レバノン:不正会計問題を背景に「未来運動」と「自由愛国運動」がテレビで批判合戦(1)

2019年03月04日付 al-Hayat 紙
■レバノン:「ヒズブッラー」のシニオラ氏への攻撃を背景に、「未来運動」と「自由愛国運動」が「テレビ」で衝突

【ベイルート:本紙】

フアード・シニオラ氏の首相在任期間であった2006年から2009年の110億USドルの支出に関する会計問題が盛り上がりを見せていることを背景とした「未来運動」と「ヒズボラ」の情報合戦は、「未来運動」のテレビ局および「ヒズブッラー」と協力関係にある「自由愛国運動」のテレビ局の2局の戦いへと様相を変えた。というのも、「自由愛国運動」の報道機関である「OTV」を通じて2日に行われたシニオラ氏への痛烈な批判に対して、サード・ハリーリー首相率いる「未来運動」の放送局である「Future TV」は3日強く反論したのだ。

この2局がこのような非難の応酬を行うことは、とりわけここ2年間の間では珍しいことだ。なぜならそれぞれのバックについている2つの政党は長らく政治的協調関係にあり、ミシェル・アウン大統領とハリーリー首相との間にある協力体制に配慮しているためだ。

「未来運動」の複数の情報筋は本紙に、「腐敗との闘い」の名の下で「未来運動」の主要メンバーに対してメディアの攻撃が行われていることと、「ヒズブッラー」に近い複数の報道機関が「企業と一体の改革を通したレバノン発展のための経済会議(CEDRE)」を批判していることの同時性について語った。なお、これらは仏大統領から同会議の決定事項の実行のフォローアップを任命されたピエール・デュケイン調整官の訪問に際に起こった。

(2)に続く


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翻訳者:庭野悠汰
記事ID:46393