アラーグチー外務次官、ネタニヤフ首相を批判「彼の行動は滑稽なショーに過ぎない」

2018年05月01日付 Jam-e Jam 紙

 セイエド・アッバース・アラーグチー法律・国際問題担当外務次官は、「ネタニヤフ首相は滑稽で子供じみたショーをやっていた。そういったものは何年も前に見ており、この前は地下組織が工作していた」と主張した。

 メフル通信によれば、アラーグチー氏は、ネタニヤフ首相の声明と、イランに秘匿された核開発計画が存在するという彼の主張に対し、「ネタニヤフ氏の行状は、子供じみた滑稽なショーであった。そういったものは何年も前から見てきており、前回は地下組織が工作していた」と語った。

 アラーグチー氏は、ネタニヤフ首相が提出文書を読み上げ、事実捏造について、次のように主張した。「こういった行動は、ネタニヤフ氏が失笑を買うことになった国連でのお絵描きを再度示すものだ。彼はこのような行動をまたも繰り返している。彼はテヘラン近郊の村シューラーバードにある倉庫から5万5千もの書類を入手したと主張し、イランは核開発の秘匿計画を進めてきたと断言する。しかしこれらの主張の内容は実に滑稽である。いかにしてイランはそのような重要文書を放置された工場の倉庫で保管していたというのか。」

 アラーグチー氏は、イスラエル首相の穴だらけの主張にたいして、次のように加えた。「イスラエルはそのような主張に基づいて軍事利用の問題を捏造して吹聴している。その主張とは、イランが核開発を進めているということだ。彼らは長期にわたりこの奇想天外な主張によってIAEAを翻弄した。IAEAはその件に巻きこまれ、そしてイランもまたこの数年間、自身の無罪証明のために協力した。最終的に、これらすべての主張は、2015年のIAEAが提示した最終合意で事実無根と認定された。この合意は IAEAという国連の権威機関によって、さらにIAEA理事会においても決定されている。」

 アラーグチー氏は、「ネタニヤフ首相は、核合意に関するトランプ米大統領の意志表明まであと10日と迫ったために、今回のショーを行っている。そのショーが、米大統領の決定に影響を与えるために計画されたものであることは明らかである。あるいは、彼らは核合意を取り消すための舞台を整えようとしている。全てが予め用意されたものであり、イスラエルが高い頻度でその舞台に立っているのは興味深いことだ」と主張した。

 アラーグチー氏は、「イランはありとあらゆるシナリオに対策を準備しているが、今回のような主張の内容と措置は、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの3カ国が、核合意と、それがイランのために作られたという状況にいかに怒り心頭と懸念を抱いているかを示している」と強調した。

 喜劇役者として有名なネタニヤフ首相は、お絵描きショーという全くもって斬新なやり方で、イランが密かに核兵器開発を進めていると告発した。

 ネタニヤフ首相は、「イスラエルが入手した文書は、イランが核合意以前から核兵器配備に奔走してきており、この活動を秘密裏に継続していることを証明している」と断言した。

 ネタニヤフ首相は何点かのイラスト、文書ファイル棚とCDファイル用の棚を、イランの核兵器開発を証明するための確固たる新しい証拠として発表した。

 彼は、イランが核開発計画に関する文書を核開発とは関係のない場所に隠蔽し、折を見て、その文書を核兵器製造の継続のために利用しようとしていると主張した。


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翻訳者:KM
記事ID:44790