ウィーン市長「経済制裁は、テヘランとの都市協力の発展を妨げるものではない」

2019年09月05日付 Hamshahri 紙

 ウィーン市長は、「イランに対するアメリカの一方的な制裁があろうと、ウィーンによるテヘランとの都市開発の協力関係の発展や拡大には大きな可能性と関心が存在する」と述べた。

 ミヒャエル・ルドヴィク市長は、木曜にウィーン市庁舎で行われたテヘランのピールーズ・ハナーチー市長との会談で次のように表明した。「二つの首都の関係において、人々の日常に困難が見受けられるが、国際的なイデオロギーや国際的な政治の争いとは無関係である。」

 ハナーチー市長は、先週月曜夜に行政と議会の長として国際連合工業開発機関(UNIDO)の李勇(Li Yong)事務局長とオーストリアの同輩[であるウィーン市長]の招きでウィーン入りした。彼はこれまでにUNIDO事務局長とユーロシティーズ(EUROCITIES)の事務局長[アンナ・リサ・ボニーAnna Lisa Boni]と面会し、発表されている旅程に従い、ベルリン市長と面会するためドイツにも向かう予定となっている。またテヘラン市イスラーム議会のマフムード・ミールルーヒー議員も、この訪欧に帯同している。

 ウィーン市長はこのように述べる。「我々のような市長は、この分野で非常に密接な協力を行うことができる。この問題は、他の外交事項を補うことが可能だ。」

 同市長は、二つの首都の協力合意文書に触れ、次のように述べた。「テヘランとウィーンは非常に良好な関係と交流をここ数年続けており、様々な領域、つまりスマートシティの領域で多くの対話を行ってきている。」

 ルドヴィク氏は続けて、「テヘランは歴史ある大都市で、ウィーンよりはるかに大きい。もちろんウィーンはヨーロッパで二番目に大きな都市であり、様々な国際機関が存在している。この分野でも二都市の市役所間での効果的な意見交換を我々は望んでいる。それは、観光産業における協力、および公共交通などの都市問題や協力関係の推進に伴う両者の解決策における検討事項の解消についてのものである。」

 ウィーン市長は、テヘラン市長との会談を協力と提携関係の拡大に向けた重要な一歩と捉え、次のように述べた。「私の考えでは、市長というものは市民にとって身近な存在であり、市民の問題に関して多くの正確な情報を有しているものである。」

 テヘランのハナーチー市長もまた、この会談で次のように述べた。「主に政府間に存在する制約は、公共機関や民間公益団体や市民の間には存在しない。これまでのテヘランとウィーンに相互協力関係を鑑みれば、検討事項の一部や、スマートシティ化、公共交通における協力水準の拡大と発展を推進したい。」

 テヘラン市長は、オーストリア訪問の旅を続け、今朝(木曜)朝食をオーストリア首都ウィーンの市庁舎でルドヴィク市長の招きで会食を共にした。


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翻訳者:KO
記事ID:47513