価格戦争下で揺れる産油国(3)

2020年03月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■価格戦争が続く中、誰が世界市場における原油供給量をコントロールするのか?

【ワシントン:DPA】

原油価格戦争においてサウジアラビアの同盟国であるUAEは、この機会を逃さず、同国もまた原油の増産を約束している。
アブダビ政府が所有する「ADNOC」社は、来月には1日あたり400万バレルの原油を供給すると決定し、同国の生産能力は最高水準に達する予定だ。これは、2月の生産水準と比較して1日あたり約100万バレル高くなる見込みである。
「ADNOC」社は、生産能力を1日あたり500万バレルに到達させるべく尽力していると述べたが、目標達成のための期日は定めていない。

サウジアラビアやUAEと並んで、クウェートは主要な湾岸産油国の1つであるが、現在同国の生産は「OPECプラス」協定に即した1日あたり40万バレル程度の公式の割当量を下回っている。そのため、同国が1日あたり400万バレルの目標生産水準に達することは予想されていない。

湾岸の反対側にはイランが位置している。同国は「OPEC」の加盟国であるが、原油生産の輸出能力を制限するアメリカの制裁下に置かれている。ブルームバーグ通信のレポートによれば、イランの生産は現在、実際の生産能力の半分以下で、1日あたり400バレルである。新型コロナウイルスが蔓延し、アメリカの制裁下にもある状況で、イラン政府が原油の生産や輸出を増加させることは予想されていない。

アフリカ大陸には「OPEC」加盟国のリビアとナイジェリアがある。両国には莫大な石油埋蔵量があるにも関わらず、政治的および安全保障上の諸問題が、両国の増産への取り組みを妨げている。こうした問題を解決することができれば、両国は1日あたり100万バレル程度の増産が可能になるが、こうしたことは短期では予想されない。


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翻訳者:今中志穂
記事ID:48806