Murat Yetkin コラム:米国、トルコへモースルでPKK排除を保証

トルコとイラクの間でモースル作戦に対する動きの減速が強まる一方、アメリカがモースルに関してトルコにPKK(クルディスタン労働者党)排除を保証していたことが分かった。      政府高官からの情報によると、9月27日にアンカラを訪れたアメリカの政府関係者たちがこの保証を口にした。アメリカ側はイスラム国からのモースル奪還のため準備を進めていた作戦に「PKKやPKKと繋がりのある」いかなる組織も含めないという保証をトルコ関係者に提示した。名前を明かさない条件でヒュッリイェト紙に情報提供をしたこの関係者 全文をよむ

  • 2016-10-08
  • Hurriyet紙

Fikret Bila コラム:近代文明の水準へ到達することとEU加盟

トルコ国民は7月15日の流血沙汰のクーデター計画に対して民主的で世俗主義の共和国を支持し、クーデター計画を制圧した。      7月15日の代償は重かったが、私の見解では、最大の収穫はこれである。      その夜、明るみに出た真実は、偉大なるアタテュルクが築き、「最大の作品」と言い、若者に託したトルコのために、彼が描いた道筋と示した近代文明の水準のゴールが、トルコ国民によってすでに我がものとされているということだ。      国民は軍による後見、民主主義と世俗主義を破壊し築かれる後進的宗教国家 全文をよむ

  • 2016-10-04
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:正義は復讐のためではなく、国家の基本である

第二立憲君主制が1908年に宣言されたとき、オスマン帝国支配下のすべての地域で街頭に出て行った、喜びに満ちた群衆が掲げたスローガンのひとつで、フランス革命の有名なスローガンである、「自由・平等・友愛」に、一つのコンセプトを加えた。それは「正義」である。   私たちはどういうわけか、国家をとても愛しており、それを聖なるものとして見ている文化に属している、そして、すべての裁判所の法廷には「正義は国家の基礎である」と書いてあることを誇りに思っている。      正義は、本当に国家の基礎である。 正義を 全文をよむ

  • 2016-09-13
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:政府の危険な計画

いよいよ犠牲祭という時に、私たちが書いているテーマを見て下さい。この難しい時期に私たちは何をしようか。      そして、政府の危険だが、うまくやれば見返りの大きな計画が始まった。      昨日、9月11日にスレイマン・ソイル内相の署名入りで28人の市長が職を解かれ、代わりの職務代理が任命された。      市長のうち4人は、7月15日のクーデター未遂の背後にいたと疑われている「フェトフッラー派テロ組織(FETÖ)」つまりギュレン派とつながりがあるとして職を解かれた。3人は公正発展党(AKP) 全文をよむ

  • 2016-09-12
  • Hurriyet紙

Akif Beki コラム:宗務庁の「教団」登録提案を考える

メフメト・エミン・オザフシャル宗務庁副長官は、アル・ジャズィーラに語った。フェトフッラー派テロ組織(FETÖ)のような組織が危険要素とならないために、教団の登録制を提案した。      これは考慮に値する。   一時しのぎの対策によってFETÖを排除することはできる。しかし、新たなFETÖのようなものの出現は防げない。宗務庁の人々はそれぞれ構造的な対策を熟考しており、これは期待が持てる。   では、ジェマートとタリーカはどのように登録されるのか?      ***      イスラム世界におけ 全文をよむ

  • 2016-09-11
  • Hurriyet紙

Nuray Mertコラム:ああ、最後のチャンスを逃すのか?

今まで多くのチャンスを逃してきた。解決策を見つけられていないのだ、トルコは!2000年代に「軍部の後見との闘い」「民主的改革」を唱える一方で、我々がたどり着いたのは保守派が権威をもつ政治的構図である。2013年にはクルド和平プロセス、交渉と言っていたが、事態はさらに悪化した。      7 月15日に起こったクーデター未遂事件の後、人々は「民主主義」という言葉を口に出せなくなってしまった。緊張状態が僅かに緩まったとは言うが、我々は今回もまたチャンスを逃す方向へ確実に歩みを進めているのだ。     全文をよむ

  • 2016-09-02
  • Cumhuriyet紙

Murat Yetkinコラム:ジェラーブルス攻撃の舞台裏

トルコ政府は8月20日金曜日に作戦開始を決めた。      タイイプ・エルドアン大統領が開いたイスタンブル、タラビヤのフベル邸での緊急安全保障会議で最新の諜報情報が議論された。      イスラム国の兵士が8月12日にマンビジュから北へ、トルコ国境に近いジェラーブルスに向かって逃走する写真が既に広まっていた。      しかし報告はアメリカ空軍と特殊部隊の支援によるマンビジュ奪還に大きく貢献した民主統一党(PYD)の軍が、彼らを追ってジェラーブルスに進んだというものだった。      しかし、ア 全文をよむ

  • 2016-08-25
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:アサドのことは今や些末な問題

8月20日にイスタンブルで行われた記者会見での、バッシャール・アサド大統領はトルコが望んでも望まなくても、シリアにおいて一人の「アクター」 であるというビナリ・ユルドゥルム首相の発言は、トルコがシリア政策の根本的な変化を経験した数日間で2番目に強い意思表示となった。      始まりは、8月19 日付本紙での「私たちに降りかかっていることの多くの責任はシリア政策にある」というヌマン・クルトゥルムシュ副首相の言葉であった。クルトゥルムシュ副首相は、「もし、適切なタイミングで有効な和平合意の見通しを 全文をよむ

  • 2016-08-22
  • Hurriyet紙

Mehmet Y. Yilmazコラム:法を守ること

クーデター未遂の翌日、77000人の公務員が休職とされ、5000人が解雇された。      1万9000人が拘束された。逮捕された人数は11000人に上った。      これらは今週の頭の数字だった。現在、数字がどこまで達したかを知るのは容易ではない。ただ昨日新しい政令により警察から2360人、トルコ軍から112人の職員が罷免された。      この事態がいつ終息するのかは明らかでないように見える。ただ、数が10万人に上ろうと現時点で言える。      このうちどれほどがフェトフッラー派テロ組織 全文をよむ

  • 2016-08-18
  • Cumhuriyet紙

ジャン・デュンダル編集長離職、別れのメッセージ

 一年半前、昨年の2月にジュムフリイェト紙の編集長となって以来、これまでの人生で経験したことのないほどたくさんのことが、私の身に降りかかってきた。       攻撃、拍手喝采、脅迫、スケープゴート。訴訟、拘束、刑務所。隔離、有罪判決、銃撃。誹謗中傷、賞、新たな捜査、通常の諸裁判。この頃の厳しい抑圧と我々の新聞記者業に対する熱意とのぶつかりあいによるつけ。身を屈しない誇りに課された対価。       7月上旬、私は社から短い休みをもらった。この激務に消耗しきっていたので、少し休んで執筆に携わり、そ 全文をよむ

  • 2016-08-15
  • Cumhuriyet紙

Taha Akyol コラム:死刑問題

エルドアン大統領は、それが話題に上がる度に、死刑の復活を支持している。      昨夜、ベシュテペにて群衆が死刑制度の復活を求めたことで、エルドアン大統領はさらに一歩踏み込んだ。大統領は、将来的に復活する死刑制度が、7月15日のクーデター未遂の実行犯らを含む形で立法化されると述べた。      これは、将来死刑制度が復活させられたならば、それは過去の事象に対しても適用されるということを意味する。大統領はこのような見解だが、政府はこれと大きく距離を置いている。      私が見たところに誤りがない 全文をよむ

  • 2016-08-12
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:ロシアとともに見る将来

記者会見を見た人は、二国が非常に大きな危機を解決したばかりであるということを理解しがたかっただろう。      確かに、ウラディミル・プーチン大統領はサンクトペテルブルグで行われた会合の最初に、報道陣に向けて写真を撮らせている時、「ロシア人パイロットが殺された以来だ」と述べたが、タイイプ・エルドアン大統領はただ「好ましくない事件だった」との表現にとどめた。      公式会談でプーチン大統領はこの「好ましくない事件」について一度だけ触れ、(ロシア戦闘機撃墜事件による)危機後トルコに対して開始した 全文をよむ

  • 2016-08-10
  • Hurriyet紙

Taha Akyolコラム:新たな扉

イェニカプ広場に昨日何百万人が、「民主主義と犠牲者」という集会で一堂に会し、同様の集会が81県で見られたことは、トルコの歴史において、いくつかの事柄が終わりをつげ、新しい時代に入ったことを示している。      7月15日のクーデターに相対し犠牲となった240人ののうち173人が市民であり、クーデターに対して市民が実際に抵抗した。同じ精神が昨日トルコの広場という広場に満たされた。      トルコ史上初の大規模な市民によるクーデターへの抵抗が行われた。今後、クーデターを企てようとする者は目の前に 全文をよむ

  • 2016-08-08
  • Hurriyet紙

Ismet Berkan コラム:問題は、エルドアンかトルコか?

 クーデターの夜まで「諸悪の根源はエルドアンだ、消えてしまえばいい、どんな形でもいいから消えてくれ」との認識があった。       クーデターの勃発によって、こうした認識は「しかし今はすべてがエルドアンを利してしまう」というようになった。       この新しいようで古い見方は、ギュレン派のプロパガンダシステムも相俟って、欧米でもはっきりと支持されているような状況だ。世界が「尊敬」する新聞各紙に掲載される記事は、とてもくらくらさせる。       だが、我々の問題はレジェップ・タイイップ・エルド 全文をよむ

  • 2016-08-05
  • Hurriyet紙

Taha Akyol コラム:欧米諸国を納得させるには・・・・

トルコが抱えている問題を西側に説明するのはたやすいことではない。野蛮なクーデターを退けた国として正当な評価を期待する中、批判を受けている。      トルコが問題を西側へ説明する必要があるならば、その表現と方法もトルコが見つけなければならない。この表現と方法は、報道メッセージとやりあってはならない。      欧州議会事務局長トルビョルン・ヤーグラン氏がトルコを訪問し、会見を行ったのは、西側に問題をどのように説明できるかという点でよい例である。      ■ヤーグラン氏の会見      ヤーグラ 全文をよむ

  • 2016-08-04
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:軍中心国家の終焉

トルコ共和国政府は軍中心で設立された。   いや、ここで言うのはただイデオロギーの流布だけではない、機能としても政府の中心には軍があった。その他のすべての公的組織とサービスは、軍の必要性により形成された。   こうしたことを、つまり共和国政府がこのように設立されたことを我々は「普通」だと思うだろう。独立のために救国戦争を起こして占領を終わらせた国家が、存亡の不安を持ち、国家防衛を重要視するのは至極もっともなことだ。   建国初めのころは軍中心、防衛第一であったため、敵艦の射程範囲にさらさないため 全文をよむ

  • 2016-08-03
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:希望がもてる展開―多数派主義定着へ

このコラムを常日頃読んでいる人であればお分かりになるだろう、私は、トルコにおける政治的闘争を、馬鹿らしいほどに110年間も続いている「トルコ主義」対「イスラム主義」の闘争と呼んでいる。   「トルコ主義」を「現代主義」と、そして「イスラム主義」を「保守主義」と言っても良いだろう。 私はただ、分かりやすいという理由でこの呼び方を使っているに過ぎない。トルコにおけるトルコ主義者は血にまみれたトルコ主義者でもないし、イスラム主義者も同様である。彼らは7月14日までは、それぞれ大きな傘の下で動く政治運動 全文をよむ

  • 2016-07-30
  • Hurriyet紙

Akif Beki コラム:トルコの外からの見え方

副首相のメフメト・シムシェキがアンカラでムーディーズの関係者と会うと発言した時間帯だった。      昨日、あるエコノミストのグループと一緒に昼食をとった。その中には、国際投資ファンドの経営者、銀行家、市場アナリストもいた。      彼らはメフメト・シムシェキほど気楽であるようには見えなかった。7月15日のトラウマの後、ストレスをまだ払拭できていないようだった。      二つの問題で、副首相と意見を異にしていた。      一つ目は、クーデターの企てがトルコの民主主義同様に経済をも強化したこ 全文をよむ

  • 2016-07-29
  • Hurriyet紙

Ahmet Hakanコラム:まったく新しい、今までと違う、すばらしいことが起こっているのかも

分離主義、分裂、先鋭化といった大きな問題が解決するのかも・・。   国民は、民主主義で団結しているのかも・・。      7月15日以前のパラダイムは、公然と、そして公式に崩壊しようとしている。もはや、皆が新しい何かを言わなければいないかのようだ。   反対派におけるタイイプ・エルドアン大統領への憎悪は徐々に減っているのかも。   タイイプ・エルドアン側の反対派への憎悪も同じように減少しているのかも。   エルドアン大統領は、全国民を安心させるような会見を行っている。   ビナリ・ユルドゥルム首 全文をよむ

  • 2016-07-25
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:クーデターの危険は、今も・・・

金曜日の夜、この国で何があったのか、まだ完全には分かっていない人々がいる。      この筆頭には、自身を全面的に「反対派」であるとしている地元グループの人々とほとんど全ての西側の報道陣が挙げられる。      クーデターの進行が失敗したことから、タイイプ・エルドアン大統領がもはや強い権力を持つとか「国をイスラムの独裁に変えるだろう」というのは最も広まっている間違った解釈もしくは意図的に誤った解説である。このためナチスの有名な国会議事堂放火事件を例に使う人さえいた。      ここにある「クーデ 全文をよむ

  • 2016-07-20
  • Hurriyet紙

Murat Yetkin コラム:誰が?なぜ今?などの問い

クーデター未遂が社会に与えたトラウマ、衝撃はまだ生々しい。   軍や司法をはじめ、あちこちで捜査と逮捕が続いている。   まだ続く模様だ。   クーデターは罪だ。クーデターを唆したものも、司法の前にでなくてならない。   それに疑いはない。      一方、たとえば、降伏した軍人の喉がかき切られたというような噂にまでいたる、(クーデターへの)反発に目をつむることは危険だ。どこかで食い止めなくてはならない。      さて、多くの人の頭にある疑問への、我々の答えをみてみよう。      1.誰がや 全文をよむ

  • 2016-07-18
  • Hurriyet紙

Ahmet Hakan コラム:クーデター軍人の10の愚点

第1の愚点:2つの橋を占拠し、8~10機のジェット機を低空飛行させれば、国を支配できると思ったこと。      第2の愚点:はるかタラト・アイデミルの時代にでもいるように、国営放送で古臭い声明を読みあがさせればうまくいくと信じていたこと。      第3の愚点:メンデレスが絞首刑になったときに、一丁の鉄砲を撃つ者もいなかったことに頭におき、国民が黙ってみていると思ったこと。      第4の愚点:けっこう上級の指揮官も加わっていたのに、戦略や計画のまったくない思い付きの行動だったこと。      全文をよむ

  • 2016-07-18
  • Hurriyet紙

Taha Akyolコラム:MHP

党員の要望により、民族主義者行動党(MHP)で特別大会が開かれたが、これは様々な点から極めて重要だ。   トルコにおけるすべての右派政党の中で最も大所帯なのが公正発展党(AKP)で、党首への崇拝とその末端組織に至るまで「上からの」構造が出来上がっている。他方、MHPは、「党首・党議・組織」という思考が強い政党である。こうした構造をもつことから、党執行部に対して「末端から」起こった行動によって、特別大会が昨日開かれた。   司法は、700人を超える党員の特別会議要求を正当なものと判断した。   こ 全文をよむ

  • 2016-06-20
  • Hurriyet紙

Mehmet Y. Yilmazコラム:どうせ。また同じこと...独アルメニア法案可決

ドイツ連邦議会がアルメニア人虐殺に関する法案を可決したことを受け、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はケニアで発表を行った。      「大使を本国に召還する。大使がトルコへ戻った後、最終決定を行う」と述べた。      ドイツ連邦議会で本日この法案が採決され、全ての政党がこの法案に対して賛成票を投じることは、耳の聞こえない君主さえ知っていた。      この法案は昨日現れたわけではない。14カ月の間、委員会で準備されていた。      また、大統領は「大使を本国に召還し、その時に最終決定を行 全文をよむ

  • 2016-06-03
  • Hurriyet紙

Taha Akyolコラム:臨時党大会

公正発展党の臨時党大会が予想通りの結果となった。まず以下のことを明らかにしておきたい。トルコでは、党大会はもうとっくに党内部での自由な議論と本当の選挙の舞台の場ではなくなり、大いなるヒロイズムを帯びたプロパガンダと承認の場になった。特に右派政党はこうである。すべての党で火曜日に実施されるグループ会議もこうである。      メンデレスの民主党、デミレルの第1期の公正党、テュルケシュの9月12日[の軍事クーデター]以前の民族主義者行動党は全くこうではなかった。自由な議論、批判、本当の選挙が行われて 全文をよむ

  • 2016-05-23
  • Hurriyet紙

Ahmet Hakanコラム:注目!AKP-MHP連立なるか

民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首はこう言った。   「もし必要とあれば…必要だと思われるなら、トルコのトルコの国民的、歴史的利益を守るために…昨日までの政府に対する我々の実質的支持は、法的な次元を得るかもしれない。そして、MHPは、ただ国と国民のためだけにすべての責任を担う準備があると証明するだろう。」      非常に意味深な発言ではないか。   私が耳にしたところによると、バフチェリ党首のこの発言の意味するところはただ一つ、バフチェリがMHPとAKPの連立政権を組みたいの 全文をよむ

  • 2016-05-09
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:アンカラでは何が起こっているのか

アンカラで政治は、大騒ぎだ。      注目は今日の大統領府のあるベシュテペで大統領が行う閣議にある。マスコミに漏れたところによると議題は「テロとの戦い」である。一方でIS、他方ではPKKの攻撃による死者は増え続けている。しかし、政治の歯車のこれとは違うことで回っている。注目されているテーマは次のことである。首相アフメト・ダウトオールから公正発展党の地方組織に関する人事件が奪われたことがどのように閣議に反映するだろうか。      **      事態の背景をさらによく見るために、ダウトオールが 全文をよむ

  • 2016-05-02
  • Hurriyet紙

Cengiz Candar コラム:別れの時

ラディカル紙が閉鎖されてから、改めて「お別れ」の記事を書く機会が私たちに与えられた。これは良いことだと思う。正直、何名かの人々に感謝の意を伝えずに筆をおくことはできなかったのだ。      ドアン・グループでの10年近い私のキャリアは、2006年の年末ごろにレフェランス紙において始まった。役職は主筆であった。レフェランス紙に書いた記事は、その日のうちにヒュッリイェト紙のウェブサイトに公開されていた。      私がラディカル紙に書き始めたのは2008年のことだった。レフェランス紙が2010年に廃 全文をよむ

  • 2016-04-06
  • Radikal紙

Sami Kohenコラム:キプロス交渉、まだ望みはある

3月が終わり4月に入ってもなお、キプロス交渉は継続中だ…。  これはいい知らせだ。しかもキプロスから届いた唯一のいい知らせがこれなのだ…。  何ヶ月も続くキプロス交渉に対し、以前から明確な期限は定められていなかったにもかかわらず、トルコ側は3月を目処に考えていた。つまりそれまでに一定の合意に至らなかった場合、両者は再度交渉の席にはつかず、誰もが自身で選択することになるはずであった…。    いやしかし、そうはならないだろう。なぜなら交渉は未だ継続している。交渉を進める関係筋から聞いたところによる 全文をよむ

  • 2016-04-01
  • Milliyet紙

Fuat Keyman コラム:PKKとISの脅威の下の、トルコ

PKKとIS、衝突し合うこの二つの組織には、大きな類似点と共通点がある。   我々が何に直面しているのか理解するためには、この共通点を分析する必要がある。      イスタンブルで起きたISによるテロについて執筆にとりかかろうとしたそのとき、携帯電話にメッセージが届き、目の前のテレビに速報の大きなテロップが流れ始めた。   またテロが起きた。またISだ。今回はブリュッセル。空港と地下鉄で爆発があった様子。死者、負傷者、恐怖で顔を強張らせた人々・・・。      テロはこの国だけでなく、至るところ 全文をよむ

  • 2016-03-23
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:クルド人の身になって考えること・・

「(クルド問題への)新対策」が議論されている現在、慎重であれねばならない。「アイデンティティ」に関し、抑圧的にならないよう、慎重であれねばならない・・・。      ヴァフデッティン・インジェは、カラル新聞で記者業を始めたばかりのジャーナリズムだ。昨晩、ハベルチュルクTVのエジェ・ウネルの番組「エニエ・ボユナ」に一緒に出演した。      ヴァフデッティン・インジェは、アンカラ・メラースィム通りでの殺人の犯人の葬儀に参加したHDPの国会議員ツーバ・ハゼルに関し、興味深いコメントをした。曰く「ツー 全文をよむ

  • 2016-03-19
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:PKKよ、大量殺人でどこに向かうつもりか

都市での大量虐殺を狙った殺人行為を行うPKK(クルディスタン労働者党)は、あらゆる点で度を越えている。      アンカラでのテロ前日、カンディルにおいてPKK幹部のドゥラン・カルカンが10の左派組織が共同で活動する決定を下したと発表した。果たしてこれは偶然だろうか。   母語使用や自治権など、私はクルド人があらゆるアイデンティティに関する権利を獲得することを、常に支持してきた。そのためにトラブルに巻き込まれたこともあった。「クルド」という単語が禁止された時代に、この単語を裁判で用いたために罰を 全文をよむ

  • 2016-03-14
  • Radikal紙

Cengiz Candar コラム:ああ、我がディヤルバクル…

私が初めてディヤルバクルを訪れたとき、スル(ディヤルバクル城壁内旧市街)には行かなかった。つまりディヤルバクルに行かなかったようなものだ。ただダー門の近くからマルディン門の方向を横目で見て満足したのだった。      最初の出会いから今まで、途切れることなく続く関係のなかで、最も長期間の別離の後に、私は足を踏み入れた、かのディヤルバクルへ。      飛行機から降りるやいなや、自分に約束したことを実行した。まずタヒルに会った。親愛なる我が親友のタヒル・ エルチは、イェニキョイ墓地の、名前の上に「 全文をよむ

  • 2016-03-13
  • Radikal紙

Murat Yetkin コラム:難民密航を10日で終わらす方法?

とある政府関係者が、「もしトルコとEUが、不法移民の流入に関する、またトルコとEUとの関係を活性化させるような合意をすれば、現在の難民密航という鎖を“1週間、遅くとも10日以内”に断ち切ることが   可能だ」と述べている。      匿名で語った政府関係者は、EUとの間で行われている会談について知る、数少ない人物の1人である。   恐らくこのために名前を伏せたまま話しているのだろう。   しかし彼の発言は非常に説得力を持っており、また現在のバランスを変えうる内容である。      彼が言うには、 全文をよむ

  • 2016-03-12
  • Radikal紙

Unal Cevikozコラム:シリアを利用してEUトルコ関係改善なるか

トルコ内政を原因に、大きな成功の必要性が高まっている。欧州連合(EU)に僅かに開かれた扉も、内政という点からこのような成功例として提示するための見栄えのいい衣だ。      3月7日にブリュッセルで開かれたEUとトルコの首脳会談は、トルコがシリア難民問題を通じて対EU関係に新たな進展をもたらす絶好の機会となった。      トルコは長い間、EU加盟交渉の難航に苦しんでいた。この数年間にみられた外交上の軌跡は、トルコを黒海、カフカス、中東、そして東地中海で包囲される立場に押し込めていた。トルコは外 全文をよむ

  • 2016-03-10
  • Radikal紙

Murat Yetkin コラム:外交政策、見直しのとき

アフメト・ダウトオール首相の、3月4-6日のイラン訪問、それに続く2つの訪問は、直近の中東どころかアラブ問題に過剰に関与する様相を調整し、見直し、多様化するモデルとなりえる。      アラブの春、反乱が始まったここ5年のトルコ外国政策で生じた問題は明白である。      現在、トルコがシリア内戦にこれ程嵌っており、在エジプト・在イスラエルトルコ共和国大使が残っておらず、過激イスラム主義テログループへ支援しているとの非難にさらされ、ロシアとの緊張状態、といった仔細には踏み込まない、ご存知でしょう 全文をよむ

  • 2016-03-04
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:この狂気の沙汰はいつまで・・・?

我々は、理性や知性といったもので説明するのが難しい状況におかれている。現在の構図が、クルド人にもトルコ人にも、ポジティブな形で反映する可能性はないだろう。      トゥルクサットを通じて行われていたİMC TVの放送が終了した(注: İMC TVは、2011年に放送を開始したテレビチャンネルで、左派からの支持を得ていた)。人民の民主主義党(HDP)議員の不逮捕特権剥奪についても、議会で議題となりそうに見える。      ジェミル・バユク氏はカンディルから、「最後まで戦う」「我々が望むように、そ 全文をよむ

  • 2016-02-27
  • Radikal紙

Cengiz Candarコラム:国内外で破綻

現政権は、単独与党になってまだ3カ月もたっていない。しかし、外交では破綻し、内政においても治安・安全政策が破綻している。      トルコは、現政権の受け入れがたい誤った政策の結果、シリア政策でクルド民主統一党(PYD)と「象徴的な」PYDの軍事部門とされているクルド人民防衛隊(YPG)に敗北を喫している。      PYDとYPGとの戦闘は、本来、アメリカ政府向けられたものだった。「わたしか、あるいは、彼か」といった形で、「外交政策の舞台」で進められた。そして、その舞台でアメリカ政府に負けた 全文をよむ

  • 2016-02-21
  • Radikal紙

Ahmet Hakanコラム:新党結成はあるのか?

「この問題に三つの文章で回答できる」と言えば…以下の三つの文を設けよう。   1.新党結成に現在ほど遠いが、このような目標がまったくないとは言い難い。   2.新党を結成するのかどうか分からないが、このことで不快を今後口にするのを差し控えるとは言い難い。   3.自分たちに向けられる反感の規模が高まり、地位が下がれば…公正発展党を離れ新党を結成するのは簡単ではないとは言い難い。      ■ビュレント・アルンチの最新の発表は後退か      筆者はあまりそのようには解していない。      ビュ 全文をよむ

  • 2016-02-04
  • Hurriyet紙

Cengiz Candar コラム:ジュネーブのテーブルか、シリアの現場か?

トルコ政府がジュネーブでのシリア和平協議に参加し、PYD(クルド民主統一党)の参加を防いだと考えたとしても、今「ジュネーブⅢのテーブル」にいるよりもむしろ、将来「シリアの現場」にいることのほうが重要であるということが、今後より一層明らかになるだろう。      平和会談や平和協定でその名を知られるスイスの首都ジュネーブが昨日、シリアに関する「ジュネーブⅢ」という名の新たな「平和への動き」のホスト役となった。   2012年6月と2014年12月の、「結果なし」のジュネーブⅠとジュネーブⅡを経た後 全文をよむ

  • 2016-01-30
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:ムスタファ・コチとジョー・バイデン

ムスタファ・コチは、1月21日に55歳で心臓疾患の末に亡くなった際、トルコの最も大きな産業グループであるコチ・ホールディングのトップであった。      トルコの国家収入の10%近くを、輸出の15%近くを(自動車輸出は45%)、8,000人近くの従業員とともに産み出しているコチは、フォーチュン誌の最も大きな会社のリストにトルコからランクインした会社として認知されている。      ムスタファ・コチは、ムスタファ・ケマル・アタテュルクのリーダーシップで建国されたトルコ共和国の初期の実業家のトップで 全文をよむ

  • 2016-01-25
  • Radikal紙

Cengiz Candar コラム:ダヴトオールへの内外研究者抗議に接し・・・

政権は、「敵なる知識人」に対して新たな戦線を展開している。私は以前、この戦に勝ち目がないことを指摘した。「この戦に勝ち目はないどころか、   すでに負け戦は決定している。」毎日のように変化する状況が、このことを物語っているのだ。      先日、フラント・ディンク氏の追悼式から帰宅すると、20か国以上の合計216人もの研究者が署名した「アフメト・ダヴトオールへの手紙」という名の「通知」が届いていた。      文書と署名を私に送ってきたのは、トルコにおける最も輝かしい若手研究者の一人だった。同封 全文をよむ

  • 2016-01-21
  • Radikal紙

Murat Yetkin コラム:研究者脅迫は、いつまで

研究者らの身に起きていることで、大学だけでなく社会全体が、発言しようとする全ての人に対し、様々な考えを発信すればテロであるという非難に遭うのを心配し、黙っている方を勧めている。      初めからはっきりと述べておこう。      私だったらその嘆願書に署名はしなかった。      しかし戦闘状態が終わるよう求める旨の嘆願書がPKK(クルド労働者党)の行為に全く言及せずに国家に「クルド人の政治的意思」の要請を受け入れるよう求めたとはいえ、単にひとつの声明に署名しただけで、暴力の賞賛をしない嘆願書 全文をよむ

  • 2016-01-16
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:トルコの戦略的袋小路

下のアナトリア通信の写真ではヘリコプターで窓から見る第3イスタンブルボスフォラス橋(ヤヴズ・セリム橋)についてビナリ・ユルドゥルム交通運輸相に尋ねるアフメト・ダヴトオール首相を見ることができる。      首相は数分後にヘリコプターから降り、車と鉄道で繋がる世界最大級の橋が夏に開通することを国民に伝えることになる。      ダヴトオール首相が建設現場を視察して情報を得た数分後、まだ完成していない第3橋の下を通ってロシアの最重要戦艦の一つが黒海に入る。      ロシア黒海艦隊の旗艦、ミサイル巡 全文をよむ

  • 2016-01-08
  • Radikal紙

Serkan Demirtasコラム:クルド問題解決のない憲法改正は、無意味

人民の民主主義党(HDP)を除く三政党が憲法改正について合意に至ったことは、重要で有意義である。   新憲法は、社会の合意のもとで制定されるべきであることに異議を唱える者はいないだろう。   コンセンサス形成のためには、社会的平和がもたらされること、つまりクルド問題の解決へ向けた取り組みが必要である。      アフメト・ダヴトオール首相は、先週ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首と、今週月曜日にはデヴレト・バフチェリ民族主義者行動党(MHP)党首と会談を行ない、以下の三点について 全文をよむ

  • 2016-01-06
  • Radikal紙

Fuat Keyman コラム:PKKが、HDPを舞台の外の追いやろうとしている今このときに・・・

デミルタシュ(HDP共同党首)は、地域自治要求の宣言文を、PKKによりHPDが舞台の外に追われる、さらにはその存在に終止符が打たれるという不快感と悲しみを感じながら読み上げた。そうにちがいないと私は思う。      まず、HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、モスクワに向かった。そしてラヴロフロシア外相と会見した。そして、「トルコ政府はロシア機を撃墜するという過ちをおかした」と述べた。      この件に思いをめぐらすと、次の問いが浮かぶ。2014年8月10日の大統領選挙や今年の6月7 全文をよむ

  • 2015-12-30
  • Radikal紙

Joost Lagendijkコラム:デミルタシュに悪夢の一週間

 先週は、人民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首の政治人生にとって全くもって良い週ではなかった。       彼は、モスクワ訪問が原因で政府と口論し、さらに重要なことには、南東部でPKKにつながる若者たちによって宣言された自治区に関する彼の立場について疑念を生み出した。       まず、デミルタシュ党首がロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相と会談を行なったことと、トルコが11月24日にロシアの戦闘機を攻撃して撃墜したという方向の説明をしたことは間違っていた。アフメト・ダウトオー 全文をよむ

  • 2015-12-26
  • Zaman紙

Fuat Keyman コラム:市内戦とふたつのディヤルバクル

二つのディヤルバクル。   一つは市内戦とPKKの舞台で人民の民主党(HDP)が機能しない場所。   もう一つは、日常生活の中でHDPに高い期待が寄せられる場所。   今やPKKはHDPとの関係について決断を下すべきである。      私はディヤルバクルで、現地の人々の話を聞いている。   皆、恐怖と不安と心細さを感じている。同時に怒りや苛立ちを抱え、うんざりしている。      廃墟と化したスル(訳注:ディヤルバクル県内の市の名前)からは住民たちが逃げ出している。   ジズレでもそうだ。私は 全文をよむ

  • 2015-12-23
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:ギュレン派12月17日事件の2周年に・・・

クーデター計画から2周年を迎え、パラレル組織は未だに野党からある種の味方として受け入れられている。    ちょうど2年の2013年12月17日の朝、私はジャーナリスト・作家財団の幹部からクズグンジュクにあるゲストハウスでの朝食を招待されていた。私たちが朝食をとりつつ会話を続けていると、客間のテレビ画面に「大臣らの子息が汚職で逮捕された」というニュースが流れた。    私はそのニュースに気を取られ、ニュースに釘付けになった。「この事件をジェマートがやったと言う人が出てくるだろうが、あなたもきっとそ 全文をよむ

  • 2015-12-19
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:5年前、5か月前、5週間前のトルコ・・・

我々はこれから5日間の間にいい知らせを受け取ることができるだろうか。      5年前、2010年の終わりには、トルコ外交の唯一の問題は、イスラエルとの関係だった。イスラエルの部隊がマーヴィ・マルマラ号を急襲し、9人のトルコ国民が殺されたことで、関係はどん底に陥った。      しかし、その前までトルコは、イスラエルやシリアとの間で調停役を行っていた。      5年前、イスラエルを除くと、公正発展党(AKP)政府の「近隣諸国とのゼロ・プロブレム」政策は、アタテュルクの「国内に平和、国外に平和」 全文をよむ

  • 2015-12-17
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:難民の数は住民の数を超えている

シリア難民は、トルコの国境の町にもはや断ち切ることの出来ない影響を及ぼしている。この地域で新しい人生、そして新しい関係のネットワークを形成している。      シリア難民はいつニュースになるか?   トルコの国境付近の町で、住民との間に緊張が走った時だ。   緊張が起きないことは可能なのか?   この質問を、2日間の会議が終わってからというもの尋ねている。      1日目、我々はガーズィアンテプにいた。シリア難民の代表者の話を聞いた。彼らの話は、我々が知らない世界から届く奇妙な声のようだった。 全文をよむ

  • 2015-12-05
  • Radikal紙

Taha Akyol コラム:ロシアの新ツァー、プーチン

(ロシアの)プーチン大統領を「新しいツァー」とするのは、私の専売特許ではない。ツァーたち、そしてソビエト帝国に倣っているため、彼自身こう呼ばれている。スティーブン・リー・メイヤースの「新しいツァー、プーチンの興隆と統治」という本はこのテーマにおける重要な作品だ。      私はニューヨーク・タイムズ紙の紹介文を読んだ。プーチンが、ソビエトとKGBにルーツを持つことは知られている。彼がつくったシステムの権威的構造と、ソビエト帝国への執着は明らかだ。本では、プーチンが病的なまでに「力の誇示する」こと 全文をよむ

  • 2015-12-04
  • Milliyet紙

Ezgi Basaran コラム:エルドアンがパンドラの箱を開けたのはいいことだった

米国財務省が頻繁に更新しているテロ組織の資金源リストは、世界を包む紛争状態に貴重な糸口を与えている。      エルドアン大統領はロシアのプーチン大統領に「石油でISとつながっているのはそちらの方だ」と反論したが、私は昨日の記事で、これについて正当な根拠があると書いた。   エルドアンが言及したシリア・ヤブルード出身の実業家、ジョージ・ハスワニーという人物が、過去にロシアと奇妙な関係にあり、ISを通してアサド政権へ石油を転売していたことは事実である。   ではなぜそのようなことが分かるのか?エル 全文をよむ

  • 2015-12-03
  • Radikal紙

Ahmet Hakanコラム:私がEUに怒る7つの理由

-1: 国土に惨めな難民たちが来ないようにと言って...全く恥じらうことなく、顔を赤らめることなく、財布のひもを少しばかり緩めたため。      ‐2: 「難民は、ほかの国に逃れてください、だけれど私たちのところには来ないでください」という態度であらゆる取引を行うことができるから。      ‐3:「私たちのところに難民たちは来ないでくださいと、民主主義、報道の自由などは全く問題にしません」という態度で行動することに平然としているため。      -4:「この難民たちの災いが私たちの所に留まらな 全文をよむ

  • 2015-12-01
  • Hurriyet紙

Oral Calislarコラム:プーチン、エルドアン、クルド人の将来

「トルコ・ロシア対立」として現れている現在の危機は、実は、非常に多面的で混乱した対立関係を、我々の目の前に提示する。今こそ、データを慎重に検討し、正しい評価をすることが重要な時である。      トルコがロシアの戦闘機を撃墜したことは、シリア危機を一段と緊張させた。この危機が、二国間の戦略的な衝突の産物であることはいうまでもないが、それをはるかに超えた側面の存在も無視することはできない。   墜落の直後に記者会見で質問に答えたオバマとオランドは、トルコへの支援を表明した。「トルコは国境を守る権利 全文をよむ

  • 2015-11-27
  • Radikal紙

Fuat Keyman コラム:HDPとクルド問題解決プロセス・新憲法・民主主義

公正発展党(AKP)が圧倒的与党としてどのような政治手法をとるのかという問いと同様に、「人民の民主党(HDP)がこの新しい会期に、自身をどのように位置づけるのか、そしてどのように振る舞うのか」という問いこそが大変重要である。      2015年11月1日の選挙は2002年11月3日の選挙と似た選挙になった。      11月3日の選挙はトルコで"政治的地震"を巻き起こした。設立されたばかりのAKPが圧倒多数の政府を樹立するような選挙の勝利を得た一方で、野党を始め一つ前の国会で議席をもっていたす 全文をよむ

  • 2015-11-04
  • Radikal紙

Ekrem Dumanliコラム:首相のバルコニー勝利演説の約束が実現したなら・・・

訳者注:ザマン紙はAKPが現在、徹底的に攻撃しているフェトフッラー・ギュレン派の新聞。ドゥマンルはその元編集長。昨年12月には逮捕・釈放も経験している。AKPとエルドアン批判の急先鋒。      5か月前の選挙でAKPは単独政権を作れなかった。今、ほとんど10%も票を伸ばし、大きな勝利を手にした。誰の頭にも浮かぶ疑問は、5か月でなにが変わり、どうしてこれほどAKPの票は伸びたのか、だ。      理由はいろいろある。   6月7日の選挙で、有権者は「連立政権を」と意思表示をした。AKP、とくにタ 全文をよむ

  • 2015-11-03
  • Zaman紙

Oral Calislar コラム:クルド人の選択―HDPからAKPへ流れたクルド票の意味

6月7日の選挙でHDPが高い得票率で国会議員を送り出したいくつかの県について、11月1日選挙の結果と比べてみた。      その結果:      ディヤルバクルで、HDPの票は79.8から73.6におちた一方、AKPは、13.9から21.1に増えた。同じような状況は、東部のほとんどすべての地域で見られる。県ごとにみていこう。      ムシュ県 HDP:71.6→62.8、AKP:23.9→33.5   ビトリス県 HDP:60.8→50.3、AKP:31.0→43.5   ハッキャーリ県 HD 全文をよむ

  • 2015-11-03
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:どこからどこへ、票は流れたのか

公正発展党(AKP)がとった2370万票の20%、すなわち全得票の5分の1は、イスタンブルの3選挙区からでたものだ。さらに、AKPが6月7日に比べて増加させた480万票の21.4%にあたる130万票は、イスタンブルでの増加からきている。つまりイスタンブルは、AKPの勝利にとって致命的な重要性を有していた。見てのとおり、イスタンブルの3区のすべてでAKPの票は、大きく増えた。では、その源は何だろうか?      私のデータによれば、それには主に3つの源がある。その第一で最大のものは、5か月前の投票 全文をよむ

  • 2015-11-03
  • Hurriyet紙

Mehmet Y. Yilmazコラム:有権者は野党に何といったのか?

あらゆる選挙の後で、「投票者はなんと言ったのか」と解釈をすることが常となっている。      有権者は票を投じる際に、本当に、そう言いたいと思ったのか、それとも、もっとずっと軽い気持ちで行動したのか、それは特に重要なことではない。      有権者は、個人として投票を行う際に、「私はこのようなメッセージを申し上げましょう。そして、我が国の政治家たちはそれを理解して、その要望に従って行動してください。」などとは言わない。      有権者には、各人の投票の理由が存在している。しかし、過去の有権者の 全文をよむ

  • 2015-11-03
  • Hurriyet紙

エルトゥールル・オズキョクの選挙結果の読み方 

CNNトルコの2015年選挙番組に出演しているヒュッリイェット紙記者(元編集長)のエルトゥールル・オズキョクが選挙結果を解説している。      以下がオズキョクの解説の要旨である:      ■「結果をいかに読まなくてはならないか」      「私個人の気持ちに沿う結果ではないが、トルコはこのような選択をした。この結果をいかに分析するかが重要だ。ここ数年、われわれは非常に大きな分極化を経験してきた。この結果はどう読むべきか?勝敗は明らかになった。私としては、勝利を手にした人たちに望みたいことが 全文をよむ

  • 2015-11-01
  • Hurriyet紙

Ismet Berkanコラム:高等教育機構(YOK)の陥っている隘路

明日(11月1日)は選挙の日だが、選挙や政治については来週必要以上に語ることとなるだろう。    では、今日のトルコでは何らかの理由であまり語られてはいないものの、本来は政治に関する物事の中でわれわれの見に起きていることを含むすべての問題の根本である教育について、今回は話そうと思う。  高等教育機構(YÖK)は昨年ある決定を下し、医学部並びに法学部への入学に対して一定の敷居を設けることにした。YÖKは今年、その敷居を工学部にまで拡大させようとしている。    まず、この敷居とはどういうものなのか 全文をよむ

  • 2015-10-31
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:コザ・イぺキ・ホールディング事件は何を意味する?

コザ・イぺキ・ホールディング捜査と22社の経営が凍結されたことは、司法の独立性と報道の自由という問題だけでなくて、財産権や投資の自由にもかかわる問題だ。      裁判所は、検察によって用意された書類に印をおして承認した。決定は、コザ・イぺキ・ホールディングの経営の凍結に関わる。9月1日に警察による強制捜査によって始まった調査の結果、10月27日に同社に管財人が任命された。報告書では、同社の会計には虚偽がないことが特に明記されているにも関わらず、テロ組織への支援の疑いにより、この決定はなされた。 全文をよむ

  • 2015-10-28
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:エルドアンは権力の喪失を受け入れることができるか

11月1日の選挙の中心的問題は、公正発展党(AKP)が6月7日に喪失した権力を手にするか否かということ以上に、エルドアン大統領が権力を喪失したことを受け入れることができるかどうかということだ。      6月7日の選挙の基本問題は、人民の民主主義党(HDP)が司法過程を経ずに得票率10パーセントを超えるか否かであった。      (得票率は)超えた。この点に大きく寄与したのは、セラハッティン・デミルタシュHDP党首が立ち上がり、タイイップ・エルドアン大統領に対し、「われわれはあなたを元首にしない 全文をよむ

  • 2015-10-26
  • Radikal紙

テロ犠牲者へ、国家追悼行事を!

2004年マドリード、2005年ロンドン、2012/2/23のドイツのネオナチのテロ、パリのシャルリー・エブド出版社で殺人事件が起きたことなどに対しては、国家による追悼式が行われてきた。これらの追悼には公正発展党(AKP)政府から役職者らや首相が出席した。それなのにどうしてアンカラのテロのために政府の追悼式は行われないことがあろうか。      私達は、テレビ画面で「血の土曜日」の後のその死体を引き取っている遺族の、愛していた家族の永遠の別れを見送った光景を観ていた。お互いを知らない何十もの家族 全文をよむ

  • 2015-10-13
  • Radikal紙

Cengiz Candar コラム:シリアにおけるトルコ―孤立と、継続不能な過ち

エルドアンとダヴトオールによる「シリア政策」は、トルコが「中東におけるアフガニスタンの隣国パキスタン」になるという以外、もたらすものは何もない。      そして、ロシアの航空機が9月30日、シリアへの爆撃を初めて行った。アメリカ当局から発表されたこのニュースは、ロシアの防衛省から遅れて発表された。      「バラク・オバマとウラジーミル・プーチンの間の不和と、月曜日に行われた国連総会のスピーチでの対立は、もっと深い現実を隠している。今日のシリア政策に関し、両首脳は近年に比べて比較的綿密な連携 全文をよむ

  • 2015-10-01
  • Radikal紙

Abbas Güçlüコラム:この混乱は、どこまで・・・・

またしても新たな犠牲の知らせが飛び込むのではと毎朝、おびえながら目を覚ますようになった。眠りにつく時も同じだ。      さて、この混乱は果たして、どこまで続くのだろうか。もうおしまいにしてくれと言ったそばから、続きが現れる。決まりきった言葉を聞き、落胆する。   一体、我々はこの映画をあと何回、観ればいいのだろうか!   映画の脚本を少しずつ変えては我々に見せているやつらに文句を言ってやりたい。   脚本も、脚本家と出演者も、結末も分かりきっているのに、我々はまだ映画を観続けているのだ。まるで 全文をよむ

  • 2015-09-09
  • Milliyet紙

Oral Calsirコラム:最初の一歩はPKKの停戦・・

どこまでいくのか、何人の命を費やすこととなるのかわからない攻撃の増加を、止める必要がある。PKKはできるだけ早くその武器を下ろすべきである。PKKが停戦をすれば、話し合いができる状況がつくられるだろう。再びテーブルに戻ることができる。      武器を用いるがために、命が失われ、分別のある平和的な解決のために発言することが難しくなっている。平和から、解決から遠く、怒りに満ち、反動的な責任追及中心の空気が、社会を覆っている。      ダールジャ襲撃が聞かれてからこの方、互いに反感を示しあっている 全文をよむ

  • 2015-09-07
  • Radikal紙

Oral Calislar コラム:アルパスラン・チュルケシュの語った、息子トゥールル―入閣

トゥールル・チュルケシュ氏は、民族主義者行動党(MHP)の創設者であるアルパルスラン・トクルケシュ氏の最初の妻との間に生まれた5人目の子ど もだ。私はアルパルスラン・チュルケシュ氏と1980年9月12日軍事クーデターの後、同じ刑務所で1年間以上共に過ごした。多くの会話を重ねる中で、彼 の口から息子であるトゥールル氏のことも聞いた。      MHP所属の国会議員であるトゥールル・チュルケシュ議員は、選挙管理内閣への入閣を承認したことにより、トップニュースに上がった名前の一人となった。 二極化の可 全文をよむ

  • 2015-08-28
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:ダヴトオールと変わりたい人はいる?

ダヴトオール首相を最も悩ませることの一つであるのは、足切り条項である得票率10パーセント以下に追いやろうとしている国民の民主主義党(HDP)と選挙を迎えなくてはならないことである。      アフメト・ダヴトオール首相の仕事は実際のところまったくもって容易ではない。      昨日8月25日トルコの歴史上初めて「暫定」政府として再選挙を行う政府を設立する任務を負ったことを明らかにした際に、彼の顔に珍しく浮かんでいた緊張感はこれを反映していたのではないだろうか。      それともタイイプ・エルド 全文をよむ

  • 2015-08-26
  • Radikal紙

PKKの「眠る爆弾」

安全保障の専門家によるとPKK(クルディスタン労働者党)のテロリストが停戦期間中に設置した爆弾トラップを今になって爆発させているという。ベルマンという名のPKKの女性テロリストがウォール・ストリート・ジャーナル紙に「国が平和協議を放棄することは分かっていた。私たちはこの間に成長し、組織化された」と語った。      スィイルトのシルヴァン郡からペルヴァニ郡間の道路でパトロールをしていた軍事車両が巡回中、PKKのテロリストが道に仕掛けた爆弾を遠隔操作で爆破した結果、8人の兵士が亡くなり、このトラッ 全文をよむ

  • 2015-08-22
  • Radikal紙

Ali Bulaçコラム:今、おきていること

狂気めいた状態が我々を支配し始めた時、段階的に何が起こっているのかを理解することは、容易なことではない。我々は平和を守り、今何が起きているのかに目を向けなくてはならない。      今日の政治思想の他にも、政府のクルド問題解決プロセスへの態度を変えさせた真っ当な理由がある。   そのうちには、解決プロセスの間中、クルド地域が一歩一歩着実にPKKのコントロール下に置かれていったこと、想定される衝突に備え、大量の武器が配布されたこと、自治政府への道が敷かれたこと、停戦合意にも関わらず、武装集団が国境 全文をよむ

  • 2015-08-22
  • Zaman紙

Oral Calislar コラム:クルド地域で「自治行政」・・・・

このプロセスが、断絶への道を開くのか? その地域へ、クルド人へ、トルコへの代償はどうなるのか?平和的な解決方法は、どのような基盤の上でなら新たに議題に上らせることができるのか? 我々は複雑なプロセスを論じている。      昨日、オズギュル・ギュンデム紙の一面に写真つきで掲載された記事の見出しは、このようなものだった――「自治広がる。」      記事にはこのようにある。「エルドアン体制が打ち出した全面戦争の考えに対し、自治宣言が発表されている。」      その数は徐々に増えている。現在までに 全文をよむ

  • 2015-08-15
  • Radikal紙

Taha Akyol コラム:連立政権樹立ならず、これからのシナリオ

連立が行われないのは明らかであった。ダヴトオール首相が発言を行うとドルの高騰と株式市場の下落が起きたのは、今後どのような困難が起こるかの前触れである。   中東とりわけシリアでの情勢が、トルコを深刻な問題に晒し、テロが増加し、経済が停滞した時期に、トルコには「大連立」の必要があった。しかし、実現しなかった。      ダヴトオール首相も、(CHPの)クルチダルオール党首も、連立に向けた取り組みでは誠実に振舞った。しかし、AKPサイドでたった18議席の違いで政権を失ったという感情と、早期選挙で勢力 全文をよむ

  • 2015-08-14
  • Cumhuriyet紙

Akif Beki コラム:PKK攻撃に反対する2種の人々

 「公正発展党(AKP)は選挙活動を空爆によって始めた」と言う者はいないのか?彼ら自身内部で大きく2つに分かれている。       1つは「2人の警官が殺されたと、カンディルを爆撃するのか」という風潮だ。「明らかなのはPKKを狂乱させ衝突を引き起こすため…。デミルタシュ人民の民主主義党(HDP)党首のカリスマ性に傷を付けてHDPを罰するためにあのジェット機は飛んでいる」との主張に大いに固執している。もう一方はというと、「しかし先に PKKが始めたことも、衝突を彼らがけしかけたのもいずれも我々は記 全文をよむ

  • 2015-08-01
  • Hurriyet紙

Cengiz Candar コラム:「危険なそろばん勘定」―エルドアン、PKK、シリア

PKKに対してはじめられた爆撃の連鎖は、本来はHDPに圧力をかけ、近い将来シリアでPYDやYPGをも標的とするという目的をもった「解決策」の序文に過ぎない。      タイイプ・エルドアンがインジルリキ空港を使わせる代わりにアメリカからえた「クレジットカード」の有効期限は、一部の人が考えているように、長くはないかもしれない。(エルドアンは)アメリカと始められたかにみえるISに対する、明らかに限定的で不承不承の協力関係を、本来の意味で、「トルコ対クルド紛争」にかえ、これを内政における自身の権力闘争 全文をよむ

  • 2015-08-01
  • Radikal紙

Suat Kiniklioglu:誤った政治の、誤った結果

コバーニーがクルド人にとって何を意味するのかアンカラ(政府)は分からなかった。クルド人があの小さな市を政治的意識においてどれほど重要視していたか理解できなかった。そしてその代償を国として我々全員が負った。それだけでは足りないかのように、こうした政治を、我々はさらに進めようとしている。      トルコの多くの人々は、シリアとの国境地帯で一体何が起きているのか、当該地のクルド人が何を求めているのか、その地域のダイナミクス(動態)がいかなるものであるのか理解していない。全くなんということだ・・・しか 全文をよむ

  • 2015-07-29
  • Radikal紙

Fuat Keymanコラム:トルコで何が起こっているのか

これほどまでに急ぎ足で透明性の低い時期を、今まで過ごした事がない。サプライズを孕んだ時期だ。さあ見てみよう…      6月7日総選挙後、トルコは「速度」と「不透明度」が最高レベルに達した時期を過ごしている。      これほどまでに急ぎ足で透明性の低い時間を、かつて経験した事がない。      命を奪われるには早すぎた若者たち、眠りから覚めることのない警官…。イスラム国(IS)との戦い…。アメリカとの包括的合意…。クルディスタン労働者党(PKK)/クルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)に対 全文をよむ

  • 2015-07-29
  • Radikal紙

Tunca Benginコラム:政治的計算をすて、国のことを考えよ

トルコは危機に直面している…国境では軍隊が、国内では警察が激しい戦闘と起こりうるテロ攻撃に対し抜かりなく待ち構える一方で、街では治安に対し不安が広がっている。端的に述べると、非常に危険で不安な状況下に我々はいるのだ。これに対し政界はというと、選挙から50日が経過したにもかかわらず和解、あるいは連立政権の設立に向けた希望の持てる進展はない。公正発展党(AKP)と共和人民党 (CHP)の幹部の間では予備的協議が行われ、各党首は「国家を無政府状態にしない」と語っているが、これも「劇場」であり、各党は1 全文をよむ

  • 2015-07-27
  • Milliyet紙

Mehveş Evinコラム:足下の大きなドラマ

エーゲ海岸は、照りつける太陽、さわやかな強い風、涼しい海によって旅行者にとっては間違いなく天国である。しかし、生きるために何千キロもの道のりを歩んできたシリア、アフガニスタン、イラク、さらにはミャンマーの難民たちにとっては悪夢である。      アイヴァジュクとアソスでは、卵を割れば料理できそうな温度のアスファルトの道端で足を引きずる貧しい難民たちに出会うかもしれない。      毎晩、家族全員で何百人もの人々が、夜ミニバスでババカレへ移動する。早朝にコルバシュ村のイェシル港へ向けて歩く。目撃者 全文をよむ

  • 2015-07-20
  • Milliyet紙

Murat Yetkinコラム:AKP-CHP連立か、やり直し選挙か?

現段階ではHDP(国民の民主主義党)との連立は難しい。CHPとの交渉で結果が得られなければ、MHP(民主主義者行動党)の扉が再び叩かれるだろう。しかし最も可能性が高いのはCHP(共和人民党)との連立か再選挙だ。      偵察を兼ねた交渉をかさねる中、収穫があったかというと、あったらしい。   アフメト・ダヴトオール首相は15日夜、NTVの放送で「CHPとより進んだ段階にいる」と話した。状況は明らかとなっているようだ。      ===      AKP(公正発展党)がCHPを優先させるのはMH 全文をよむ

  • 2015-07-16
  • Radikal紙

Oral Calisirコラム:エルドアンの運命とAKP

タイイプ・エルドアンがたとえ党に戻っても、党は非常に異なった状況にあるであろう。公正発展党の支持基盤や執行部には、すでに過去と比べて異なる世代がいる。      公正発展党員と話している。彼らは6月7日の総選挙で得票が減少した理由の解明と評価に努めている。タイイプ・エルドアン大統領が街頭演説で公正発展党の党首のように活動したことのプラスとマイナス両方の影響を、意味づける作業である。大統領が今後のプロセスで演じる、演じうる役割、この役割の可能性を問うている。      人びとは混乱している。「早期 全文をよむ

  • 2015-07-10
  • Radikal紙

Mehmet Tezkanコラム:MHPもトルコの政党とならなくてはならない

この文は、今日まではHDP(国民の民主主義党)のために用いられてきた…   HDPはトルコの政党となるべきだ…   HDPはトルコ化すべきだと言われていた。   HDPはクルド民族主義を掲げて政治を行うこと、トルコをカンディル-イムラル島-ディヤルバクル間の三角形で成り立っているとみなしていること、トルコの様々な問題をないものとみなしていること、この土地にクルド人だけがいるかのように振舞っていることで、非難されていた。      HDPは今回の選挙で殻を破り、トルコの政党となる第一歩を踏み出した 全文をよむ

  • 2015-07-03
  • Milliyet紙

Murat Yetkinコラム:政府シリア介入へ傾き、軍は抵抗

首相は軍にシリアにおけるIS、PYD(クルド民主統一党)、アサド勢力への積極的な介入を求め、参謀総長はこれは危険であるとしている。これらは政権が連立政権に移行しようとしている中、起きている。      ラマザン初日の6月18日、アンカラで安全保障会議が開かれた。   アフメト・ダヴトオール首相は関連する省庁の閣僚、官僚と参謀を招集した。会議には参謀総長と軍司令官らも出席した。   PYDが2日前の6月16日シリアのタル・アブヤドをISから奪還した。議題はシリアだ。      ====      全文をよむ

  • 2015-06-27
  • Radikal紙

Ezgi Basaranコラム:ディヤルバクル自爆テロのつきつける恐ろしい現実

これは、ひとつの国家にとって大きな安全上の欠陥であり、巨大な怠慢の一例である、もし、我々の政府は、怠慢ではないというのであれば、我々にはさらに大きな問題がある。      2015年6月5日に、HDPのディヤルバクル集会において悲劇的な爆発があった。      4人が命を落とし、100人以上が負傷した。      犯人は誰か?IS(イスラム国)出身の一人:O.G      **      さぁ、この情報を間近に見てみよう。そうすることで、本当に責任があるのは誰であるのかということを、またこれから 全文をよむ

  • 2015-06-16
  • Radikal紙

Cengiz Candar コラム:このAKPと連立を組めと!?

このような公正発展党(AKP)と、そう「6月7日総選挙の教訓」を学ばず、「内部清算」を行わず、そしてこうしたすべての事柄を行ってから「政権交代」に進もうともしなかったAKPとは「連立政権」を組むことなどできない。やるべきことをしっかり行っているあらゆる政党の、6月7日総選挙の結果に背を向け、もはや「自滅行為」だと言うしか無い。      公正発展党(AKP)は13年もの間、政権を握っていた。トルコの選択的民主主義の歴史において、これほど長く且つ途切れることなく与党であった期間は、他のどの政党にも 全文をよむ

  • 2015-06-12
  • Radikal紙

Serpil Çevikcanコラム:大統領職、正常化への道

「従来と違った大統領になる」と言ったエルドアン大統領が踏み出した、従来と違った歩みの一歩を我々は昨日知ることとなった。    エルドアン大統領は、選挙の結果がもたらした衝撃から連立政権の模索へと転じたアンカラで、波紋を呼ぶような会談を実現させた。大統領はCHPの元党首で、アンタリヤ選出国会議員であるデニズ・バイカル氏を、自身が住んでいた外務官邸に招いた。      「会談を求めたのは誰か」という質問への答えは、「宮殿ではなくなぜ外務官邸で会談したのか」という質問への答えよりも価値が有る。会談の要 全文をよむ

  • 2015-06-11
  • Milliyet紙

Murat Yetkinコラム:バイカル・エルドアン会談―AKP/CHP大連合は生まれるのか?

ダヴトオール公正発展党党首も、クルチダルオール共和人民党党首もお互いに連立政権を発足させようとは思っていない。しかし現在の状況はそうせざるを得なくするかも知れない。バイカル氏が議長候補となれば、その兆しと考えられる。      タイイプ・エルドアン大統領のもっとも重要な特徴は、決して何をするのか予想できないということになり始めた。      つい一日前大統領府から「すぐに解散総選挙」という風が吹いていたというのに、その日の夕方には、予想しない所から、デニズ・バイカル氏を通じて和解をしようとするな 全文をよむ

  • 2015-06-11
  • Radikal紙

Mehmet Direkliコラム:トルコとEUの関係はなぜ悪い方向にいっているのか 

2015年の総選挙でトルコ大国民議会(TBMM)で議席をとる可能性のある4つの政党の選挙マニフェストにはEUとトルコの関係に重要性が置かれなかった。確かにここにトルコ内部から出てくる並外れたプロセスの影響は大きい。しかし今日トルコの政治的めぐり合わせを外から傍観する人物が、この国が完全にEU加盟国になろうとする目標でもって討論する候補者であることを信じるのは極めて難しい。      2002年の議会選挙の前はEU加盟に対して確実に受け身であり、2005年にEUと交渉する政府というステータスを獲得 全文をよむ

  • 2015-06-04
  • Zaman紙

Oral Calisirコラム:静かな有権者と、興奮するリーダーたち、

リーダーたちは得票率を増やすため、そして、有権者を説得するため、言葉が日に日に一段一段、激しくなる。遠方からみてみると、選挙集会場は、[喧しく]完全に埃の煙の中に佇んでいる。一般的な有権者は、(選挙の)進展をより静かな場所から俯瞰しているようにみる。      ディヤルバクルにおける三日間の旅で印象的であったもののひとつは、市内の静寂さだ。最近、多数の緊張、大事件、そして衝突が起きているこの街の(特に、選挙までほんの僅かな時間しか残されていない時)穏やかな雰囲気が印象的であった。とりわけ、人民の 全文をよむ

  • 2015-06-02
  • Radikal紙

Serkan Demirtas コラム:エルドアンは、「大統領」を9か月でいかに変質させたか

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、2014年8月28日にトルコの第12代大統領としての職務を開始し、我々が慣れ親しむ儀典的な大統領にはならないということを宣言した。それから今日までの間に行ったことと、憲法ならびに法律を踏みにじった結果、たった9か月で大統領の称号の意味を失うところまできた。       2014年8月10日の選挙で52%の票を獲得し、国民が選出した最初の大統領として職務を開始したエルドアンは、その時期に行った会見で「走りまわり、汗を流す」大統領となること、儀典的な職務には限 全文をよむ

  • 2015-06-02
  • Radikal紙

Kadri Gürsel:このありふれたタクスィム広場が・・・

右の写真を、私は2013年5月30日11:00頃タクスィム・ヒル・ホテルのテラスから撮影した。目を引く特徴は特にないと思う。コラムに掲載した理由も、実のところこれなのだ。      右側には、与党が伐採し代わりにオスマン帝国の兵舎を思わせるショッピングセンターを建設したがっているゲズィ公園の木々が見える。左側には、広場の端に、今日ではコンクリート製の床に変わることになる建築物の当時の光景がある。      5月30日の朝、警察は、公園を出て行こうとせずそれらの木々を守る活動家たちに対し再び介入を 全文をよむ

  • 2015-05-30
  • Milliyet紙

Oral Calisirコラム:暴力の連鎖―HDPに爆弾、シリア難民を排斥・・

選挙の場で政党が互いに否定的に評価し、非難し合うのは、予想される事態である。言葉が時折、厳しい調子になる、というのは恐らくは自然なことである。しかしながら、「暴力的な言葉」を避けるのは、重要なことだ。      選挙は、一つの「生存競争」なのではない。選挙は、民主的なシステムでなければならない。      為政者、政権の候補者達は、民衆の、有権者の元に向かう。彼らを満足させて票を獲得することを見込んでいる。誓いをたてて、解決の提案を発展させようと励んでいる。      選挙が、喜ばしく、そして楽 全文をよむ

  • 2015-05-19
  • Radikal紙

Aslı Aydıntaşbaşコラム:HDPにとって危険な時期

トルコの運命を決定づける選挙の前に、世論を読み解く人びとには二つの異なる意見がある。      一つ目は、人民の民主主義党(HDP)が宗務庁論争によって傷を受けているという方向性の見解である。タイイプ・エルドアン大統領が手にコーランを持って集会場に現れた本当の理由は、HDPに投票する敬虔なクルド人の考えを変え、この層を再び公正発展党に向けさせるためである。HDPが得票率制限を超えたならば、公正発展党の単独政権は難しくなる、というのは明白である。エルドアン大統領が、「スーパー大統領」となることも不 全文をよむ

  • 2015-05-18
  • Milliyet紙

Doğan Kubanコラム:傷だらけの顔のイスタンブル

草原の遊牧民の略奪と馬を持たない遊牧民による町の略奪の間に、多くの違いはない。騎馬遊牧民は支配した土地を略奪し、民衆を奴隷にとった。町に移住したアナトリアの民衆も町の土地の略奪構造を実行した。民衆を奴隷にはしなかったが、民衆の生活を町の奴隷へと変えた。このことは都市化、さらには現代化とさえ言われている。      騎馬遊牧民は略奪によって生活していた。私たちも、自らの都市を略奪している。しかし、これは草原でなされるようなものではない。私たちは自らの町を醜いものに変え、その中に、私たち自身を閉じ込 全文をよむ

  • 2015-05-15
  • Cumhuriyet紙

Taha Akyol コラム:大統領制

アフメト・ダヴトオール首相は、党集会の場で全く大統領制に言及していない。      正しいことをしている。首相の地位を取り除くシステムを首相が擁護することは、矛盾になる。学問的な彼の思考は矛盾を認めない。ならば、なぜ選挙マニフェストへ、(首相は)「自分の手で書いた」と言いながら(大統領制を)載せたのだろうか?   エルドアン大統領が強く要求したからなのは明らかだ。大臣の中に、大統領制を熱心に擁護する者がいるのを読者の皆様は見ただろうか?大統領制はタイイプ・エルドアン大統領によって議題に上げられた 全文をよむ

  • 2015-05-08
  • Hurriyet紙

Murat Yetkinコラム:6.7総選挙、エルドアン初の敗北となるか?

アフメト・ダウトオール首相が再び公正発展党の一党体制を構築する、と考えてみると、民主主義でそうであるように、トルコにおいてもこれは選挙の勝利に他ならない。しかしながらその結果、エルドアン大統領を「唯一の権限者」にするような憲法案が賛成多数を得られなければ、これはエルドアンにとっての敗北となるであろう。      タイイプ・エルドアン大統領は、2001年に公正発展党が創立されて以来、常に選挙で勝ってきた。   当時の共和人民党のデニズ・バイカル党首が妨害を取り除く手助けをした2003年のスィイルト 全文をよむ

  • 2015-05-08
  • Radikal紙

Cengiz Candar コラム:1915年事件の「現実」

このような悲劇は、100年前我々の国で、我々の土地で、我々のそばで、我々の内部で起きた。オバマ大統領やほかの誰かがどのような言葉を使おうと使うまいと、我々にとって「歴史と向き合う」義務がなくなるわけではない。      オバマ大統領は今回、1915年事件の100周年で「ジェノサイド」と言うだろうか、言わないだろうか。      仮に言わなかったとしても、1915年に何が起きたか、何が起きなかったかの事実は変わるだろうか?アメリカ政府筋は、「ジェノサイド」と言わずに再び「メッツ・イェグヘレン」つま 全文をよむ

  • 2015-04-23
  • Radikal紙

Melih Aşıkコラム:アルメニア人「ジェノサイド」アンケート

経済外交調査センター(EDAM)が昨年末、トルコ国内の1508人を対象に、あるアンケートを実施した。質問は次の通りだ。   「来年、1915年に命を落としたオスマン帝国のアルメニア人を追悼して世界各地で記念式典が開かれ、声明が発表される。この一大行事を前に、トルコはアルメニア問題に関して、次のうちどの態度を示すべきか」      集まった回答は、以下の内容だった。   ・トルコは、1915年の出来事は「ジェノサイド」であったと認めるべきである…9.1%   ・1915年に亡くなった人々について謝 全文をよむ

  • 2015-04-23
  • Milliyet紙

Murat Yetkinコラム:HDPはトルコ政治・クルド政治正常化への道

民主主義の中でのクルド問題の解決はすでにクルド問題を焦点にしていない政党にとっても優先事項でなくてはならなくなっている。      セラハッティン・デミルタシュ人民の民主主義党(HDP)共同代表とフィゲン・ユクセキダア氏は昨日4月21日にイスタンブルで選挙告知の公布を行った。      これまで長年政治を見てきたが、ここまで喜んで発表された選挙告知は初めて見る。      特にユクセキダア氏が「宗教庁を廃止する」と言ったとき、デミルタシュ共同代表が「宗務庁長官の車をどうしましょうか?」と言って間 全文をよむ

  • 2015-04-21
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:PKKとの戦いは、終わろうとしている

4万人もの命が犠牲になった戦争を30年間続けたゲリラ組織の重要人物が「もう戦争は望んでいない。もう十分だ」と言っているのなら、平和に向けて後戻りすることのない段階に至ったということだ。この発表はHDP(人民の民主主義党)の選挙に対するモチベーションを高めうるものだ。      アブドゥッラー・オジャラン氏と共にPKK創立メンバーの一人であるジェミル・バユクがドイツの放送局WDRに対して発表したことを、ドイツメディアは当然のように「PKKはドイツに謝罪した」と報じた。彼らの関心はそこにあった。   全文をよむ

  • 2015-04-10
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:選択は難しい―7月総選挙

次期総選挙において公正発展党(AKP)が第一党となる事に関して、現段階では何の話題も出ていないが、そもそもこの選挙の見どころは別のところにある。本当の見どころは、AKPがエルドアン大統領に圧倒的権力を与える議席数を取れるか取れないかだ。      各党は昨日4月7日火曜日17時時点で、候補者リストを高等選挙委員会に提出した。当該リストを見ると、この選挙がすべての党にとって、特に設定目標の高さという点で、AKPが苦戦するだろうと言える。昨日の様子から、以下の様な分析ができる。      1、選挙の 全文をよむ

  • 2015-04-08
  • Radikal紙

Mehveş Evin コラム:四月の痛み

暴力、弾圧、検閲、死、憎悪、独裁が常にはびこってきたこの地で、私たちは、自分自身に「なぜ」と問いかけ、悲観的な思いにとらわれている。なぜ我々は、この愛すべき国にいかなる平安も見いだせず、お互いを、敵意を持ってみているのだろうか、なぜ民主的な日々を送ることができないのか?   日々の出来事を見ると、疑問への回答は明白である。社会のさまざまな部分がこのように多極化される;社会の中のソーシャルメディアから市井まで、弁護士から新聞記者まで恐怖の雰囲気が作り出され、教師が馬鹿にされ、女性は殺され、子供たち 全文をよむ

  • 2015-04-06
  • Milliyet紙

Güneri Cıvaoğluコラム:イエメンとトルコ

サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル・サウード国王は、3ヵ国の元首を空港で出迎えた。アメリカ合衆国のオバマ大統領、トルコのエルドアン大統領、そしてエジプトのシーシ大統領…これはサウジアラビアの王族にとっては非常に珍しいことである。   この3枚札の注目すべき点は、阻止線として現れていた。   イエメンでシーア派のイランを支援している「ザイド」派の一派であるフーシ派が、最初に首都のサナアを、その後戦略的港湾であるアデン湾を手中に収めたことは警告となった。   そして止めの、 全文をよむ

  • 2015-03-28
  • Milliyet紙

Oral Calisirコラム:エルドアンでもオジャランでも「簡単にはいかない」―クルド問題解決プロセス

政府と大統領の間で、危機が起こっている状況である。オジャランも、PKK(クルディスタン労働者党;非合法)を説得するために尽力している。変わることは、簡単なことではない。リーダーのカリスマ性だけでは、変化を実現するには十分ではない。      タイイプ・エルドアン大統領が解決プロセスを理由に政府に向けた批判は、オジャランのノールーズの発表にも影響した。      オジャランのノールーズのメッセージでは、PKKに対して「武装解除」を呼びかけることが見込まれていた。発表は、予期されていることとは反対に 全文をよむ

  • 2015-03-23
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:ノールーズはどうしてクルド人の象徴となったのか?

今日(3月21日)、トルコ政府監視の元、オジャランからクルディスタン労働者党(PKK)に向けたメッセージが発表される。そのメッセージを、PKKを支持する有権者のほとんどが投票する人民の民主主義党(HDP)の議員により、ディヤルバクルのノールーズまたはネウローズ祝賀の場で読まれるということは、トルコ国家による否定政策の破たんであり、懺悔であり、自己批判のようである。      今日、トルコでは多くの人々の目がディヤルバクルに向くことになる。      クルド人問題への政治的解決が、トルコにおける民 全文をよむ

  • 2015-03-21
  • Radikal紙

Ahmet Inselコラム:チュニス惨事とトルコに迫る危険

今日、ISの一員として戦うためにシリアへと渡る志願者たちの数は減っていないことを専門家たちは伝えている。本当に危険なのは、撤退と同時にISを離れる戦闘員たちが、祖国へ戻ったり、他の国へと渡ったりすることである。この観点から見てみると、トルコは今もっとも危険な国である。      水曜日、チュニジアの首都、チュニスにある有名なバルドー博物館の入り口で、バスから降りた観光客が襲撃され、20人の観光客を含む23人が亡くなった。負傷者の一部は重傷で、死亡者が増加する恐れがある。襲撃をした2人は、4時間も 全文をよむ

  • 2015-03-20
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:6月総選挙、鍵を握るクルド票

人民民主主義党(HDP)が政党として選挙に臨み10%を超える支持を獲得するとなると、公正発展党(AKP)エルドアン大統領のいう『スーパー大統領モデル』に依拠した憲法を実現するには、HDPの支持を得ることが不可欠である。      近頃発表される選挙アンケートの数は増えているが、まだ有権者はこれといった考えを持っているという訳ではなさそうである、とまず申し上げておかなくてはならない。このように考えられる主な理由は、総選挙まで残り2か月半ほどにも関わらず、未だどの政党に投票するか決めていない人々の数 全文をよむ

  • 2015-03-13
  • Radikal紙

Murat Yetkinコラム:フィダン騒動の、3つの背景

大統領制を目指す途上での権威の棄損、クルド問題解決プロセスの危機的な状態、ジェマート(教団)との闘争は、エルドアン大統領がダヴトオール首相に対するフィダン氏の[留任]主張する中で表面化した。      アフメト・ダヴトオール首相は、昨日登場し、何度も微笑んだ顔でもってタイイプ・エルドアン大統領との間にハーカン・フィダン氏について意見の相違がないことを説明した。      この発表の後すぐにダヴトオール首相のサインが入ったフィダン氏の任命状が国家諜報機構(MİT)に届いた。フィダン氏は一ヵ月を経て 全文をよむ

  • 2015-03-12
  • Radikal紙

Mehmet Y. Yilmaz コラム:ギュルの政界復帰はあるか?

前大統領のアブドゥッラー・ギュルは、公正発展党(AKP)から国会議員候補として政界に復帰するという話は最近注目される話題の一つである。      ギュルが、レジェプ・タイイプ・エルドアンの同意なしにこのことに取り掛からないのを推測するのは難しいことではない。ギュルは、性格からしてエルドアンとの厳しい政治闘争に入ることを望まず、脇に座ることを好む。こうした状況で疑問は以下のようである。エルドアンはギュルの政界復帰を望むのだろうか?この疑問にはふたつの返答がある。      1-ギュルが、国会議員に 全文をよむ

  • 2015-03-10
  • Hurriyet紙

Sami Kohenコラム:ISは空隙に入り込む

イラクやシリアだけでない…。政治的空白や社会混乱が起きるところにIS(イスラム国)も存在している!その最新の例を我々はリビアで目にしている。先日ISがリビアで誘拐した21名のエジプト人キリスト教徒を斬首・殺害したこと、エジプトが報復としてリビアのISを標的に空爆を実行したことで、「ジハーディスト」が北アフリカの各国で活動していることが明らかになった。      リビアのIS戦闘員らは何故このエジプト市民を誘拐し、残虐に殺害したのか?このエジプト人らはなぜリビアに来たのか?以前から多くのエジプト人 全文をよむ

  • 2015-02-18
  • Milliyet紙

Ezgi Basaran コラム:PKKは、どうやって、なぜ武装解除するのか

クルド人民会議(KONGRA-GEL)のレムジ・カルタル代表に会い、武装解除問題についてどうすることが可能か理解に努めた。さあ、「緊急処方箋」….。      公開情報による解決プロセスにおける出来事に関する要約は以下の通りだ。   イムラル島へ行った訪問団とヤルチュン・アクドアン副首相も含んだ政府高官らの交渉が始まるったことが公表される予定だ。この「政治的な意志としても私たちはプロセスを後押しする」との意味を示すパフォーマンスの後にオジャランがトルコでの武装解除の呼びかけを行うであろう。フィダ 全文をよむ

  • 2015-02-17
  • Radikal紙

Yorgo Kırbakiコラム:トルココーヒー、ギリシャコーヒー

初めに述べたい。「1杯のコーヒーにも40年の思い出」という言葉もいいが、私は熱狂的なコーヒーフラッペ派である。カップに注がれたクリーミーで熱々のコーヒーよりも、大きなグラスに注がれた泡たっぷりの牛乳入りアイスコーヒーの思い出のほうが私には多い。      そろそろ本題に入ろう。先日新聞のある広告が目を引いた。ギリシャの大手老舗コーヒーメーカーであるルミディスが出したその広告には、「10月1日をギリシャコーヒーの日と宣言します」と書かれていた。それに続いてアテネのかつては都市ガス施設があった場所で 全文をよむ

  • 2015-02-14
  • Hurriyet紙

Mehmet Y. Yilmaz コラム:「しかし・・」―シャルリエブド事件

一握りの狂信者以外は誰もがフランスでのテロリストの襲撃事件を非難した。そして、だれもが人間の生存権や思想や表現の自由を守るのだと主張した。      全イスラム世界に呼びかけが行われ、ジハーディストの暴力と距離を置くよう説かれた。我々はイスラム世界をとりまく暴力の風潮を問うた。また、これを解決しうる者も、まずはムスリムであるということを我々も述べたし、耳にもした。   人類の大半は「しかし」と言いながらテロを正当化する考え方からは遠ざかり、またテロを正当化する者たちは非難された。   私の考え方 全文をよむ

  • 2015-01-13
  • Hurriyet紙

Oral Calislar コラム:「3人のフランス人テロリストが殺害された」の意味

昨日パリで警察が作戦を実行した後、CNNインターナショナルテレビは関係者からの情報に基づき次のように報じた。「3人のフランス人テロリストが殺害された」。      トルコで「宗教主義殺人犯」「イスラーム主義ファシスト」といった呼び方が目立つ中、フランス政府が殺害されたテロリストについて「3人のフランス人」と呼んだこと、襲撃をムスリムやイスラームのせいにすることなく発表したことは、非常に重要で注目すべき点だ。      シャルリー・エブド誌に対する卑劣な襲撃は、「宗教」、「宗教主義」、「世俗主義」 全文をよむ

  • 2015-01-10
  • Radikal紙

Sami Kohenコラム:新年テスト―2015年に何が起こるか

本コラムで毎年恒例の「年始のテスト」を、今年も読者の皆様に披露する時がきました。   来たる2015年に世界と国際政治で何がおきるかをテーマに、頭の運動をやってみましょう。      ですが、その前に我々が行った予想を見てみましょう。私の「スコア」は以下のようになりました。   世界の事件に関する5つの問題では2つだけ、外交についての5つの問題では3つ、正解することができました。   実際これは良い結果ではありません。しかし、これも2014年の事件がどれほど行く末が不確かで驚くべきものであったか 全文をよむ

  • 2015-01-02
  • Milliyet紙