シリア:レバノン国内のヒズボラへの食糧密輸の疑い(2)

2019年11月19日付 al-Mudun 紙

■シリア沿岸地方、ヒズボラが食糧をレバノンへ密輸している?

【ベイルート:本紙】

ヒズボラは政権と手を組み、密輸ルートを直接監視している。沿岸部の有名食品工場の製造部の責任者が本紙の取材に対し語ったことによれば、レバノン側への品物の密輸は、治安機関が工場の所有者らに対し、ラタキアに存在するヒズボラの新たな高官らと協力するよう通告した後に行われるようになったのだという。こうした民間の工場は、以前はブローカーを介し、シリア国内のヒズボラの戦闘員らに対して大量の生産品を提供していた。しかし今日では、ヒズボラのブローカーはレバノン国内への物資の供給も担っている。

政権は公機関や民間の工場に対し、ヒズボラに日用必需品を供給するよう命じた。レバノンの民衆運動の影響から彼らを隔離するためである。ヒズボラはタルトゥースとラタキアの主要な工場と連携し、経済活動の後退によって生じた余剰物品をレバノンへ「輸出」することによって、これらをシリア国内の市場から吸収している。これは沿岸部の産品の一部に価格の安定をもたらした。実際、油を除き、缶詰や鶏肉製品の供給品について、ラタキアでは現在までに価格の上昇は見られない。

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翻訳者:堀嘉隆
記事ID:48129