カズオ・イシグロ氏、ノーベル賞受賞後初の小説を刊行  ある模造人間の物語

2020年06月18日付 Hamshahri 紙

 ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の受賞後第一作となる小説が間もなく刊行される。

【ハムシャフリー電子版】ガーディアン紙によると、イシグロ氏の新しい小説は、店で買い手が見つかるのを待つクララという名前の人造人間〔人工知能搭載ロボット〕にまつわる話だ。

 2017年度ノーベル文学賞を受賞した小説『日の名残り』の作者であるイシグロ氏は、2021年3月2日に新たな本を出版する。彼の新しい小説はとあるロボットの友人、クララの物語であり、クララは自身の周囲を観察する卓越した能力を持ち、店に来る客を見て、誰かが彼女を選び購入するのを待っている。状況が永久に変わることになるように見えたとき、クララは人間の約束を信用してはならないと警告を受ける。

 この本を出版するフェイバー出版のアンガス・カールギル編集長は、『クララとお日さま』は今この場所で人間の心が語る物語だが、人間とは言ってももう一つの視点〔人工知能搭載ロボットの視点〕からの物語である、と語った。カールギル編集長はイシグロ氏の新作を見事な作品と称賛し、「この作品はイシグロ氏の他のすべての作品同様、意表を突きながらも同時に均質であり、その細部のすべてが調和している」と続けた。

 2015年に出版されたイシグロ氏の前作『埋葬された巨人』[邦題『忘れられた巨人』]は、巨人と竜の棲み処、息子を探す老夫婦を描いた古いブリタニアの半神話的な作品である。2005年の小説『わたしを離さないで』はブリタニアのディストピアを表現するSF文学の一例だった。この小説はブッカー賞にもノミネートされた。


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翻訳者:HM
記事ID:49421