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ヒット件数: 200件

ノウルーズの世界的な都 サナンダジ(2)

(続き)      ◆元日の行事       サナンダジの子どもたちや若者たちは、お正月まで僅かのこの時期に、「ヘ・ラーウェ・マラーウェ(He Laweh Malaweh)」の行事のことに思いを寄せる。彼らは家々を訪れ、戸をたたき、クルド語で「ヘ・ラーウェ・マラーウェ」と言う。これは、あなたの息子は花婿に、あなたの娘は花嫁になれるように、という意味である。その後に、その家の主たちが彼らに贈り物を与える。昔は、この時与えられる最も良い贈り物というのは、鶏卵であった。鶏卵は、新生と再生の象徴とされる 全文をよむ

  • 2024-03-19
  • Hamshahri紙

ノウルーズの世界的な都 サナンダジ(1)

 エスファンド月[イラン暦12月(西暦2月20日〜3月19日)]が半ば過ぎる頃、サナンダジの街でノウルーズ[イランのお正月]のお祭りが催される。住民が参加してノウルーズの伝統行事を開催するために、村人たちは仕事に取りかかる。その行事の多様性と魅力ゆえに、ノウルーズがユネスコ世界遺産に登録された後しばらくして、サナンダジはノウルーズの世界的な都として紹介されることとなった。      【ハムシャフリー電子版】サナンダジでの今年のノウルーズ行事は、ラマザーン月と時期が重なったことから、特別な雰囲気に 全文をよむ

  • 2024-03-19
  • Hamshahri紙

1402年の音楽祭は開催期間も予算も縮小 ファジル音楽祭事務局長インタビュー

 ファジル音楽祭事務局長は以下のように述べている。「演劇祭と映画祭は10日間開催されますが、音楽祭は5日間のみです。過去数十年間は10日間開催されていましたが、後に8日間になりました。しかし今では5日間となってしまいました。もし予算が確保できていれば多くのグループを招待できていたでしょう。」      【ハムシャフリー電子版】毎年バフマン月[西暦1月21日から2月19日]には様々な芸術祭が開催されている。それらの中にはバフマン月1日から23日までの期間に開催される演劇祭や映画祭があり、また、視覚 全文をよむ

  • 2024-01-20
  • Hamshahri紙

ラップ音楽は公認されるのか? この種の音楽に関する大臣の指示

 イスラーム指導省大臣は、ペルシア語ラップ音楽の公認可否の決定に関するある記者の質問に答え、これに関わる新たな決定事項を説明した。      【ハムシャフリー電子版】イスラーム文化指導省のモハンマドマフディー・エスマーイーリー大臣は、イランにおけるラップ音楽の公認に関する質問への回答において、イスラーム指導省のサラーリー芸術担当次官にラップ音楽を様々な面から調査するよう指示したと述べた。大臣は、音楽分野に大きな変革を起こし、あらゆるジャンルの音楽を活かしていくことに向けたイスラーム文化指導省の計 全文をよむ

  • 2024-01-17
  • Hamshahri紙

タタルーがイスタンブール空港を混乱に|悪魔のような歌手がイランに帰国?

 トルコ警察がタタルーの出国を許可しなかった。タタルーと警察との小競り合いの動画が公開されている。      【ハムシャフリー電子版】トルコの出入国管理警察は、アミール・タタルーのパスポートにパンチ穴があり無効となっていることを理由にタタルーに出国許可を出さず、彼が国外に出ることを阻んだ。タタルーと警察との小競り合いの動画が公開されている。       この一件の目撃者らは、タタルーはイランへの送還を声高に求めていると話している。      ※脚注:アミール・タタルーは1987年生まれのイラン人 全文をよむ

  • 2023-11-30
  • Hamshahri紙

ガザを題材にした書籍の展示会を開催

【イラン電子版】文化・イスラーム指導省の文化担当次官は、同省がパレスチナに関する優れた作品の出版を支援していることを強調し、「物語文学・詩・小説・参考図書の分野において、パレスチナを題材とした作品が出版されており、近々これらの作品に関する展示会が開催されるだろう」と述べた。       ヤーセル・アフマドヴァンド次官は、ガザの人々を擁護する、発生した戦時下での書籍・出版業界の行動について、次のように述べた。「パレスチナ支援というテーマはイスラーム革命運動の初期に関連しており、イラン人は皆このテー 全文をよむ

  • 2023-11-18
  • Iran紙

テヘラン14区がガディールの祭典を開催/数十の家族向けの文化的・宗教的なプログラムを実施

 数十の文化的・娯楽的・宗教的なプログラムが盛大なガディール祭[イード・アル=ガディール(※訳注1)]に合わせ、笑顔や精神的な喜びを生み出し、アリーに従う者としての生き方を奨励し、この14区に住む今日の世代へそれを伝えるために開催される。      【ハムシャフリー電子版】モハンマド・アミーン・サーラーリープール[テヘラン市]14区区長は、ガディール祭は市内の至る所で市民が楽しめるよう盛大な祭典を挙行する最高の機会であると言及し、「テヘランという信徒たちの家の住民はまた、恒例通り、今回のこの神聖 全文をよむ

  • 2023-07-06
  • Hamshahri紙

イランで最も美しい鳩たちをご覧ください!(4)

(続き)   ◆かつて鳩たちは       鳩たちのいる区域の周囲が賑やかになってきた。ある母親が小麦を小袋から取り出し、鳩のためにまくよう小さな男の子に手渡す。人々はここに山のように小麦をまいているにもかかわらず、ほんの数羽しか食べていない。鳥類学者のハーシェミー氏は言う。「もっと昔には、この聖域には鳩がたくさんいて、一つの中庭の敷地全体を鳩の居場所にしていたほどでした。そこには常に小麦をたくさん積んだ小型トラックが2台止まっていて、鳩のためにシャベルで小麦を撒いていたものです。以前は、ドーム 全文をよむ

  • 2023-05-30
  • Hamshahri紙

イランで最も美しい鳩たちをご覧ください!(3)

(続き)   ◆弱った鳩たちの居場所       ここ[バスト・トゥースィー(聖域敷地内の一部)]では鳩たちの周囲に囲いがあり、ここで鳩が飛ぶ姿を見ることはめったにない。いたずら好きな男の子がここにやってくると、鳩たちは一斉に端の方へ向かって羽ばたくが、飛び立ちはしない。男の子はそのうちの1羽を網にかけ、首尾よく一度の挙動で捕まえてしまう。しかしそれでも鳩たちはここの止まり木から飛び立つことはない。社務員がやって来ると、白い鳩を男の子の手から取り上げ、またこの区域内に放す。       ここに勤 全文をよむ

  • 2023-05-30
  • Hamshahri紙

イランで最も美しい鳩たちをご覧ください!(2)

(続き)   ◆解き放たれた鳩      「まさに今日、たくさんの鳩がテヘランとサーヴェから連れてこられて、ここに放たれました。鳩たちがここに定住するには、ここに放たれるだけで十分です。」彼(ここに勤めている、アフマド・ハターイヤーン・ハリーラーバード氏)はこのように言い、続けた。「テヘランから来た人々のうちの1人が、自分が連れてきた鳩を大切にしていたことは明らかです。あの人が一羽一羽にどのように別れの挨拶をしていたか見たはずです。」             エマーム・レザーへの誓願のためにここ 全文をよむ

  • 2023-05-30
  • Hamshahri紙

イランで最も美しい鳩たちをご覧ください!(1)

 私たちはサッガーハーネ(多くの場合、屋根と壁に覆われた伝統的な公共の水飲み場)の上やラヴァーク(モスクなどの中庭にある、柱とアーチからなる屋根付きの空間)の小さな穴の中、また時にはシャンデリアの上やモスクのドームの上などで、日々たくさんの鳩を見ている。鳩は自由に飛び回り、旋回し、どこでも好きなところにとまる。      【ハムシャフリー電子版】ここはシーア派第8代エマーム[エマーム・レザー(彼に平穏あれ/以下省略)]の廟、あらゆるものにとって、動物にとってさえも安全な場所である。エマーム・レザ 全文をよむ

  • 2023-05-30
  • Hamshahri紙

モウラーナーの作品と他2文書がイラン名義でユネスコに登録

 イラン・イスラーム共和国のユネスコ大使は、モウラーナー[ルーミー]作品集を含む3つの文書遺産がユネスコの「世界の記憶[世界記憶遺産]」リストにイラン名義で登録されることになったと発表した。      【ジャーメ・ジャム電子版】パリのユネスコ・イラン政府代表部は、「イランが『世界の記憶』リストへの登録を申請していた3つの文書遺産が、ユネスコ執行委員会で承認された」と発表した。       ユネスコ・イラン政府代表部の発表によると、今回登録されることになった文書遺産は、「モウラーナー作品集(マスナ 全文をよむ

  • 2023-05-19
  • Jam-e Jam紙

ブックフェアの総売上高が210億トマーン以上に

【イラン電子版】第34回テヘラン国際ブックフェアの広報担当者は、今回のブックフェアにおける書籍の売り上げ増加について言及し、「オルディーベヘシュト月22日[西暦2023年5月12日]金曜日の13時現在では、オンライン部門における売り上げは212億[ママ/本記事の下部では214億と記載]トマーンである」と述べた。       第34回テヘラン国際ブックフェアの2回目の記者会見が、オルディーベヘシュト月22日金曜日に同ブックフェア実行委員会本部で開催された。       アリー・ラマザーニー広報担当 全文をよむ

  • 2023-05-12
  • Iran紙

イスラーム指導大臣「多くの音楽アーティストはいつでもコンサートの開催が可能」

 文化イスラーム指導大臣は、タスニーム通信の記者の取材に対し、音楽アーティストたちの多くは活動再開の準備が整っているものの、コンサート開催が禁止されていると考えていたのだと強調した。      【イラン電子版】コンサートが開催されない状況は依然として続いており、最後に開催されたコンサートは5か月前にまでさかのぼる。もちろん、イラン暦モルダード月[西暦7月23日〜8月22日]とシャフリーヴァル月[西暦8月23日〜9月22日]は、ヒジュラ太陰暦のムハッラム月とサファル月に時期が被るため[訳注:ムハッ 全文をよむ

  • 2022-12-25
  • Iran紙

女性のアーティスト、首都の壁に文字を刻む(2)

(続き)    マガーミーダーナーさんは続けて「製作中には、複数の団体の方たちが私の作業と作品の映像を撮影したり、学生たちが研究のために写真を撮ったりしていました。住人たちは何度も、図柄について、あるいは私が何を描いているのか、(その図柄が)何を伝えようとしているのか、私に尋ねました。一日に何度も足場から降りて通行人の質問に答え、彼らと感情や喜びをともにしたと言っても過言ではありません。(テヘラン)市民の皆さん、特にこの壁の近隣住民は色も魂もなかった壁に図柄が描かれたことを喜び、それを私に伝えて 全文をよむ

  • 2022-12-18
  • Hamshahri紙

女性のアーティスト、首都の壁に文字を刻む(1)

 サミーラー・マガーミーダーナーさんは大都市テヘランのとある地区に住むカリグラフィ・アーティストだ。しばらく前から、街の壁で彼女の作品が輝き、道や路地を詩的にしている。      【ハムシャフリー電子版−ナスィーベ・サッジャーディー】彼女は首都のくたびれた壁に自らの手技で命の色を与え、出来ることなら街の全てのドアや壁に彩りを添えたいと言う。そして、路地や通りを急ぐ通行人に、文字と絵画を芸術的に描き、感情を込めることで、混雑してストレスの多い道を歩き続ける力になるように、平穏と安全を与えたい、と話 全文をよむ

  • 2022-12-18
  • Hamshahri紙

イランのアニメーション映画『ルーペトゥ』 ボリビアの映画祭に

 アニメーション映画『ルーペトゥ』が、ボリビアのシエラ国際映画祭に出品される。『ルーペトゥ』が国際映画祭に出品されるのはこれが3度目となる。      【イラン電子版】アッバース・アスキャリー監督、モハンマドホセイン・サーデギーとエフサーン・カーヴェ制作によるスーレ・アニメーションセンター作品のアニメーション映画『ルーペトゥ』がボリビアの第8回シエラ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることになった。これが国際映画祭への3回目の出品となる。       この映画祭は、西暦2022年12月2 全文をよむ

  • 2022-12-02
  • Iran紙

ホナルジュー氏による芸術家のための大きな一歩/イタリアやUAEで、世帯の大黒柱となっている女性の作品を販売(2)

(続き)   ローマでの展示会の開催    111人全員が、自分の制作物の販売に問題を抱えていた。このため、女性芸術家[ホナルジュー氏]の行うべき最も重要な取組みは、国内外の市場でその作品が販売できる条件を整えることだった。「私たちの活動が成功した理由の一つは、私がこの仕事に〔私個人の〕経済的な見返りを決して求めず、作品を提供した女性たちの努力が実るようにすることに集中したためです。新型コロナウイルスの感染が拡大する前、私たちの事業はとてもうまくいっていました。個展を10回程度当組合が主催し、よ 全文をよむ

  • 2022-11-30
  • Hamshahri紙

ホナルジュー氏による芸術家のための大きな一歩/イタリアやUAEで、世帯の大黒柱となっている女性のハンドメイド作品を販売(1)

 色彩とキャンバスに魅せられ、白い平面に命をささげた。休む間もなく様々な計画やプロジェクトに取り組んでいたところ、芸術作品の制作者たちを支援する共同組合の設立構想が思いがけず舞い込んだことによって、彼女の人生は大きく変わった。ついには“芸術の高み”という協同組合を発足させた彼女は今、満足と誇りに満ちた笑顔でそのことを語る。      【ハムシャフリー電子版/ザフラ―・ボランディー】ヴェサール・ホナルジュー氏は自分の仕事に没頭していた。数年に亘る絵画に関する活動に続き、壁面画制作プロジェクト〔訳者 全文をよむ

  • 2022-11-30
  • Hamshahri紙

イランのホラー映画、12か国で公開

 アルサラーン・アミーリー監督の映画『ザーラーヴァー (Zalava)』が12か国で公開される予定だ。      【ハムシャフリー電子版】映画『ザーラーヴァー (Zalava)』の広報関係者によると、同作品は、来月から世界12か国で公開が始まる。2021年(第78回)のヴェネツィア国際映画祭のとき、デンマークのLevelK社がアルサラーン・アミーリー監督の映画『ザーラーヴァー』の世界配給権を獲得した。       この映画は今までに36の国際映画祭に出品され、世界での上映に向けて12カ国と交渉が 全文をよむ

  • 2022-08-16
  • Hamshahri紙

最後のイラン人巡礼団を啓示の地へ

 カアバ神殿を目指す最後のイラン人巡礼団が、ジェッダに向けてゴレスターン州の州都を出発した。      【ハムシャフリー電子版】ゴレスターン州空港局広報課長は、ハッジ・タマット実施に向け、ゴレスターン州の巡礼参加者をゴルガーン・ショハダー国際空港[ゴルガーン国際空港]から派遣するプロセスが去る水曜日から始まったことに言及して以下のように述べた。「ゴレスターン州民で構成される最後の巡礼団が、イラン暦4月11日(西暦2022年7月2日)土曜日の朝6時30分に、ゴルガーン国際空港からサウジアラビアに向 全文をよむ

  • 2022-07-02
  • Hamshahri紙

テヘラン大学の考古学者がサーサーン朝期の拝火教神殿を発見

テヘラン大学の考古学者らのグループはサーサーン朝の重要な宗教建築を飾っていた、幾何学模様・植物・人のモチーフで装飾された漆喰の遺物を発見した。      【ハムシャフリー電子版】テヘラン大学の当局によると、同大学の考古学者であり、考古学部・バーゼフール史跡考古学研究委員会長であるメイサム・ラバーフ・ハーニーキー准教授は、これらの発表に際して以下のように述べた。「マシュハド市ラバートセフィード村のバーゼフール史跡での第五期考古学調査において、サーサーン朝期の遺跡の発見に至った。」      同氏は 全文をよむ

  • 2022-07-01
  • Hamshahri紙

夏の旅行に向けたイランの涼しい五つの街(4)

ギーラーンのマースーレ      イラン北部やギーラーン州まで行ってマースーレに立ち寄らない人はほとんどいない。美しく歴史ある村、マースーレには美しく注目すべき建築物、広大な山脈、青々とした森があり、イランのこの地域の代表的な場所である。心地より自然、すがすがしい気候、霧が立ち込め、カモミールとマヨナラの香りが立ち込める大気、活発な雨雲の春、涼しい夏、7色の虹の秋、雪の冬が有名である。      自然的な魅力に加えて、マースーレは約800年の歴史を持つため、歴史的観光地としての魅力もあり、イラン 全文をよむ

  • 2022-06-30
  • Hamshahri紙

夏の旅行に向けたイランの涼しい五つの街(3)

オルーミーイェ(ウルミエ)      トルコ語を話すイラン北西部の別の地域に、イランの大都市の一つが存在する。この都市は西アーザルバーイージャーン州の州都で、イランのアーザルバーイージャーン地域に位置するオルーミーイェ市である。      この都市は北と西にある二つの山岳地域と、南と東にある広大な平原部で形成され、アンザル、スィールヴァーナー、スーマーイェ・ベラドゥースト、ナズルー、中央地区の五つの地区から成る。オルーミーイェの街は北はサルマース、西側はトルコ国境、南はオシュナヴィーデのナガデま 全文をよむ

  • 2022-06-30
  • Hamshahri紙

夏の旅行に向けたイランの涼しい五つの街(2)

タブリーズのキャンドヴァーン      東アーザルバーイージャーン州は常に国内で涼しい地域にあると、今も昔も知られている。タブリーズの中心には、キャンドヴァーンという名の万人に知られた岩の村が存在する。キャンドヴァーンは世界の岩でできた3つ村のうちの一つで、東アーザルバーイージャーン州で最も美しい魅力のある観光地の一つとして数えられる。キャンドヴァーン村はサハンド農村地区の一つで、オスクー市中心街の郊外の一つと見なされている。      岩の建築には、漆喰、石灰、レンガといった建築資材は使用され 全文をよむ

  • 2022-06-30
  • Mardomsalari紙

夏の旅行に向けたイランの涼しい五つの街(1)

もしあなたが旅行に行こうと思うなら、この五つの都市は夏の暑さから逃げるのによい提案である。      【ハムシャフリー電子版】もし夏の暑さから逃げ旅行に行く機会を得るのなら、ほかの国を旅先として選択する前にイラン国内に行き、夏に涼しい気候を楽しみ、そして自分たちの国で飽きるほど巡りなさい。イランの特別な特色の一つはまさに四季のある気候である。現在、国の南部の気温は50度を超えるまでに達し、イランのある地域では夏に湿度が約24度になるだろう。      ホラーサーンのボジュヌールド      ボジ 全文をよむ

  • 2022-06-30
  • Hamshahri紙

観光担当次官が発表 今年初めの3ヶ月間で70万人以上の外国人観光客が来訪

 文化遺産観光手工芸省観光担当次官が、71万5519人の外国人観光客がわが国へ来訪したことを発表した。      【イラン電子版】文化遺産観光手工芸省観光担当次官は、このことについて発表した上で以下のように説明した。「この人数の観光客が今年初めの3ヶ月で我が国に来訪した。」       同氏は次のように付け加えた。「これらの観光客は様々な国から来ているが、イラク、トルコ、アゼルバイジャン、アフガニスタン、パキスタンの5カ国が、外国人観光客の入国者数において上位を占めている5カ国である。」 全文をよむ

  • 2022-06-30
  • Iran紙

テヘランの枯れた木々に命を授ける素晴らしい芸術品 ヴァリーアスル通りに35人の芸術家が作品を制作

 テヘラン都市景観改善機構は、《デラフテスターン(木立)》プロジェクト推進事業として、枯れて枝や葉のない木々の幹に、35人の芸術家が制作した55作品の実演的展示を実施した。このプロジェクトでは、市民たちが枯れた木を見るのではなく、視覚を楽しませる美しい芸術作品を見ることができるよう取り組みがなされている。      【ハムシャフリー電子版】ヴァリーアスル(至高なる神よ、彼の救済を早め給え)通りの木々の中には、長い年月の経過により枯れてしまったものもある。それらの木々は、かつてこの通りの景観の美し 全文をよむ

  • 2022-06-25
  • Hamshahri紙

メディナにおけるイラン人参詣者の最新統計

 1万2千人を超えるイラン人参詣者が、今夜の終わりまでに、イスラームの聖なる預言者(彼と彼の一族に神の祝福と平安あれ)の聖廟とバキーのイマームたち(彼らの上に平安あれ)[メディナのバキー墓地に廟がある十二イマーム派の4人のイマーム、すなわち第2代のハサン、第4代のアリー・ザイノルアービディーン、第5代のムハンマド・バーキル、及び第6代のジャアファル・サーディクを指す]の墓廟を参詣するために、預言者の町へ入る。      【ハムシャフリー電子版】巡礼参詣庁メディナ本部の発表によると、本日ティール月 全文をよむ

  • 2022-06-22
  • Hamshahri紙

【画像】シャジャリヤーンの歌声で歌唱を学んだ殉教者の父親に一級の芸術勲章が授与

 イスラーム文化指導省は、一級の芸術勲章をホセインアリー・シャバーンプール氏に授与する予定であると明らかにした。同氏は独学で、そしてモハンマドレザー・シャジャリヤーン氏[訳注:イラン伝統音楽の歌手で、イラン歌唱界の巨匠として知られている]の歌声を聴くことだけで歌を学び、歌手となった羊飼いである。      【ハムシャフリー電子版】イスラーム文化指導省のモハンマドメフディー・エスマーイーリー大臣はエスファハーンへの地方訪問に際し、殉教者であるモハンマドレザー・シャバーンプール氏の父親で、イランの歌 全文をよむ

  • 2022-06-16
  • Hamshahri紙

最高指導者が書籍『日出る国からの移住者』を褒め称え、称賛の言葉を書いたことに続き 同書の日本人語り手へ最高指導者が挨拶と祈りのメッセージ

 本日水曜日の午後、最高指導者事務所副所長と大アーヤトッラー・ハーメネーイ師著作保存出版事務所の代表者らは、テヘランのハータモルアンビヤー(神が彼と彼の一族に祝福を与えお救いなさいますように)病院を訪れ、聖なる防衛[イラン・イラク戦争]の殉教者の母親で日本人のサバー・バーバーイー氏(山村邦子氏)のお見舞いをする中で、最高指導者の挨拶と祈りを同氏に伝えた。      【ジャーメ・ジャム電子版】大アーヤトッラー・ハーメネーイ師著作保存出版事務所によると、ホジャットルエスラーム・ヴァルモスレミーン[訳 全文をよむ

  • 2022-06-15
  • Jam-e Jam紙

最高価格70万トマーン コンサートチケット価格の最高記録を破ったポップ歌手

 あるポップミュージシャンのコンサートチケット価格は、販売開始時の30万トマーン[約9500円]から70万トマーン[約2万2000円]まで上昇し、コンサートチケット価格の最高記録を更新した。      【ハムシャフリー電子版】音楽コンサート市場はこの2年間、新型コロナウイルスによって閉鎖され、あらゆる打撃を受けた。現在、コンサートが再開されてから数か月が経とうとしているが、この数か月間で何よりも明白になったのは、コンサートチケット価格の高騰である。       新型コロナウイルス流行以前のチケッ 全文をよむ

  • 2022-06-09
  • Hamshahri紙

テヘランの大通りに映画『ホーリー・スパイダー』問題を批判するポスター

 ここ数日、ケシャーヴァルズ通りにはカンヌ国際映画祭を批判するポスターが多く貼り出されている。どれもシンプルなポスターではあるが、この映画祭、とりわけ映画『ホーリー・スパイダー』[訳注:原題は『アンキャブート・モガッダス』で、「聖なる蜘蛛」の意]を批判したものとなっている。      【ハムシャフリー電子版】エンゲラーブ通り、およびヴァリーアスル(至高なる神よ、彼の救済を早め給え)広場側のケシャーヴァルズ通りには、市が管理するポスターやバナーが常に貼り出されている。今回もケシャーヴァルズ通りに、 全文をよむ

  • 2022-06-07
  • Hamshahri紙

巡礼参詣庁ハッジ・ウムラ担当副長官「ハッジの平均費用は4500万トマーン」

 巡礼参詣庁ハッジ・ウムラ担当のレザーイー副長官は、「今年のハッジの平均費用は、最近の増額や巡礼者から得られる情報を鑑みると、4500万トマーン(約142万円)である」と話した。      【ジャーメ・ジャム電子版】同氏は、「巡礼者の派遣を目前にして、サウジアラビアのハッジ・ウムラ省が一般的なサービスや宗教施設のサービスにおいて約300%の大幅な増額を発表する、という状況となった」と述べた。       同副長官の発言によると、実施された意見集約の結果、この費用の一部は他の財源から、検討中の措置 全文をよむ

  • 2022-06-01
  • Jam-e Jam紙

映画『ホーリー・スパイダー』のために改革派の敷くレッドカーペット

 成功への扉は自分で開かねばならない。しかし、アミール・エブラヒーミーに与えられた賞は基本的にイランとイスラームを貶めるための政治的な計画の一部である。      【ジャーメ・ジャム電子版】このことについて、ツイートの拡散によって、この俳優を肯定的に見せ、世界トップクラスの俳優になろうとする努力を称えることに努めた人々の中には、イスラーム・イラン国民連合党の事務局長であるアーザル・マンスーリー氏や、改革派の主要な指導者の一人、モハンマド・アリー・アブタヒー師が言及できる。イスラーム・イラン国民連 全文をよむ

  • 2022-05-31
  • Jam-e Jam紙

テヘランのアーザーディー競技場にて1401年ハッジ・タマット参加者向け研修説明会を開催

【Iran電子版】テヘラン州からハッジ[大巡礼]に参加する人に向けた研修説明会が今朝、1401年ホルダード月6日金曜日[2022年5月27日)に、アーザーディー競技場の12,000人を収容できるホールで始まった。この説明会は、参加者が大巡礼の宗教的且つ政治的な問題を学ぶことを目的としている。       テヘラン州から大巡礼に参加する人にその儀礼について学んでもらい、必要な指導を行うことを目的とするこの研修説明会の式典では、最高指導者代理でイラン人巡礼団の監督者でもあるホッジャトル・エスラーム・ 全文をよむ

  • 2022-05-27
  • Hamshahri紙

イラン映画機構における女性へのハラスメント2件に対し調書が作成

 映画関係者の女性らによる申立書の提出後、レイプやセクシャルハラスメントをめぐる議論がイラン映画界で深刻化していることを受け、映画機構は今後起こりうる申立の調査に当たるため、職業倫理委員会を設置した。      【ハムシャフリー電子版】シネマ・デイリーによると、映画関係者の女性らによる申立書の提出後、レイプやセクシャルハラスメントをめぐる議論がイラン映画界で深刻化していることを受け、映画機構は今後起こりうる申立の調査に当たるため、職業倫理委員会を設置した。       委員会で討議された申立の内 全文をよむ

  • 2022-05-13
  • Hamshahri紙

先週の映画興行収入ランキング

 マスード・アトヤービー監督の『エンフェラーディ(Solitary = 孤独)』と『サグバンド』が公開中の映画のうち、最も多い興行収入を記録した。      【ハムシャフリー電子版】YJC通信によると、社会派、イラン・イラク戦争を題材にしたもの、戦争もの、コメディーなどさまざまな種類の12作品が現在イラン国内で上映中で、そのうち一部の作品はノウルーズやラマダン明けの休日に公開されたものだということだ。       先週、最も多くの興行収入を記録したのはマスード・アトヤービーが監督で、レザー・アッ 全文をよむ

  • 2022-05-13
  • Hamshahri紙

コロナワクチン接種 断食を無効化? アーヤトッラー・ハーメネイー師の回答

 アーヤトッラー・ハーメネイー師は、断食中の人々に向けて新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問に回答した。      【ハムシャフリー電子版】大アーヤトッラー・セイエドアリー・ハーメネイー師著作保存出版事務所の広報サイトによると、寄せられた質問・回答は以下の通りである。      質問:新型コロナウイルスワクチンを接種すると、断食は無効となるか      回答:新型コロナウイルスワクチンを接種しても、断食は無効とならない 全文をよむ

  • 2022-04-09
  • Hamshahri紙

10州のヤルダーのお祝いをタブリーズで  シャベ・ヤルダー特有の魅力的な3つの地域伝統の遊びを知ろう(2)

―(1)からの続きー      祭典には州の全市が出席       シャベ・チェッレの祭典は村落スポーツ・地域伝統遊戯連盟の協力と協賛によって開催された。東アゼルバイジャン州村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会委員長によると、これらの10州の村落スポーツ・地域伝統遊戯委員会の複数のグループが、割り当てられたブースにて、シャベ・ヤルダーに関する慣習や儀式を一般に公開する。       委員長のアフマド・ハージー・モハンマディー氏は続けて、「東アゼルバイジャン州の諸県もまた、それぞれの代表をこの祭典に派 全文をよむ

  • 2021-12-15
  • Hamshahri紙

10州のヤルダーのお祝いをタブリーズで  シャベ・ヤルダー特有の魅力的な3つの地域伝統の遊びを知ろう(1)

 「シャベ・チェッレ」という名前の一日のイベントは、ヤルダー(冬至)の地域固有の風習を保全するため、10州の代表が参加し、本日タブリーズで開催される。      【ハムシャフリー電子版】イランの行事には常に詩、音楽と慣習との結びつきがある。ヤルダーもまたこの習慣の例にもれず、イランのどこを訪れても、一年で最も長い夜のための特別な地域固有の遊びや娯楽があり、友人たちや家族の集まりを盛り上げている。これが動機となり、タブリーズの人々はシャベ・ヤルダーの地域伝統儀礼の祭典に参加するよう他の9州の関係者 全文をよむ

  • 2021-12-15
  • Hamshahri紙

第2回オンラインブックフェアへの出版社参加増大

昨年、オンラインブックフェアが成功を収めたことで、コロナ禍による低迷期と不景気の1年を乗り越えて出版市場は活気を取り戻し、テヘラン・ブックフェアの空席が埋め尽くされた。おそらく、最も楽観的な出版社と読書家でさえ、このようになるとは予想していなかったことだろう。      【メフルダード・タバルスィー記者】ジャフロム[訳注:イラン南西部の都市]・オンラインブックフェアの開催が、実験的な試みとして企画された際、これに参加する出版社の数は多くなかった。しかし、テヘラン国際ブックフェアに代わる、全国規模 全文をよむ

  • 2021-12-05
  • Hamshahri紙

歴史を超え、跡形も無きものの内なる世界を探し求めて(2)

——「この出来事に関する史料や書物はどのくらい入手されたのでしょうか。またヘジュリーさんがこの書物を入手される過程で、何か問題や障害はなかったのでしょうか?」      ヘジュリー氏:この分野における史料や書物は非常に少なく、私たちはここ数十年の間に生まれた物語を参照しております。なぜなら、現代のようにニュースや報道の自由がなかった時代に、この出来事が起こったからです。さらに当時、ジョルファー地域は旧ソ連軍の支配下にあり、この出来事の証人として証言を得られるような一般人の往来は禁止されていたので 全文をよむ

  • 2021-12-05
  • Hamshahri紙

歴史を超え、跡形も無きものの内なる世界を探し求めて(1)

作家であり研究者でもあるモフセン・ヘジュリー氏は、50作品近くの文学作品を執筆されており、その多くには時空に関するテーマがある。そして、青春と晩年という2つのものについて語りかけている。同氏の代表作には、『サルバダーラーン』、『イラン人的な思考の物語』、『鷲の目』、『第8の国』、『国立庭園の陰』そして『モシーロッドウレの執事』が挙げられる。同氏の最新作『アラスの跡形も無く』はこのたび、児童青少年知育協会のブック・オブ・ザ・イヤーに選出された。これを受けて、我々はモフセン・ヘジュリー氏にインタビュ 全文をよむ

  • 2021-12-05
  • Hamshahri紙

『イラン 文化と芸術の5000年』展、ドイツの首都で開催

 『イラン 文化と芸術の5000年』展がベルリンで開催され、歴史にイランが登場してから現代までの数百点の歴史的、芸術的な作品が展示される。      【ハムシャフリー電子版】ヨーロッパの中心地で5000年前から今日までのイランの歴史、芸術、文化的な宝物が展示されるのはベルリンの博物館史上初めてである。今回の展示のために360点の歴史的遺物がロンドンのサーリーカーニーコレクションからベルリンに移され、ベルリン美術館所蔵の遺物もまたそれらとともに、イランの文化芸術の愛好家のために展示される。     全文をよむ

  • 2021-12-03
  • Hamshahri紙

バハーレ・ラフナマー、イスタンブルのクルーズ船上での発言が物議「今日の私の快適な暮らしは長年の努力の結果」

 余暇を過ごすためトルコを訪れたバハーレ・ラフナマー〔イランの著名な女優〕は、クルーズ船の甲板からイランの人々に向けて自身の信条を表明した。      【ハムシャフリー電子版】ラフナマーはクルーズ船上でイラン人と中国人を比較する動画を投稿し、「世界中で中国の人々が成功している秘訣は、彼らが非常に団結していることです。お互いを見ると逃げ出すイラン人とは違います。こんな風ではいけません。私たちも互いに協力するべきです。同胞意識を取り戻さなければなりません。」と語った。       しかし、映画とテレ 全文をよむ

  • 2021-11-07
  • Hamshahri紙

『ザクロが遠吠えする頃』がアカデミー賞におけるオーストラリアの代表に

 グラーナーズ・ムーサヴィー監督が脚本・演出を手がけた映画『ザクロが遠吠えする頃』[訳注:第34回東京国際映画祭における邦題。英題は“When Pomegranates Howl”であり、ペルシア語(ダリー語)の題は『ヴァクテ・チーゲ・アナール』(「ザクロが金切り声を上げる時」の意)である]が、オーストラリア代表としてアカデミー賞の国際長編映画賞(外国語映画賞)[訳注:アメリカ以外の映画で、かつ英語以外の言語の映画が対象となる部門]にノミネートされた。       アフガニスタン、オーストラリア 全文をよむ

  • 2021-10-25
  • Iran紙

映画館の休館日情報 2本の大人気映画がアーバーン月初旬に公開

 イラン映画館主協会のモハンマドレザー・サーベリー広報担当は、今週の映画館休館日を発表するとともに、アーバーン月〔西暦10月23日〜11月21日〕の初旬に新作大人気映画が封切りされると語った。       同氏は、預言者の命日とエマームレザー(彼の上に平安あれ)の殉教日に当た るサファル月〔ヒジュラ暦の第2月で、2021年は9月8日から10月7日〕末の映画館の営業に関して以下のように述べた。「映画館は、月曜日と水曜日(メフル月12日と14日〔すなわち西暦2021年10月4日と6日〕)は18時まで 全文をよむ

  • 2021-10-02
  • Iran紙

ファルハーディー監督「私の言葉は誤訳された」

 アスガル・ファルハーディー監督の映画『ヒーロー』の記者会見がカンヌ映画祭にて行われ、同監督は、米『バラエティ』誌に自身の発言として掲載されたものは、同誌の不適切な翻訳によるものだとした。      【ハムシャフリー電子版】メフル通信によると、ファルハーディー監督は映画『ヒーロー』の記者会見で、米『バラエティ』誌に自身の発言として掲載されたイランの抑圧に関する文章について、「『バラエティ』誌のインタビューを尊重しますが、当該の発言は、昨日私の話を聞いて翻訳した記者の想像であったと言わざるを得ませ 全文をよむ

  • 2021-07-14
  • Hamshahri紙

アスガル・ファルハーディーの新作映画から新しい画像が公開(+写真)

 カンヌ映画祭のウェブサイトは、アスガル・ファルハーディーの最新映画『ヒーロー』の新しい画像を公開した。      【ジャーメ・ジャム電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、第74回カンヌ映画祭は二日後の7月6日から17日まで(イラン暦ティール月15日から26日まで)開催され、映画『ヒーロー』は、本映画祭のメインとなるコンペティション部門にてワールドプレミア上映が行われる。       『ヒーロー』は、7月13日[ティール月22日]15時30分よりメイン会場のグランド・ルミエール劇場(GRA 全文をよむ

  • 2021-07-04
  • Jam-e Jam紙

ラジオ・ナマーイェシュ10年目

ラジオ・ナマーイェシュ[訳注:namāyeshは演劇などをはじめとするパフォーマンスを意味する]の前局長と現局長の二名は、開局10周年を記念した特別番組「ペイダーヤッシュ[peydāyesh:出現]」に出演し、このラジオ局の開局当時について語った。      ラジオ・ナマーイェシュ広報によると、特別番組「ペイダーイェシュ」において、初代局長マフムード・ゼンデナームと現局長モフセン・ソウハーニー、およびラジオ・ナマーイェシュの俳優たちは、本ラジオネットワークの「出現」について会談を行った。     全文をよむ

  • 2021-06-27
  • Hamshahri紙

ドキュメンタリー・記録映画開発センターのドキュメンタリーでオリンピック代表選手団を激励

 ドキュメンタリー・記録映画開発センター制作のドキュメンタリー映画『天使の居場所はない』(監督:サーム・キャラーンタリー)、『イランの忍者』(監督:マルジャーン・リヤーヒー)が、日本へ向かうオリンピック代表選手団激励のためのプログラム枠で上映される。       同センター広報の発表によると、ドキュメンタリー映画をオリンピックのある週(7月5日から10日まで)に「アニメのおやつ」、「オリンピックの先駆者たち」、「オリンピック代表選手団の激励」企画や、テレビ特別番組、歌と詩の祭典やコンテンツの発表 全文をよむ

  • 2021-06-27
  • Hamshahri紙

今日世界中で文学を発信するアフリカの作家たち(3)

——「翻訳の世界では、原語から翻訳することは極めて重要です。ガブラーイーさんが翻訳される以前からも、多くの翻訳家が原語からの翻訳をしてきましたし、今でもしています。この伝統は依然として続いていますね。今日の翻訳の世界において、原語から翻訳することにはどの程度の重要性があるのでしょうか?」      ガブラーイー氏:もし一部の翻訳家を怒らせないような口調で述べようとするのならば、原語からの翻訳は時々糊塗されています。媒介言語を用いた重訳には、その一端に言及するだけでも満足するような綿密な議論が求め 全文をよむ

  • 2021-06-26
  • Hamshahri紙

今日世界中で文学を発信するアフリカの作家たち(2)

——「なぜこれら全てのアフリカの国々の中でアンゴラとモザンビークをお選びになり、同国出身の2名の作家をペルシア語話者に紹介されたのでしょうか?」      ガブラーイー氏:予てより、アフリカ諸国の小説25編を含んだ選集に関する綿密なプランがあります。私が選者の監督を務め、私の下では数人が協働するよう、複数の出版社に提案をしました。しかしながら申し開きをされたり、控えめな態度で「先生自身で翻訳なされた作品は全て、うちの出版社では面倒を見ます。それを念頭に置いてはいますが、他の翻訳者については考えて 全文をよむ

  • 2021-06-26
  • Hamshahri紙

今日世界中で文学を発信するアフリカの作家たち(1)

【ハムシャフリー紙】ファルシャード・シールザーディー記者   メフディー・ガブラーイー氏は翻訳家の草分け的存在の1人であり、若い世代の読者が同氏の模範的な翻訳によって魅了されているとおり品格のある翻訳家の1人でもある。彼によってペルシア語話者に紹介されてきたアメリカやヨーロッパの作家、はたまたアジアやアフリカの作家に至るまで、それぞれが自身のジャンルにおいて個性を発揮している。彼らには老若男女問わず誰しもが彼らの作品を読み、気に入る特徴がある。このような小説を選ぶことは間違いなく難しいことではあ 全文をよむ

  • 2021-06-26
  • Hamshahri紙

イラン5,000年の宝物、ロンドンで展示 写真

 5,000年前から現代までのイランの宝物300点がロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館において展示されているが、どのような作品が外国の歴史家やメディアの注目の的となっているのだろうか?      【ハムシャフリー電子版】イスナー通信によると、5月29日[イラン暦ホルダード月8日]から3か月間にわたってロンドンで開催される本展『壮大なるイラン(Epic Iran)』は初日チケットが完売しており、5200年前から近現代期までにわたる300点以上が出品されている。また、この展覧会は開展以来多くの 全文をよむ

  • 2021-05-28
  • Hamshahri紙

なぜ死後の生が1400年ラマダ―ン月に耳目を集めるものとなったのか? 臨死体験について経験者に直接聞く

 死後の世界の真実を知ることは、昔から来世を信じる者にとっての悩みの種になってきた。聖典や様々な宗教指導者の言説に基づく教条的証拠は別にして、人が死後の生についての客観的な情報を得る基盤となる方法を得ることができるのかという問題は、何世紀も前から論争の的となってきた。      【ハムシャフリー電子版】ホナル電子版によると、限定されたものながらも、死後の超常的世界の状況を知るための最も実用的な方法は、人生のある時において一時的に肉体的な死に近い状況を経験し、のちに蘇生したと主張する人々の経験を活 全文をよむ

  • 2021-05-17
  • Hamshahri紙

連続テレビ小説『おしん』の作家、95歳で他界

 テレビドラマ『おしん』の脚本家橋田寿賀子氏が、急性リンパ腫のため95歳で逝去した。      【ハムシャフリー電子版】寿賀子氏は映画及びテレビの脚本家として日本で最も著名な人物の一人であり、イランと母国で、何よりもまずドラマ『おしん』の脚本の執筆で知られている。ドラマは1983年4月から1984年3月まで、15分間297話が日本のNHKで朝に放映された。       『おしん』は1360年代半ば[西暦1980年代]に『家を離れての年月』の名前でIRIB[イラン・イスラーム共和国放送]の第2チャ 全文をよむ

  • 2021-04-06
  • Hamshahri紙

ザフラー様殉教の夜追悼式典 革命の最高指導者が出席

 ファーティマ・ザフラー(彼女に平安あれ)様殉教の夜追悼式典が、イスラーム革命の最高指導者[ハーメネイー師]出席の下、ホセイニーイェ・イマーム・ホメイニー(神よ彼に慈悲を与え給え)[※ホセイニーイェとは、イスラームの殉教者を悼む式典を開催するための場所で、殉教の物語を語り説教を行う]にて開催された。      【ジャーメ・ジャム電子版】最高指導者の広報サイトによると、この式典において、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン[十二イマーム派ウラマーの位階において、アーヤトッラーに次ぐ地位]のラ 全文をよむ

  • 2021-01-17
  • Jam-e Jam紙

ザフラー様はガディールの出来事を目撃されたのか?

 歴史的文書によれば、ガディールの出来事[※シーア派信徒の間では632年、預言者ムハンマドがアリーを自身の後継者として指名したとされるが、その出来事を指す。「ガディール」は「ガディール・フンム」のことで、この出来事のあった場所の名]において、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)による、イマーム・アリー(彼の上に平安あれ)の統治発表を聞き、彼に忠誠を誓った真正な目撃者の一人にザフラー様[※ムハンマドの娘でシーア派初代イマーム・アリーの妻ファーティマのこと。シーア派第2代イマームのハサン、第3代イマ 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • Hamshahri紙

コンサート市場がキーシュ島でホットに

 有名ポップミュージックアーティスト、レザー・バフラームは、芸術作品のパフォーマンスを行うホール等の会場の営業再開を発表し、自身の最新コンサートをコロナ禍の最中に開催する。      【ハムシャフリー電子版】メフル通信によると、音楽、演劇、映画といった領域での芸術作品の開催やパフォーマンスを行うホール等の会場の営業再開の公式発表の後、予想されていた通り現状ではファンや音楽愛好家らを受け入れてコンサートを開催する準備のできている音楽グループやアーティストはほとんどいないが、このコロナ禍の中でいくつ 全文をよむ

  • 2021-01-14
  • Hamshahri紙

国定遺産リストに歴史的な丘8件が登録

 チャハールマハ―ル・バフティヤーリ―州文化遺産観光手工芸局歴史的建造物・遺構保存修復課のヴァヒード・ジューラーイー課長は、国定遺産リストに同州の古代遺構の丘(テッペ)8件が登録されたことを発表した。      【ハムシャフリー電子版】同文化遺産観光手工芸局によると、ヴァヒード・ジューラーイー課長は以下のように述べた。「わが国の歴史文化不動産遺産の登録に関わる国民議会の承認事項に基づき、チャハールマハール・バフティヤーリー州にあるジャーハルマン、ディーズダシュト、チョガーテ・トラ―ビー、チョガー 全文をよむ

  • 2021-01-13
  • Hamshahri紙

ケーキの種類の名称に対するペルシア語の代替語を選定

 ペルシア語言語文学アカデミーの単語選定部門は「ケーキ(keik)」とそれに関連する単語の作成方法を説明している。      【ジャーメ・ジャム電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、ペルシア語言語文学アカデミーの単語選定部門は(ツイッターのユーザー名≪(単語選定の)導灯≫で)以下のような内容を公開した。       1)本日、1月2日は世界クリームケーキデーである。「ケーキ(keik)」という語は英語の単語、”cake”から借用しており、この語もまた古代ノルウェー語の”kaka”と西ゲルマ 全文をよむ

  • 2021-01-03
  • Jam-e Jam紙

シャーチェラーグ聖廟が参詣者の受け入れを再開

 アフマド・ブン・ムーサー・シャーチェラーグ(彼の上に平安あれ)[※十二イマーム派第7代イマームのムーサー・カーゼムの子で、第8代イマーム・レザーの兄弟。シャーチェラーグと呼ばれる]聖廟の扉が1399年10月14日(西暦2021年1月3日)日曜日の午前5時から参詣者に向けて解放された。      【ジャーメ・ジャム電子版】イスラーム共和国通信(IRNA)によると、シーラーズで新型コロナウイルス感染拡大のピークが過ぎたことを受け、1399年10月14日の朝から、アフマド・ブン・ムーサー(彼の上に平 全文をよむ

  • 2021-01-03
  • Jam-e Jam紙

2020年の全世界の映画売上、70%減少

 アメリカのボックスオフィスの年間売上高は2020年に80%減少し220万ドルとなり、中国のボックスオフィスの売上高27億ドルに次いだ。       世界最大の映画市場ハリウッドを中国映画が初めて追い抜いたが、映画館の閉館や多くの作品の上映の停止を伴うコロナウイルス流行の危機のために、全世界のボックスオフィスの総収入は70%以上減少するという事態に直面している。       2020年1月1日から12月31日までの間にアメリカの映画館で販売されたチケット数は23億枚に達した。2019年に販売され 全文をよむ

  • 2021-01-02
  • Iran紙

シャベ・ヤルダー、ユネスコ無形文化遺産に登録へ

 外務省報道官兼広報文化・メディア外交センター長は、「来年にはシャベ・ヤルダー[訳注:「冬至の夜」の意。冬至の前夜を指す。秋最後の夜を家族や友人とともに過ごし、冬の始まりを祝う習慣]の、この地域[訳注:イランと中央アジアを中心とするペルシア語文化圏]のユネスコ無形文化遺産としての登録を目指す」と述べた。      【ハムシャフリー電子版】イスラーム共和国通信(IRNA)によると、「ヤルダー、地域の結束」と題したウェビナーが、シャベ・ヤルダーという伝統儀礼の保護とこの地域[ペルシア語文化圏]の人々 全文をよむ

  • 2020-12-19
  • Hamshahri紙

大気汚染から肺を浄化する特別なハーブティー

空気が冷えて気温が下がることで大気汚染が増加し、空気質が低下することにより、この季節に多くの人々が呼吸に関する問題を抱えている。      ISNA(イラン学生通信)によると、汚染した空気中での呼吸は、ぜんそく・気管支炎・肺炎、その他の肺疾患など多くの問題を伴い、そのため大気中の粒子に対する肺の健康の維持が重要となる。      健康分野の専門家らによると、家庭療法によって大気汚染による肺疾患の発症を高確率で予防することが可能である。この家庭療法の一つがハーブティーを飲むことである。      全文をよむ

  • 2020-11-21
  • Hamshahri紙

イランの短編映画がロルカ賞候補に

 マルズィーエ・リヤーヒー氏が監督を務めたイランの短編映画『運転教習(英訳:driving lesson、原語:kelās-e rānandegī)』がロルカ賞にノミネートされた。      【ハムシャフリー電子版】ISNAによると、第26回グラナダ国際映画祭『ロルカ賞』国際短編映画部門最優秀賞候補リストが発表された。       この映画祭はスペインで最も輝かしい詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカ氏を記念して開催されており、受賞者にはロルカ像が贈られる。       マルズィーエ・リヤーヒー氏 全文をよむ

  • 2020-10-20
  • Hamshahri紙

巨匠シャジャリヤーン氏死去 イランの歌の王者、羽ばたく

 巨匠モハンマドレザー・シャジャリヤーン氏は長い闘病生活の末、本日(木曜日)午後テヘランにあるジャム病院で亡くなった。       モハンマドレザー・シャジャリヤーン氏は1399年メフル月14日[西暦2020年10月5日]、容体悪化が原因で再びジャム病院のICU[集中治療室]へ最後となる入院をしていた。       シャジャリヤーン氏はメフル月14日に、心臓、肺、呼吸の全般的に不安定な状態、及び意識レベルの低下、血圧低下と血小板の減少などで、ICUに入っていた。       シャジャリヤーン氏は 全文をよむ

  • 2020-10-08
  • Iran紙

シャフレ・スーフテ[シャフレ・ソフテ]の遺跡内にて3つの新たな古代の遺構発見

 スィースターン・バルーチェスターン州北部のシャフレ・スーフテ遺跡内にて、3つの古代遺跡が発見された。これらは5000年前、紀元前3000年紀の遺構とされる。      【ハムシャフリー電子版】IRNA[イスラーム共和国通信]によると、シャフレ・スーフテ遺跡への最近の視察、またガス掘削制限解除により、新たに3つの古代遺構が発見された。これらは先史時代、つまり5000年前の遺構とされている。地表面と地面下の発掘調査、また地上の地質調査の範囲から、古代の遺構が3つ存在するが、これらの遺構内にはいかな 全文をよむ

  • 2020-09-16
  • Hamshahri紙

アーリーガープ―宮殿の本体と床の損傷した部分の修理が始まる

 ナグシェ・ジャハーン広場〔イマーム広場〕の世界遺産複合体の一部であるアーリーガープ―宮殿の損傷した部分の修復が始まった。      【ハムシャフリー電子版】YJC通信によると、イスファハーンのイマーム広場世界遺産拠点のファリーバー・ハターバフシュ長官は以下のように述べた。「アーリーガープ―宮殿の床、本体、階段、待合室の損傷した部分の修復に加え、観光客用の入口と出口の改修もまた信託管理課が執り行っている。」       文化遺産観光手工芸省イスファハーン州局建築物装飾物修復信託管理課長は次のよう 全文をよむ

  • 2020-09-13
  • Hamshahri紙

アパダナ宮殿東の中庭の排水口を発見

 ペルセポリス水路調査チームの責任者であるアリー・アサディー氏は、アパダナ宮殿東の中庭の排水口の発見を発表した。      【ハムシャフリー電子版】IRNA(イスラーム共和国通信)によると、アケメネス朝期に関連するアパダナ宮殿東の中庭の排水口のうちの一つが、ペルセポリス水路調査第四期の終盤に発見された。この排水口は、ペルセポリスの中庭と宮殿内を地下水路に連結している。       同氏によれば、アパダナ宮殿東の区画で発見されているこの排水口は、アケメネス朝期にこの中庭の排水を目的として建設された 全文をよむ

  • 2020-09-07
  • Hamshahri紙

愛する人へのプレゼントにおすすめの本4選

 大切な人に贈り物をすることは、ずっと昔から素敵な行いであり人々の関心事であった。贈り物を受け取り、送ることは相手方への親愛を表明するための分かりやすく明るい方法であり、今日の社会関係での健全な方法である。    しかし贈り物をするときには、素敵でぴったりなプレゼントを選ぶように特別気を付けなければならない。プレゼント選びに関しては、値段的な価値よりもよく考えて意味的に価値を持つものを選ぶことが重要だ。そして、本は相手を助ける意味でも、相手が新鮮な知見を得られるという意味でも、最も良い贈り物とい 全文をよむ

  • 2020-07-18
  • Hamshahri紙

ホセイニー主演「The Night」 イラン国内初のアメリカ映画公式上映

アメリカで製作されたクーロシュ・アーハーリー監督のサイコホラー映画「The Night」[訳注: 英語タイトル。ペルシア語タイトルは「ān shab」(「その夜」の意味)」はイスラーム革命後イランの映画館での上映が正式に許可された初のアメリカ映画となった。      デッドラインニュースによると、「The Night」はアーハーリー氏の初監督作品であり、イラン・アメリカの関係悪化以前に製作許可が得られ、両国のプロデューサーの協力により撮影が行われた。「セールスマン」で2016年カンヌ国際映画祭男 全文をよむ

  • 2020-07-15
  • Hamshahri紙

シーラーズのポロウが世界観光機関の食卓に

 イランザミーン[※イランの地]/イランは、シーラーズのガンバルポロウ[※米と肉を炒めたシーラーズの伝統料理]という伝統的な料理の調理法についてのビデオクリップを送り、世界観光機関(UNWTO)が主催したガストロノミー[※食と文化・伝統等の関係を考察すること]のPRキャンペーンに参加した。       文化遺産・手工芸・観光省のモハンマド・ガーセミー観光マーケティング・宣伝部長は、「フードツーリズムは観光の下位カテゴリーの一つであり、その旅の主な動機は旅先での新しい食の体験であるとされている。こ 全文をよむ

  • 2020-07-13
  • Iran紙

イランの古代遺物、オーストリアより返還

 オーストリアに密輸されていたイランの複数の古代遺物が2国間の司法協力によりオーストリア駐在イラン代表に引き渡された。      【ジャーメ・ジャム電子版】外務省広報報道官室によると、欲深い者たちによって非合法にイラン国外へ持ち出され、オーストリアに密輸されていたイランの複数の古代遺物が二国間の司法協力、及びオーストリア国際刑事警察機構とイラン国際警察の協力により、昨日(7月9日)、法的手続きを経てオーストリア駐在イラン代表に引き渡された。       上記の遺物返還に関する会議には、ウィーン市 全文をよむ

  • 2020-07-10
  • Jam-e Jam紙

アーブヤールら オスカー・アカデミー新会員819人に4人のイラン人

 ナルゲス・アーブヤール、サッタール・オーラキー、サミーラー・マフマルバーフ、アリー・アッバスィーはイラン人映画製作者であり、彼らがオスカー・アカデミー[映画芸術科学アカデミー]の招待を受け入れれば、今年からアカデミー賞受賞者の選考投票に参加することができる。      【ハムシャフリー電子版】IndieWire[アメリカの映画紹介メディア]によると、オスカー・アカデミーとして知られる映画芸術科学アカデミーが819人の新会員リストを発表し、そのリストには4人のイラン人の名前もある。アーブヤールは 全文をよむ

  • 2020-07-01
  • Hamshahri紙

アッバース・キヤーロスタミーの受賞記念品が映画博物館に寄贈された

アフマド・キヤーロスタミー氏は、父親であるアッバース・キヤーロスタミーが獲得した賞と表彰楯の一部を、彼の誕生日に映画博物館の保管部に寄贈した。      映画博物館広報室長セピーデ・ハイダルアーバーディー氏はこれに関して、「これらの賞の多くは国際映画祭に関連し、キヤーロスタミー財団の協力をもって、委託という形で映画博物館に寄贈されました。」と述べた。同氏は続けて、「故アッバース・キヤーロスタミーは、作家、映画監督、映画脚本家、写真家、画家、グラフィックデザイナー、そしてイラン映画界の巨匠であり、 全文をよむ

  • 2020-06-27
  • Hamshahri紙

パリのルーブル美術館、灯り再び

 ルーブル美術館の灯りが消えてから120日が経った。一方、一部メディアはルーブルが近日中に営業再開する旨を報じた。      【ハムシャフリー電子版】France24によると、6月25日にエッフェル塔が営業を再開し、観光客の来訪が発表されたことを受け、ルーブル美術館は7月6日から営業再開するとし、同美術館のツアー参加希望者はこの日から世界最高峰の芸術文化の結集地に赴くことができる。同美術館は4か月前からCOVID-19の流行を理由に休館してきた。そして専門家によれば、この措置によって同美術館に4 全文をよむ

  • 2020-06-26
  • Hamshahri紙

カズオ・イシグロ氏、ノーベル賞受賞後初の小説を刊行  ある模造人間の物語

 ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の受賞後第一作となる小説が間もなく刊行される。      【ハムシャフリー電子版】ガーディアン紙によると、イシグロ氏の新しい小説は、店で買い手が見つかるのを待つクララという名前の人造人間〔人工知能搭載ロボット〕にまつわる話だ。       2017年度ノーベル文学賞を受賞した小説『日の名残り』の作者であるイシグロ氏は、2021年3月2日に新たな本を出版する。彼の新しい小説はとあるロボットの友人、クララの物語であり、クララは自身の周囲を観察する卓越した能力を持ち、 全文をよむ

  • 2020-06-18
  • Hamshahri紙

床から壁にペルシア絨毯の有り様

 イラン芸術アカデミー伝統芸術・手工業品部門ハサン・ボルハーリー代表は、以下のように語った。「経済的ふたつの理由と、イランの手織り絨毯[訳注:ペルシア絨毯]への大きな注目によって、絨毯は広い場所で床に敷くものから、壁に飾るものになった。」       メフル通信によると、ボルハーリー博士は、ペルシア絨毯のある場所が家の床から壁に移動し、またイラン人が家庭用に手織り絨毯を以前より買わなくなった理由について次のように述べた。「ふたつの理由が考えられる。1つは楽観的な理由、もう1つは経済的な理由となる 全文をよむ

  • 2020-06-10
  • Hamshahri紙

アクサ―・モスクと預言者のモスクで礼拝を再開

 新型コロナウイルス蔓延のため閉鎖されていた高貴なる聖地[エルサレム]のアクサー・モスクと輝かしき町[メディナ]の預言者のモスクの門が、今朝、礼拝者らに開放された。      【ジャーメジャム電子版】ファールス通信によれば、アクサー・モスクの門が、今朝(日曜日)[西暦2020年5月31日]、新型コロナウイルスによる2か月以上の閉鎖を経て礼拝者らに開放された。       グドゥス・アラビー紙によると、数百人のパレスチナ人が「神は偉大なり」と唱えながら「ヒッタ門[許しの門]」、「評議会の門[監査人 全文をよむ

  • 2020-05-31
  • Jam-e Jam紙

断食明けの祭りの礼拝実施の詳細 聖域は3段階で制限緩和

 国立ワクフ慈善庁聖廟聖域局長のモハンマド・ノールーズプール師は、ホワイトゾーン[=新型コロナウイルスに感染する危険度が低い]と公表された地域の聖域でのみ、断食明けの祭りの礼拝を実施すると述べ、同祭日後3段階に分けてこの地域の聖域の制限を緩和することを報告した。      【ハムシャフリー電子版】ILNA[イラン労働通信]によると、国立ワクフ慈善庁聖廟聖域事務局長であるホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン[十二イマーム派ウラマーの位階において、アーヤトッラーに次ぐ地位]のモハンマド・ノール 全文をよむ

  • 2020-05-23
  • Hamshahri紙

イランで頂点に上り詰めた人々の歴史を振り返る家具博物館

 ヤーフターバード地区にある家具バザールは、多くのテヘラン市民の足を第17区に運ばせている。また毎日、市内や国の各地から人々が木製の家具を求めて、このバザールを訪れている。       本紙ラーベエ・テイムーリー記者    買い物客の多くは、家具バザールの近隣にあるイラン・モバイル・バザールの二階に、とある博物館があることを知らない。そこを訪れると買い物の疲れは癒やされ、彼らはイラン人の生活における家具を利用した歴史を知ることになる。   この博物館では、象嵌で飾られた玉座や地中から発掘された装 全文をよむ

  • 2020-05-22
  • Hamshahri紙

栄養学の専門家が本紙取材で提言 断食期間中の喉の渇きに最適な飲み物

 衰弱・空腹・喉の渇きは、断食中に直面する3つの課題である。この問題のなかで、我々は断食期間中の激しい喉の渇きとその対応策に取り掛かることとしよう。      【ジャーメ・ジャム電子版】断食中に喉が渇くことを、どのようにすればコントロールできるだろうか?本紙健康部の取材に対し、ある栄養学の専門家は次のように話した。「日中の喉の渇きを和らげるために、エフターリー[一日の断食後に摂る食事]から翌朝の夜明けまでの間に、(喉の渇きに)有効な一部の飲み物を飲むことを推奨する。」      *レモネード   全文をよむ

  • 2020-05-17
  • Jam-e Jam紙

新型コロナウイルスが蔓延する日々の断食 異例のラマダーン月か?

 ラマダーン月は、イフタール[断食月の日没後の食事]、モスクや宗教施設での集団礼拝や祈祷の儀式などで知られているが、今年は世界中で例年とは異なる方法で祝われる。      【ハムシャフリー電子版】一部の宗教施設は、新型コロナウイルス感染拡大予防のための衛生措置を考慮して、限られた方法で開放される可能性があるとはいえ、世界中のムスリムは、聖なるラマダーン月と言えば、モスクや聖域で互いのそばに集まり、祈りを捧げながら神の宴の月〔ラマダーン月のこと〕を尊び、日没後に集まって食事をすることを思い浮かべる 全文をよむ

  • 2020-04-22
  • Hamshahri紙

手軽にパパっと!グーシェフィールの作り方

私たちの多くは、お菓子作りは難しいらしいと聞いているため、まったく考えなしに、食べたいお菓子はどのようなものでもお菓子屋さんで買うことを好んでいる。しかし、ここ最近の外出規制により、私たちは自宅で何かしようという気持ちになり、作ったケーキやお菓子が失敗だったとしても、理想のものができるまでもう一度作ろうとするまでになっている。       グーシェフィール(ペルシア語で象の耳の意)は、午後のひと時を家族と楽しむ際の、お茶のお供になるお菓子の一つである。そのおいしさとはうらはらに、作り方は非常に簡 全文をよむ

  • 2020-04-16
  • Hamshahri紙

自家製ヘアパックをつくる方法 / 髪の毛の成長に重要な6つのビタミン

健康的な食生活を続けることは髪の毛を健康に保つためにあなたが検討することのできる最良の選択肢の一つである。ここでは髪の毛の健康と成長にとって有効な食材の紹介に加え、いくつかのヘアパックの作り方をお教えしよう。      ニュースウェブサイト‘Asr-IranのStep to Healthの引用によると、「髪型を変えたいにしろ毛量を増やしたいにしろ、人々は髪の毛をはやく成長させたいと思うことがある。健康的な食生活を続けることは、この目的を達成するためにあなたが検討することのできる最良の選択肢の一つ 全文をよむ

  • 2020-04-09
  • Hamshahri紙

ハンセン病についてのフォルーグ・ファッロフザードの映画は私たちに新型コロナウイルスについてどのようなことを示唆しているのか?(その2)

(その1の続き)   フォルーグ・ファッロフザードが情熱的に詩を読むのと同じ姿勢がよりはっきりしてくる。「さあ、道なき荒野で歌う人の歌に耳を傾けよう/ため息をついて手を伸ばしている人はこう歌う。“ああ、なんてこと/私の魂はこの傷のせいで正気を失ってしまった”」ゴレスターンは映画の中で述べている。「ドキュメンタリー映画を製作した動機は、醜さを浮き彫りにし、患者の苦悩を減らすことである。」しかし、『あの家は黒い』はそれよりも複雑な視点で描かれている。カリフォルニア大学比較文学教授、ナスリーン・ラヒー 全文をよむ

  • 2020-04-09
  • Hamshahri紙

ハンセン病についてのフォルーグ・ファッロフザードの映画は私たちに新型コロナウイルスについてどのようなことを示唆しているのか?(その1)

フォルーグ・ファッロフザードは、イラン暦1341年(西暦1962年)にタブリーズのバーバーバーギーにあるハンセン病患者の療養施設を訪れ、ドキュメンタリー映画『あの家は黒い』を作製した。この映画はハンセン病患者の隔離と孤独の中での生活の一端について描いている。      ガーディアン紙によると、イラン暦1341年(西暦1962年)冬、イランの有名な詩人フォルーグ・ファッロフザードが、彼女にとって最初で最後となる映画を製作した。その映画は、当時は先駆的な作品であったが、現在は古典作品の一つである。こ 全文をよむ

  • 2020-04-09
  • Hamshahri紙

レモンの皮を捨てない方が良い16の理由

今日からレモンの皮を捨てないでください。このことはあなたの生活費を節約するのに加え、食事やあなたの家を良い香りにします。      ホラーサーンニュースによると、レモンの皮は、食事や、人や家の衛生面の改善のためにも様々な方法で利用できます。レモンや他の柑橘類は美味しいばかりでなく、その皮はオイルを含んでいて、皮だけでも数種類の料理やソース、ケーキやお菓子の材料に利用でき、さらにその化学物質の特性により、衛生、家事、掃除の手助けにもなるでしょう。      1.レモンの皮をソースに使用   レモン 全文をよむ

  • 2020-04-06
  • Hamshahri紙

アブドルヴァッハーブ・シャヒーディー氏からイランの人々へ激励のメッセージ

イランの伝統音楽における先駆者であるアブドルヴァッハーブ・シャヒーディーは、イランの人々へのメッセージを公開し、家庭隔離の状況や、コロナウイルス流行を予防することの困難さに耐え忍ぶ人々のため、作品を制作・公開しようとする芸術家たちの団体によるキャンペーン、「モシャーホナル」に参加した。      イランの伝統音楽における先駆的な歌手であり、ウード[訳注:リュートや琵琶の祖型となった撥弦楽器]の演奏家、作曲家でもあるアブドルヴァッハーブ・シャヒーディーはメッセージの中で、イランの人々、芸術家、芸術 全文をよむ

  • 2020-04-03
  • Iran紙

サンタクロースの服はなぜ赤いのか?

サンタクロースは、西洋キリスト教諸国の民衆文化における歴史上・物語上の人物である。サンタクロースの名前はクリスマスと関連している。西暦では新しい年の入り口に差し掛かっている今、サンタクロースの服の小史をみていこう。      モドビア(*1)が報じたところによると、サンタクロースは親切で陽気で赤い服を着ている老人であり、毎年、年の初めに子どもたちにプレゼントを届ける。しかし、この物語上の人物がどんな人物または伝説から着想を得て生み出されたのかという点については、きわめて多くの説があり、その起源は 全文をよむ

  • 2019-12-28
  • Hamshahri紙

イスラーム指導省の禁書目録にあるコーリン・フーヴァーの著書

イスラーム文化・指導省書籍読書推進委員会は、ある小説を不認可かつ出版禁止のリストに新たに追加した。   メフル通信によると、コリーン・フーヴァー氏の作品である小説『私たちでそれを終わらせる』【訳注:原題It Ends With Us , 2016出版】は、アモウト出版から自身の21番目の作品を出版準備中のアルテミス・マスウーディー氏の翻訳であるが、イスラーム文化・指導省書籍読書推進委員会の命令で、同委員会の認可取り消し作品リストに追加された。       同出版社は、 SNSの自身のページでも、 全文をよむ

  • 2019-12-21
  • Hamshahri紙

シャベ・ヤルダー(冬至の夜)のためのザクロのデザートレシピ

ザクロは誰もが認める紅くておいしい冬至のシンボルの一つです。この色よく便利な果物を使って、冬至の日のためのザクロのデザートを作りましょう。      このおいしいデザートの調理時間は20分で、材料は4人分です。      ◎必要な材料   ザクロジュース 4カップ   片栗粉 大さじ8   砂糖 2カップ   バラ水 1/2カップ   バター 50グラム      ザクロのラヴァーシャク【訳注:フルーツレザーもしくはフルーツロールアップ。】のレシピ   冬至のザクロデザートのつくり方   1. 全文をよむ

  • 2019-12-17
  • Hamshahri紙

シャベ・ヤルダー(冬至の夜)のルビー色のスペシャル・デザート / ザクロのクリームプディングとザクロのパンナコッタ

冬至の日にはお客様方をこの美味しい即席デザートでもてなして。         【1】ザクロのクリームプディング   もしもお客様が来るまでに数時間あって、クリームプディングを作るための材料もあるなら、最も美味しくて、手軽で、万人向けのデザートの一つがクリームプディングです。それに季節のフルーツを加えれば、季節感も加わります。      ◎必要な材料   牛乳 1カップ半   板ゼラチン 4枚   生クリーム 200グラム   粉砂糖 大さじ8   ザクロの実 200グラム   バニラシュガー 小 全文をよむ

  • 2019-12-14
  • Hamshahri紙

トルコの人々が見せたフォルーグ・ファッロフザードの詩への好反応

ペルシア語翻訳家マクブーレ・アラス・エイワーズィ氏は、トルコ国内でのフォルーグ・ファッロフザード【訳注:1936-1967 イランを代表する現代詩人】の詩への興味に関して述べた。「わたしの手で翻訳されたフォルーグの選詩集は第12刷、全集は第3刷も重版されました。」      IBNA【訳注:イラン書籍通信】によると、マクブーレ・アラス・エイワーズィ氏は対談の中でペルシア語、およびペルシア文学に精通した経緯について触れ、こう語った。「私はアンカラ大学のトルコ文学修士課程で、オスマン帝国時代のトルコ 全文をよむ

  • 2019-12-09
  • Hamshahri紙

シャベ・ヤルダーにおけるガズヴィーンの風習(その2)

※シャベ・ヤルダーにおけるガズヴィーンの風習(その1)の続き   何故スイカなのか?   遠い昔、すべての果物はその季節にしかなかったので、冷蔵庫や保冷庫のような先進的な方法がなかったことを考慮すると、冬至までもつ唯一の果物はスイカであった。   ガズヴィーンの人々は、シャベ・ヤルダーにスイカを食べた人は、その翌年の夏に渇きには直面しないと信じていた。そのため、多くのスイカを冬至まで家の倉庫に保管し、友人や知り合いに分け与えていた人々もいた。      シャベ・ヤルダーの食べ物   ピスタチオ、 全文をよむ

  • 2019-12-04
  • Hamshahri紙

シャベ・ヤルダーにおけるガズヴィーンの風習(その1)

 「フンチェイェ・チェッレ」、「シャール・アンダーフタン」、「コルスィー・サリー」はシャベ・ヤルダー【訳注:冬至の夜】におけるガズヴィーンの風習である      ハムシャフリーオンラインによると、ガズヴィーン【訳注:イラン北西部】の人と秋の最後の夜(冬至)について話すと、この夜は彼らの間では「シャベ・ヤルダー」と言うよりも「シャベ・チェッレ」【訳注:同じく「冬至の夜」】でのほうがなじみがあることを理解するだろう。イランの他のほとんどの地域のように、この州でも印象的なこの夜は親戚や親類が年長者の家 全文をよむ

  • 2019-12-04
  • Hamshahri紙

第一回クルド文学賞「バーシュール」クルド文学・クルド語における功績を称えアッバース・ジャリーリーヤーンに授与される

クルド文学者でクルド語研究者のアッバース・ジャリーリーヤーンの功績を称え、イーラームにおいて第一回クルド文学賞「バーシュール」が授与された。      IBNA通信【訳注:イラン書籍通信社】によると、「バーシュール」文学賞はイラン暦アーザル月(10月)12日火曜日【訳注:西暦2019年12月3日】午後、バーシュール出版社事務所で挙行され、受賞者に賞が贈呈された。この文学賞はバーシュール出版社の尽力で文化イスラーム指導省の許可の元始動し、今年初めてイーラームで実現された。バーシュール出版社社長モハ 全文をよむ

  • 2019-12-03
  • Hamshahri紙

フランクフルトブックフェアでのハリーポッターのブースに関して注目のイラン人編集者のコメント/我々には児童書のデータベースが必要である。

ヤズドの有名な作家であり編集者でもあるバーバク・サーベリー氏は「イランにおける若者向けの小説を制作する状況は、現在とても望ましいものである。」と述べた。      ハムシャフリー・オンラインによると、第27回読書週間「ヤズドの日」【訳注:2019年読書週間において、ヤズド市が『本の首都』に選ばれた】を記念して、ヤズド出身の作家であり翻訳家であり児童書出版社編集長、また医者の顔も持つバーバク・サーベリー氏との会談が、本日アーバーン月22日水曜日【訳注:西暦11月13日】の午後、ヤズドの旧市街にある 全文をよむ

  • 2019-11-15
  • Hamshahri紙

マースーレ砂漠;トゥーラーン国立公園の野生動物への入口

ガルエバーラー村、マースーレ砂漠は、山岳地帯に位置することから階段状の建築を有し、砂漠やトゥーラーン国立公園の近くにあり、トゥーラーンの野生動物の玄関口と称され、毎年多くの観光客を呼び寄せている。      IRNA通信によると、ガルエバーラー村はビヤールジョマンド村から24キロ離れていて、シャーフルード【訳注:イラン北東部にあるセムナーン州最大の都市】の140キロ南に位置し、有名なマースーレ村のように、より低いところに建てられた家々の屋根は、その家より少し高いところにある家々の中庭になっている 全文をよむ

  • 2019-11-15
  • Hamshahri紙

ゴレスターンギャラリーにてキアーロスタミー絵画展開催についての記者会見

ゴレスターンギャラリーにて、故アッバース・キアーロスタミー絵画展開催の記者会見がギャラリー支配人リーリー・ゴレスターンとナザル出版編集長マフムード・バフマンプールによって行われた。      ISNA通信(イラン学生通信)によると、故アッバース・キアーロスタミーの絵画展がゴレスターン・ギャラリーにて初めて開催されることが決まった。この記者会見でのリーリー・ゴレスターンの話によると、写真家で映画監督のアッバース・キアーロスタミーの展覧会をこの2週間開催するために、かつて生計のために売られた作品が、 全文をよむ

  • 2019-11-03
  • Hamshahri紙

アメリカで宗教書の売り上げが増加

アメリカ出版協会の最近の発表によると、今年(西暦)第一四半期【訳注:ペルシア語原文では「上半期」と書かれているが、明らかに誤っているため、本訳文中では訳者の判断により全て訂正した】の書籍の売り上げが6.7%増加した。宗教書がその最も大きなシェアを占めているという。      IBNA【訳注:Iran Book News Agency】通信によれば、アメリカ出版協会【AAP】のニュースレポートが最近報じたところによると、米国での今年第一四半期の書籍市場の売り上げは、去年2018年【同時期】の売り上 全文をよむ

  • 2019-06-25
  • Hamshahri紙

『詩人X』がカーネギー賞を受賞

 イギリスで最も歴史を有する児童文学の最高賞であるカーネギー賞が、ドミニカ系アメリカ人作家のエリザベス・アセヴェドElizabeth Acevedo氏の作品『詩人X』The Poet X (HarperTeen, 2018)に授与された。       イラン学生通信によると、エリザベス・アセヴェド氏は非白色人種[訳注:原文ママ]の作家として初めてカーネギー賞を受賞した。本賞は1936年に最初の授与式が行われ、過去の受賞者には、C・S・ルイス氏やアーサー・ランサム氏、ニール・ゲイマン氏らが名を連ね 全文をよむ

  • 2019-06-19
  • Hamshahri紙

カフェ・ゲッセ〜文学の魅力伝えるエスファハーンの憩いの場〜

【ハムシャフリー電子版】ナグシェ・ジャハーン広場[訳注:通称王の広場、エスファハーンの中心に位置する]付近にある「カフェ・ゲッセ[訳注:ゲッセとはペルシア語で「物語」の意]」は、近頃エスファハーンの若い作家たちと、「世界の半分」として名高いこの都市を知りたいと願う観光客らの溜まり場となっている。このカフェにはどのような文学的経歴があるのだろうか。      イーブナー通信[訳注:IBNA(Iran Book News Agencyの頭字語))によると、エスファハーンの「カフェ・ゲッセ」はナクシェ 全文をよむ

  • 2019-06-18
  • Hamshahri紙

スウェーデン人作家リンド、絵本『砂の狼』を携えイランを訪問

 スウェーデンの作家であるオサ・リンド氏が、イラン暦4月1日[訳注:2019年6月22日]、スウェーデン文化週間に際し、彼女の作品『砂の狼』について対談を行う。       在テヘラン・スウェーデン大使館のヴェロニカ・ヌールルンVeronica Nordlund文化参事官は、作家のマフディー・ラジャビー氏、翻訳家でありリットン・スウェーデン出版代表ファルザード・ファルボッド氏とともにこの対談に参加する予定となっている。      2部からなるこの催しでは、18時から会談、19時30分から9歳から 全文をよむ

  • 2019-06-18
  • Hamshahri紙

『タンタンの冒険』第1作の原画、100万ドル越えで落札

 『タンタンの冒険』シリーズ第1作表紙として印刷されたタンタンの原画が、112万ドル[1億2千万円]で落札された。       イラン学生通信によるナショナルジオグラフィックからの引用によると、ベルギーの有名な挿絵作家エルジェ[Hergé (本名Georges Prosper Remi, 1907-1983)]によるこの絵には、丸太に座り木製飛行機のプロペラを作ろうと奮闘するタンタンが描かれている。この絵は、危険で困難な着陸の後に深刻な災難に直面するというストーリーの一部に関係がある。   全文をよむ

  • 2019-06-12
  • Hamshahri紙

新世紀のヒーローたち

アーラシュ・ナハーヴァンディー[訳注:執筆者]:スーパーヒーローの物語が大衆文化の一部になって75年以上になる。      スーパーヒーローは文字と絵の印刷物によってだけでなく、マスメディアに取り上げられることでも人々に紹介されてきた。だがコミック本の後は、映画館の大きなスクリーンがスーパーヒーローたちの活躍する最も大衆的な舞台となっている。この40年間、数多くのスーパーヒーローものの映画が公開されてきた。しかしながら、私たちの暮らすこの現代こそ、スーパーヒーローものの映画が人気の頂点を極めてい 全文をよむ

  • 2019-06-09
  • Hamshahri紙

イスラーム指導省音楽局の今年度統計報告

 イスラーム指導省音楽局は、[政府によって]認可された音楽部門に関する統計報告書において、今年度(第1〜第3四半期)は、シングル曲とコンサート数が増加したと報じた。       イスラーム指導省音楽局広報室の発表を引用したメフル通信によれば、文化イスラーム指導省音楽局は、認可された音楽部門に関する統計報告書において、今年度(第1〜第3四半期)は、シングル曲とコンサート数が増加したと報じた。       この報告書では、次のように述べられている。「各州で、1397年度[西暦2018年度]の第4四半 全文をよむ

  • 2019-03-18
  • Hamshahri紙

女性と大地を讃える祭り「エスファンデガーン」

 「エスファンデガーン」または「セパンダールマズガーン」の祭りはエスファンド月エスファンドの日、つまりゾロアスター教暦のエスファンド月5日、イラン暦ではバフマン月29日[訳注:西暦2月18日]に行われる。      この地、この天を讃えよう   この地と天のあいだにある、善きもの全てを讃えよう   賞賛するに値するもの、敬虔な人々が崇拝するにふさわしきものを讃えよう   砂漠で有益な動物の魂を讃えよう   真実を求める男たちの魂を讃えよう   真実を求める女たちの魂を讃えよう   生をもたらした 全文をよむ

  • 2019-02-18
  • Mardomsalari紙

スペシャル・ケールサラダの作り方

ハムシャフリー・オンライン:シャフレ・ファラジー      ケールサラダのソースはニンニクが入っていて辛みがあります。   サラダは野菜とソースを手で揉みこんで作ってください。      どんな種類のケールもこのサラダに使うことができますが、使う前に太い茎は外してください。      ●必要な材料   ケール:約100グラム   卸したパルメザンチーズ:半カップ   オリーブオイル:3分の1カップ   レモン汁:4分の1カップ   ニンニク(大きめ):3つ、押しつぶして   醤油:大さじ1   全文をよむ

  • 2019-01-12
  • Hamshahri紙

レザー・アミールハーニー、第11回ジャラール・アーレ=アフマド賞受賞

レザー・アミーハーニー氏は第11回ジャラール・アーレ=アフマド賞受賞者に選ばれました。今回のジャラール・アーレ=アフマド賞の受賞者は次の通り。   文芸批評部門:レイラ・セイエドガーセム著、ヘルメス出版『ベイハギーの歴史における統語論的構造に関する修辞学』が受賞し、バハールアーザーディ金貨10枚相当の賞金が授与された。   短編小説部門:サマド・ターヘリー著、ニーマージュ出版『ライオンの傷』が受賞し、[バハーレ・アーザーディ]金貨10枚相当の賞金を獲得した。   ドキュメンタリー部門:ヘダーヤッ 全文をよむ

  • 2018-12-08
  • Hamshahri紙

「我々は科学技術を石油の代わりに輸出するべきだ」

イラン・ロボカップ委員会の委員長は以下のように述べた。「この数年間で科学技術の輸出を石油の輸出に置き換えることを期待している」      若手記者クラブ医科学部門の記者の報道によると、イラン・ロボカップ委員会の委員長であるモルテザー・モウサーハーニー氏は、キーシュ島で開催されている第2回ロボカップ・オープン大会の開会式において、ロボカップに言及してこう述べた。「ロボカップはエンターテイメントや遊びの一種だと考える者もいるが、そのイメージに反して、この科学分野は産業革命第四世代の軸となる人工知能の 全文をよむ

  • 2018-12-08
  • Hamshahri紙

ソフラーブ・セペフリー生誕90周年記念コレクションの発表

 ソフラーブ・セペフリー文化プロジェクト責任者アリーレザー・アズィーズィー氏は、『わたし、ソフラーブ・セペフリー』コレクションの枠組みで、数年間の研究と情報蒐集を経て、彼の生誕90周年に合わせて発表されるコレクションの進捗と成果について述べた。       ISNA[イラン学生通信]によれば、同プロジェクト責任者アズィーズィー氏は、このコレクションの蒐集に関して次のように述べた。「以前からなされてきた計画にそって集められてきたコレクションは、イラン北部のマフムードアーバードという都市にあるディー 全文をよむ

  • 2018-11-04
  • Hamshahri紙

シャフィーイー・キャドキャニーが語る、イーラジ・アフシャールの生涯

 メフル月16日[訳注:10月8日]は、イランの碩学イーラジ・アフシャール[1925年10月8日 – 2011年3月9日]の生誕日である。ここでは歴史・文学・哲学を扱う学術誌『ボハーラー』81号[2011年]掲載のシャフィーイー・キャドキャニーの回想録「イーラジ・アフシャール、彼に敬称やタイトルは不要」の内容を紹介する。      [写真:シャフィーイー・キャドキャニー(右)、イーラジ・アフシャール(左)]       私[キャドキャニー]は、およそ半世紀の間、山野や、ありとあらゆる場所、祖国で 全文をよむ

  • 2018-10-08
  • Hamshahri紙

非常勤教員と教育機関の仁義なき戦い(その1)

ファフミーネ・サーダート・タバータバーイー記者      非常勤教員に関する問題は古くから何度も繰り返しされる話である。例えば、雀の涙ほどの取るに足らない給料、恵まれない州における学校の不足、毎月または毎日繰り返し起こる社会的損害の奮闘など他にも多くのことを耳にするのにも慣れてしまった。      先日再び、非常勤教員達がこの無為無策に抗議して何度目かの会議に参加したが、その諸抗議にも結論は出ず、再び絶望して自分たちの市に戻ったのだった。      しかし70年代初頭、非常勤教員という名目の問題 全文をよむ

  • 2018-06-25
  • Hamshahri紙

非常勤教員と教育機関の仁義なき戦い(その2)

過去2年、前教育大臣アリー・アスガル氏がその採用を認めなかった非常勤教員の無為無策な議論は再燃した。今も約10万人もの非常勤教員が教職に就き、約3万4000人が「コード化された」教員である。      5年以上の教歴を有する非常勤教員は、採用試験なしに雇用されるべきだと信じている。というのも、雇用が厳しい時代ではなく、様々な時代においても教育省の助けがあったためであり、現在も教育機関への採用割り当ては彼らの権利であるからだ。教育省の責任者たちが発表したところによると、同省は、来週実施される採用試 全文をよむ

  • 2018-06-25
  • Hamshahri紙

非常勤教員と教育機関の仁義なき戦い(その3)

ルーデヘン校で中等学校の2年生を8年間教えた経歴を有するニヤーズ・ニークーイー氏はこう述べる。   「もし私たちが必要とされていないなら、なぜ毎年私たちに募集を掛け、最悪な授業時間を私たちに割り当てるのに、正規採用の段階になると、関連する学科の大学卒業生たちに権利を与えるのでしょうか。8年間教壇に立ち続け経験豊富な私なのか、何の経験も無く、単に試験の成績だけは良い人なのか。私たちはこのようにして抗議し、納得いく回答を求めているのです。         ・非常勤教員の採用はない   しかし、教育省 全文をよむ

  • 2018-06-25
  • Hamshahri紙

自然学校―自然に親しむ季節

自然学校という構想は、生態学者アブドルホセインワッハーブザーデ氏によっておそらくイランで初めて提案された。   自然学校は、子供達や若者が自分たちの故郷を愛することができるように、自然と交わり、自然に慣れ、自然の秘密と共存のための知識を身に着ける手助けをすることを目指している。   この自然学校の中で子供は五感を用い、自発的に集団生活を通じて自然に触れる。ある統計によると、イランでは70の自然学校が活動しており、さらにテヘラン州のダマーヴァンド自然学校は活動を開始してからおよそ2年が経つ。   全文をよむ

  • 2018-05-20
  • Hamshahri紙

イマーム・レザー廟聖域条例とシーア派コミュニティーの誇り

 イラン全国に存在する最も重要な場所の1つとして、聖地マシュハドと同地にあるサーメン・アル=ホジャッジ Thāmen al-Ḥojajj[訳注:12イマーム派第8代であるイマーム・レザー]の廟が挙げられる。       イランは、世界でシーア派第一の拠点であり、マシュハド市は、イランで第一のシーア派拠点である。シーア派コミュニティーにおけるマシュハド市とイマーム・レザー廟の重要性を考慮すると、廟を訪れることに栄誉を抱きながら押し寄せる巡礼者たちの波に対して細心の注意を要するという特殊性を鑑みなが 全文をよむ

  • 2017-09-06
  • Hamshahri紙

ヤズドが歴史都市として世界遺産登録

 約200ヘクタールの中核領域と約650ヘクタールの景観維持区域を持つ長い歴史を有するヤズド市が、イランで初の歴史都市として世界遺産に登録された。       [文化遺産・手工業・観光庁の]文化遺産局広報室によれば、ユネスコ世界遺産委員会の第41回定例会議の7日目に、最終的に世界遺産委員会メンバーの決定によって、初めてイランの歴史都市が世界遺産リストに掲載されることとなった。       文化遺産・手工業・観光庁モハンマド・ハサン・ターレビヤーン文化遺産担当次官は、現在この会議に出席しており、こ 全文をよむ

  • 2017-07-09
  • Hamshahri紙

革命最高指導者「相手に弱点があると感じれば、敵は攻撃してくる」(4)

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はいかなる財産・財宝を利用するにも技術というものが必要だと強調した上で、「ラーヒヤーネ・ヌールは実際、『聖なる防衛』の時代という黄金のごとき財産を利用するための技術なのである」と指摘し、さらに「聖なる防衛」という豊かなコンテンツを教科書や大学、芸術作品の中で活用していくことの必要性を強調して、「責任者たち、特に政府や大学の責任者たちは、そうした仕事を自らの義務と心得なくてはならない」と語った。      〔‥‥〕       アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「 全文をよむ

  • 2017-03-07
  • Iran紙

革命最高指導者「相手に弱点があると感じれば、敵は攻撃してくる」(3)

 革命最高指導者は、「聖なる防衛」の時代を社会の中で色褪せたものにしようと企てたり、その時代を否定するような発言をしたりしている者たちや党派を批判した上で、「これらの者たちは、一国民の貴重なる手書きの書物を火にくべたり、あるいは一国民の〔貴重な〕財産である石油を海に投げ棄てたりするような輩と変わらないのである」と付け加えた。       アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「聖なる防衛」の時代に対して無関心を決め込んだり、それとは反対の方向へと歩もうとしたりすることは、国民の歴史を決定づけた国民的 全文をよむ

  • 2017-03-07
  • Iran紙

革命最高指導者「相手に弱点があると感じれば、敵は攻撃してくる」(2)

 同師は〔世界の〕各国が有している天然資源や人的資本に言及した上で、次のように述べた。      イランという国には豊富な天然資源や人的資本があり、それらには多くの強みがある。しかし、国民の大多数に「神のために努力・闘争することを信じる気持ち、そして宗教の道を進もうとする意思」が存在することこそ、〔イラン国民の〕文化的な財産・価値の中でもっとも重要なものの一つなのである。    革命最高指導者はさらに、次のように続けた。      「抑圧者に対しては抵抗しなければならないという信念」、そして「も 全文をよむ

  • 2017-03-07
  • Iran紙

革命最高指導者「相手に弱点があると感じれば、敵は攻撃してくる」(1)

「文化的な計略は安全保障上の陰謀、さらには軍事的な脅迫よりも危険」      【イラン紙2面】革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日(月曜日)、「ラーヒヤーネ・ヌール(光の道を行く者たち)」の関係者たち、および「聖なる防衛」〔=イラン・イラク戦争〕の軍司令官ならびに兵士らとの面会の中で、「聖なる防衛」の8年間は貴重かつ純粋なる国の文化的財産の一つだとの見方を示し、「ラーヒヤーネ・ヌールは『聖なる防衛』という黄金のごとき富を利用する、極めて偉大かつ重要な試みであり、またそのための新 全文をよむ

  • 2017-03-07
  • Iran紙

『セールスマン』オスカー獲得 ─ イラン映画ファルハーディー監督が二度目の受賞

 アスガル・ファルハーディー監督[訳注:日本では英語での同監督の名前の読み方をそのまま採用した「アスガー・ファルハディー」を用いているが、本ページではペルシア語原音のそれに従っている]が、映画芸術科学アカデミーメンバーの投票により二度目の最優秀外国語(非英語)映画部門でオスカー賞を獲得した。       ハバルオンラインの引用による本紙によれば、映画『セールスマン[主演が演じるのは訪問販売業者、あるいは行商人に近い]』の監督がフェデリコ・フェリーンやイングマール・ベルイマン、ヴィットリオ・デ・シ 全文をよむ

  • 2017-02-27
  • Jam-e Jam紙

「笞と絶叫」の博物館へようこそ―パフラヴィー体制時代に囚われの身となった政治犯たち(5)

 建物の一階にある独房は、そこに収監されていた有名人物の名前で呼ばれている。どこも薄暗く、恐怖に満ちた場所だ。刑務官たちが期待した通り、ということだろう。       私はそこで、アリー・シャリーフニヤーに出会った。彼は監房をじっと見つめていた。その目は、悲しみに満ちていた。彼もまた、この建物の記憶の一部なのだということを再度理解することは、難しいことではなかった。            逮捕された時、私は大学生でした。私をここに連れてきたのはコミテ〔=反破壊行為合同委員会〕ではなく、エヴィーン 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Iran紙

「笞と絶叫」の博物館へようこそ―パフラヴィー体制時代に囚われの身となった政治犯たち(4)

 博物館二階にある拷問部屋は、他のどこよりも訪問者らの注目を集める。そして訪問者らからは「ああ」という溜め息が漏れ出る。そう、そこで目にするのは、鞭打ち台であり、「アポロ」であり、電気ショックなのだ。       拷問の様子を再現した音、そして元政治囚らの回想の朗読が、部屋にあるモニターから流れてくる。それらはすべてを生々しいものにさせ、〔訪問者らは〕体を震わせる。別の元政治囚が言う。      拷問の順番待ちの列に並んだ記憶は、元政治囚にとってつらい記憶の一つでしょう。私は鞭打ち台に2度、また 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Iran紙

「笞と絶叫」の博物館へようこそ―パフラヴィー体制時代に囚われの身となった政治犯たち(3)

 私は、この狭く薄暗い廊下を歩いてここで起きたことを再び思い出すのはつらくはないですか、と尋ねてみた。すると彼は首を横に振り、次のように言うのであった。      私たちには全員、感情というものがあります。私たちは人間です。つらいことは誰にとってもつらいものです。でもね、かつて科学者たちをバングラデシュからすらも連れてこなくてはならなかった我らがイランが、最近ではめざましい進歩を見せ、ナノテクノロジーやら核技術やらを身につけるまでになったということが、私にはうれしいのです。こうしたことがあれば、 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Iran紙

「笞と絶叫」の博物館へようこそ—パフラヴィー体制時代に囚われの身となった政治犯たち(2)

 「フェルドウスィー通り南—イマーム・ホメイニー広場近く」に位置するエブラト博物館は円柱状の中庭を有し、〔‥‥〕6区画86房を擁する4階建ての建物だ。狭い廊下から入るとすぐに、ここに囚われの身となっていた数百人もの政治囚らの名前が目に入ってくる。〔‥‥〕       囚人だった一人アブドッラー・アズィーズィヤーンはここに2回、計8ヶ月間収監された経験をもつ。一歩踏みしめるごとに、彼にとってここがいかに苦楽の記憶の場となっているかが分かるだろう。      ここで私たちは抵抗というものを目の当たり 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Iran紙

「笞と絶叫」の博物館へようこそ—パフラヴィー体制時代に囚われの身となった政治犯たち(1)

【イラン紙11面:タラーネ・バニーヤアグーブ】〔‥‥〕エブラト博物館〔※〕はここ最近、多くの訪問者を受け入れている。しかし、ここでは革命前の政治囚らの姿も多く見かけることができる。      ※訳注:「エブラト博物館」は革命前の拷問の実態を展示する施設。「エブラト」は直訳すれば「教訓」「戒め」「啓発」の意。       「ファジル10日間」〔※〕の期間中、通常の数倍の人がこの博物館を訪問していると言われている。      ※訳注:ホメイニーが亡命中のフランスから帰国した1979年2月1日から、革 全文をよむ

  • 2017-02-09
  • Iran紙

ユネスコ、「シャベ・ヤルダー」をイランに対してのみ認定へ(2)

 同氏は、どの案件を調査し、世界遺産登録するに際しても、2年前にそれをユネスコに推薦する必要があると指摘した上で、次のように続ける。      イランはこれまで10件以上の無形文化遺産をユネスコに登録してきたことから、3年に1件だけ、単独案件を申請する枠をもっている。よって、2018年はイランには枠が割り当てられないことになっている。もしシャベ・チェッレを単独案件としてユネスコに推薦することが決まれば、2019年にも本件を〔ユネスコに〕通知することができるよう、近い将来アクションを起こさなければ 全文をよむ

  • 2016-12-20
  • Mardomsalari紙

ユネスコ、「シャベ・ヤルダー」をイランに対してのみ認定へ(1)

【マルドムサーラーリー紙11面】ユネスコのウェブサイトに掲載された情報によると、イランは今日まで、いにしえからの風習である「シャベ・チェッレ〔※冬至の日のこと。シャベ・ヤルダーとも〕」の世界遺産登録を申請している唯一の国であり、これまでイラン以外に「シャベ・チェッレ」に対して合同ないし単独で資格申請をした国は存在しないとのことである。       イラン学生通信(ISNA)の報道によると、2年前からイランは「数ヵ国にまたいだ案件について周知させるための情報共有サイト」(Sharing info 全文をよむ

  • 2016-12-20
  • Mardomsalari紙

「キュロスの日」をめぐって逮捕者

【イラン・オンライン】「キュロス大王の日」に旧跡パサルガダエで多くのイラン国民同胞を集めて開かれた集会が、メディア上で大きな反響を呼んでいる。この集まりは同時に、さまざまな波紋や政治的シュプレヒコールを引き起こし、ついにシーラーズ検察はそれにかかわった複数の人物を逮捕したことを明らかにするまでになっている。       イラン学生通信(ISNA)の報道によると、ファールス州中央一般革命検事のアリー・サーレヒー氏は、パサルガダエで金曜日に開かれた集会で不法行為に走った主だった者たちを逮捕したことを 全文をよむ

  • 2016-10-31
  • Iran紙

一部の反政権派、キュロス記念日に怒りをあらわ

【イラン・オンライン】多くのイラン国民同胞らの参加によって、「キュロス大王の日」に史跡パサルガダエで開かれた記念式典に対し、複数の反政権派〔※保守強硬派のこと〕のメディアは否定的反応を示している。〔‥‥〕      
 政権に批判的なメディアは、主に皮肉めいた口調で、上記の記念式典に多くの人が集まったことを批判した。一部は〔キュロス記念式典に対する人々の〕こうした歓迎ぶりを、いわゆる王党派による政治的な動きとして指摘し、また別の一部はキュロス王の誕生日および戴冠日は明らかになっていないとする主張 全文をよむ

  • 2016-10-29
  • Iran紙


キュロス大王を記念する式典に参加者らが殺到

【イラン・オンライン】本日、ネット上のサイトには、アーバーン月7日(10月28日)のキュロス大王記念日に合わせて、史跡パサルガダエに多くの人が集まっていることを伝える画像が出回っている。   
 この情報ならびに画像は、まず最初にネット活動家の一人であるモハンマド・モヘッビー氏が伝えたもので、同氏はそこで「〔キュロス記念日にパサルガダエを訪問するという〕ツアーはごく限定的なものだったにもかかわらず、こんなにも多くの人がパサルガダエに集まってくれた」と書き記している。       アーバーン月7日 全文をよむ

  • 2016-10-28
  • Iran紙

イラン国営放送局会長への国際レジスタンス映画祭事務局からの謝意(2)

 14回目となる映画祭の旗の下でレジスタンス映画運動が、改めて社会世論や監督、批評家、作家らがより真剣に集中して見つめ直す、その規模と広がりを記すこと、そして国内でこのジャンルの映画の偉業と価値、必要性に新たな視点を創出する状況が整えられたことを神に感謝いたします。       レジスタンスは、聖なる防衛戦であるイラン・イラク戦争の気高き精神の継続であることは疑いはなく、今日聖域を守る殉教者や世界の殉教者から光あふれる輝きの中で、その祖国を我々の全身全霊をもってより一層理解させてくれます。我々の 全文をよむ

  • 2016-10-07
  • Jam-e Jam紙

イラン国営放送局会長への国際レジスタンス映画祭事務局からの謝意(1)

 国際レジスタンス映画祭モハンマド・ハザーイー事務局長は、イラン国営放送局会長のアリー・アスキャリー博士宛ての書簡の中で感謝を表明した。       青年記者クラブからの記事を引用した本紙によれば、国際レジスタンス映画祭ハザーイー事務局長は、イラン国営放送局アスキャリー会長宛ての書簡で以下のように感謝を述べた。      イラン国営放送局会長   アリー・アスキャリー博士殿      拝啓       第14回国際レジスタンス映画祭は、神の恩恵に預かり、輝かしく注目に値する華麗さと優美さをもって 全文をよむ

  • 2016-10-07
  • Jam-e Jam紙

秋に決して食べてはならない果物とは?

 秋になり気候の状態や人々の体質が変わり、体を冷やす作用のある果物を食べると、一部の病気にかかりやすくなる。       記者クラブから引用した本紙の記事によると、伝統医学者のヘイダル・オズマーイー氏は次のように述べたという。「秋にさしかかり気温が下がると、人々の体質は変化に直面します。このことから、秋には子供やお年寄りにより配慮することを薦めます。」       彼は、「秋は寒く乾燥した季節なので、体を冷やしたり乾燥させたりする食材をこの季節に摂ると、体調不良を起こすことにつながります。この季 全文をよむ

  • 2016-10-03
  • Jam-e Jam紙

リド島でのキヤーロスタミーとの76分15秒(2)

【アメリカでのトリビュート】       ヨーロッパのカルロヴィ・ヴァリ、ロカルノ、そしてヴェネツィアの各国際映画祭でのキヤーロスタミーのトリビュート後、映画界の重要イベントは北米に到達した。始まりは権威あるテルライド映画祭のプロデューサーたちで、今年の映画祭をイランの亡き映画監督[訳注:キヤーロスタミー]と、オランダ・オーストラリアの亡き映画監督、ポール・コックスに捧げると発表した。興味深いことに、この世界的に有名な映画界の巨匠たちは、今年、ともに76歳で亡くなっている。       第43回 全文をよむ

  • 2016-09-02
  • Hamshahri紙

リド島でのキヤーロスタミーとの76分15秒(1)

 ついに待ち時間が終わり、最も権威ある世界的な映画祭の一つは、開催初日に3本の映画を上映し、パルムドール賞を受賞[訳注:1997年、受賞作品『桜桃の味 ṭa‘m-e gīlās 』]した唯一のイラン人映画監督の記憶と名声をたたえた。ヴェネツィア国際映画祭の人気者である監督は、過去にその特別大賞を受賞[1999年、受賞作品『風が吹くまま bād mā rā khāhad bord 』]している。       本紙によると、ヴェネツィア国際映画祭ディレクター、アルベルト・バルベラ氏は、第73回映画祭 全文をよむ

  • 2016-09-02
  • Hamshahri紙

映画『4番目の子供』を見て過ごす週末

 メフディー・ハーシェミー、マフターブ・ケラーマティー、ハーメド・ベフダードが4チャンネルに登場-『死の公式』、『法律と倫理 (邦題: 「裏切りの戦場、葬られた誓い」)』、『4番目の子供』などのテレビ映画、劇場上映映画が、今週木曜・金曜日に4チャンネルで放映-       ジャーメジャム・オンラインによれば、ベフダード・アーヴァンドアーミーニー監督によるテレビ映画『死の公式』は、モルダード月28日木曜日(西暦2016年8月18日)の11時より、シネマ4チャンネルで放映される。       映画の 全文をよむ

  • 2016-08-17
  • Jam-e Jam紙

ペルセポリスのレリーフに女性の姿はなし―考古学者、ヘジャーブ普及用の看板に疑問(3)

 同氏はペルセポリスの碑文を基に、大規模な随行団を引き連れ、時には〔王を伴わず〕単独で旅をするアケメネス朝の女王がいたことを指摘している。〔‥‥〕同氏は女性の姿が描かれていないもう一つの理由を、次のように挙げている。「アケメネス朝の宮廷に捧げ物を献上するために訪問した一団に女性が同行することは、通常なかったのです」。      ダマーヴァンドの看板はだれのもの?       このレリーフが男性を描いたものであることに関し、考古学者で疑いをもつものはいない。しかし彼らがゾロアスター教の司祭なのか、 全文をよむ

  • 2016-05-26
  • Iran紙

ペルセポリスのレリーフに女性の姿はなし―考古学者、ヘジャーブ普及用の看板に疑問(2)

レリーフは神話的で男性的な姿を描いたもの       ペルセポリスのレリーフに女性の姿が描かれていない理由について、考古学者らはどのように考えているのか、アサディー氏に尋ねたところ、同氏は次のように答えてくれた。「ペルセポリスはアケメネス朝国家の権力や力を示す、一つのシンボル、象徴です。日常生活を表現するものではまったくないのです」。       同氏によると、まさにこのような理由から、〔レリーフには〕アケメネス朝の宮廷内の普通の姿や情景が表されているわけではないという。同氏はペルセポリスのレリ 全文をよむ

  • 2016-05-26
  • Iran紙

ペルセポリスのレリーフに女性の姿はなし—考古学者、ヘジャーブ普及用の看板に疑問(1)

【イラン紙11面:ザフラー・ケシュヴァリー】アケメネス朝時代のレリーフが描かれた、巨大な看板の上部には、次のような文言が書かれている。「チャードル、それは私たちの国民的な衣服です。チャードルはイスラーム的なヘジャーブである以上に、イラン的ヘジャーブなのです」。      ※訳注:ヘジャーブはイスラーム的に妥当とされる、髪の毛や体のラインを隠す女性用の衣服のこと。チャードルは、その中でも全身をすっぽり覆うタイプの、黒色の衣服。ヘジャーブとチャードルの違いについては、この絵を参照。       この 全文をよむ

  • 2016-05-26
  • Iran紙

ハサン・ホメイニー「詩は社会の痛みを表現するものでなければならない」

【イラン紙23面:マルヤム・レザーザーデ】第9回詩の祭典「記憶と記念」の閉会式が、エスファンド月19日〔※3月9日〕水曜日夜、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのセイエド・ハサン・ホメイニー師、同じくホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのマジード・アンサーリー議会担当副大統領、および詩人らの出席のもと、ニヤーヴァラーン文化センター「ペルシア湾ホール」で開かれた。       イラン紙が伝えたところによると、イマーム・ホメイニー作品編纂出版会の理事長を務めるセイエド・ハサン・ホメイニ 全文をよむ

  • 2016-03-12
  • Iran紙

イラン伝統医学の専門家が紹介する「血糖値の減少とダイエットに効くハーブティー」

 伝統医学の専門家のセイエド・ジャヴァード・アラヴィー氏は、「緑茶に乾燥したセロリの葉を入れたハーブティーは、ダイエットに効果があり、糖尿病患者の血糖値の減少を促します。」と述べる。       アラヴィー氏は、セロリがもつダイエット効果の理由について「セロリは低カロリーで、ダイエットを促進する食材として優れた野菜です。」と述べる。       同氏が語る伝統医学的見地によると、セロリは、水分を分離することで体を温め乾燥させる性質があり、ダイエットに非常に効果的がある。       この専門家は 全文をよむ

  • 2015-12-20
  • Jam-e Jam紙

「イランのファッション分野は150年以上時代遅れ」―「服飾ワーキンググループ」書記が指摘(2)

 ゴバーディー氏によれば、      ここ数年で200の業者が国のファッション服飾ワーキンググループと協力して、4万モデルをデザインし生産してきた。これらのモデルをもとに生産された服は、7,217,440着に上る。これだけの数の服がイラン暦1392年の半ば〔西暦2013年9月下旬以降〕から今年の上半期〔西暦2015年9月下旬まで〕にかけて生産されてきたのであるが、社会の需要の15〜20%をまかなったにすぎない。      またわれわれは、〔こうして生産された服を販売してくれる〕販売センターの指定 全文をよむ

  • 2015-12-09
  • Mardomsalari紙

「イランのファッション分野は150年以上時代遅れ」—「服飾ワーキンググループ」書記が指摘(1)

 「ファッション服飾ワーキンググループ」の書記は同ワーキンググループの活動について詳細を説明した上で、「イランはファッションならびに服飾の分野で、世界の先端を行く国々よりも150年以上遅れている」と指摘した。       メフル通信によれば、ファッション服飾ワーキンググループのハミード・ゴバーディー書記は、アーザル月17日〔12月8日〕朝に開かれた会合で、同ワーキンググループの活動について報告し、次のように述べた。      ライフスタイルは真剣に論じられるべき分野であり、21世紀に生きる多くの 全文をよむ

  • 2015-12-09
  • Mardomsalari紙

絨毯博物館所蔵の絨毯を画像で公開─イランの文化・芸術を紹介

 電子博物館と移動博物館の立ち上げ、およびイラン文化の紹介を目的として、文化遺産観光研究所の歴史文化財保存修復研究部によってイラン絨毯博物館の絨毯の解析用画像記録作業が実施された。       文化遺産観光研究所の広報発表によれば、歴史文化財保存修復研究部絨毯研究科の責任者ショクーフェ・メスバーヒー氏は、このニュースの発表において次のように述べた。「文化遺産観光研究所の歴史文化財保存修復部と日本の京都大学の間で締結された合意書に従って、イラン絨毯博物館の貴重な絨毯コレクションの一部に対しスキャン 全文をよむ

  • 2015-11-29
  • Hamshahri紙

関節炎患者向けの理想的な食事

 伝統医学の専門家のアリーレザー・アッバースィヤーン氏は、関節炎患者向けの理想的な食事について次のように述べた。「黄身がとろとろの半熟卵に少量の塩と黒胡椒にサンギャク(石焼きのナン)、サンギャクにシトロンのジャムかマルメロのジャムか蜂蜜と少量のバター、サンギャクにタヒーニ(ごまのペースト)とぶどうシロップ、さらにサンギャクにタヒーニと蜂蜜はとても効果的です。」       タスニーム通信によると、アッバースィヤーン氏は、関節炎患者向けの夕食と昼食用の理想的な食事について次のように語った。「関節炎 全文をよむ

  • 2015-11-07
  • Jam-e Jam紙

「私たちの身体を被う宝」―文化遺産庁、イランの民族衣装の登録・整備を計画(3)

文化的・歴史的シンボルを伴った衣装       人類学者で、ファルハーメ出版の責任者を務めるマアスーメ・エブラーヒーミー博士は、イランの衣装や食べ物、その他有形・無形の遺産を紹介し、普及させるような催しは、どのようなものでも歓迎すべきものだとした上で、ジャーメ・ジャム紙に次のように語っている。      私たちはこうした領域に対して無頓着でした。その一方で、衣装の多様性といった点から言えば、私たちとは大きく隔たった〔=衣装の多様性の乏しい〕諸外国は、国民服のような自国の文化的な理想を示すことで、 全文をよむ

  • 2015-08-06
  • Jam-e Jam紙

「私たちの身体を被う宝」―文化遺産庁、イランの民族衣装の登録・整備を計画(2)

40点に及ぶイラン民族衣装が展示       文化遺産観光庁研究所の人類学研究室は、ここ数年この重要な課題に取り組んできた機関のひとつだ。       人類学研究室長のアリーレザー・ハサンザーデ博士は、同研究室の専門家らがイランの各民族の衣装の〔文化財としての〕登録のために、過去10年間にわたってさまざまな調査をおこなってきたと述べ、ジャーメ・ジャム紙に「1385年〔西暦2006年〕にケルマーンでイラン人類学70周年記念会議が催され、当研究室が収集した作品の一部がケルマーン州文化遺産局に寄贈され 全文をよむ

  • 2015-08-06
  • Jam-e Jam紙

「私たちの身体を被う宝」—文化遺産庁、イランの民族衣装の登録・整備を計画(1)

【芸術文化部:キャミール・エンテザーリー】民族衣装の点から言えば、イランには幅広い多様性があるが、しかし都市部に住む人々は西洋的な服装を好む傾向にある。       こうした事実は、なぜわれわれは衣服をデザインする際、地域の民族衣装をあまり利用しようとしないのか、との疑問を惹起する。その一方で、アラブ諸国やインド・パキスタンのような国々では、人びとは依然として、伝統的な国民服を着用しているのである。       ジャーメ・ジャム紙によると、我が国のデザイナーらが自らのデザインのなかで、地域的・民 全文をよむ

  • 2015-08-06
  • Jam-e Jam紙

文化製品輸入の犠牲となる生活スタイル(2)

 玩具監視評議会書記はさらに、次のように付け加えた。      我が国の玩具市場の95%は外国製のおもちゃが占めており、そのうちの90%は中国からイランに輸入されている。中国製のおもちゃは価格が安く、イランの市場を覆い尽くすことができるためだ。おもちゃはドイツやスペイン、イタリア、台湾、タイなどの国々からも輸入されているが、その割合は輸入品のうちの10%にも満たない。   輸入市場もバランスを回復       イランへの外国製の玩具の輸入はイラン暦1381年〔西暦2002年〕まで禁止されていたが 全文をよむ

  • 2015-06-07
  • Jam-e Jam紙

文化製品輸入の犠牲となる生活スタイル(1)

【文化芸術部:ゼイナブ・モルタザーイーファルド】玩具店のショーウィンドーは、青い目に金髪の人形や色とりどりのミニカー、その他、ペルシア語以外の言語で箱の表面に名前が書かれた、さまざまなおもちゃで溢れている。       文化製品を取り扱う店舗も、玩具店に負けてはいない。「シャフレ・ケターブ」〔※イランでチェーン展開する本屋の名。「ブックシティー」の意〕は舶来の筆記用具やノートでいっぱいである。〔‥‥〕国家芸術協会の会長は昨日、この混乱した市場をしっかりと管理・統制することの必要性について指摘し、 全文をよむ

  • 2015-06-07
  • Jam-e Jam紙

ハッダードアーデル氏「ザリーフ氏は外交官として成功を収めた人物」

【ジャーメ・ジャム・オンライン】サアディー財団理事長のゴラームアリー・ハッダードアーデル氏は「モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は外交官として成功を収めた人物であり、文化への正確で深い関心や見方を有している。サアディー財団にいる我々が〔ザリーフ外相に対して〕期待を寄せるのも、同氏のこのような資質あってこそである」と述べた。       サアディー財団理事長(ハッダードアーデル氏)は水曜日、サアディー財団管理者委員会の委員を務めるザリーフ外相との間で、国外でのペルシア語の普及について検討するた 全文をよむ

  • 2015-01-07
  • Jam-e Jam紙

―芸術家たちの悲哀を誘う秋は続く― モルテザー・アフマディーさんが死去(2)

彼は、1326年(西暦1941/2年)外国映画の声優となり、映画声優・音響監督協会(1342年(西暦1963/4年)設立)の初期メンバーの一人となった。1332年モルダード月28日(西暦1953年8月19日)のクーデター以後、アフマディーさんは役者をやめ、7年間アフヴァーズに行っていたが、その後テヘランに戻るとテレビシリーズ『タック・メズラーブ(唯一の撥[楽器サントゥールで用いる])』で演劇活動を再開した。彼が演じてきたその他のテレビ連続〔番組〕としては、『星合のスルタン(ナーセロッディーン・シ 全文をよむ

  • 2014-12-21
  • Jam-e Jam紙

―芸術家たちの悲哀を誘う秋は続く― モルテザー・アフマディーさんが死去(1)

ジャーメ・ジャム・ナヴァー(音楽専門サイト):映画・演劇・テレビ・ラジオに出演の古参のアーティストであり、イラン伝統音楽のタラーネの歌い手であるモルテザー・アフマディーさんが、先刻他界した。      彼が所属するアルバム製作会社は、この訃報を確認し「古参のアーティストであるモルテザー・アフマディー氏は、アーザール月30日(西暦12月21日)つまり今から1時間に自宅にて息を引き取られた」と発表した。今は亡きモルテザー・アフマディーさんは1303年(西暦1924/5年)、テヘラン南部にて産声をあげ 全文をよむ

  • 2014-12-21
  • Jam-e Jam紙

タンドール ─ 神よ、地獄のような炎から我々をお守りください

 全てのナーン(パン)は、タンドール(ペルシア語では「タヌール」と呼ばれる)の中で焼かれる。我々は、調理の最終段階において、ナーンがタンドールから外に出てくる光景を近くで目の当たりにする。我々は、ナーンの一片を巡ってわくわくする。しかし、タンドール内部は何から作られているのか、ナーンは何にくっつくのか、タンドールを作るためにどのような材料が使用されているのか、少しも考えることはない。       ナーンを焼くためのタンドールは、一般的に、伝統的タンドール、機械的タンドールの二つに分けられる。そし 全文をよむ

  • 2014-12-08
  • Jam-e Jam紙

世界の願かけ料理(2):アフガニスタンのライスプディング

《ディーグチェ》はもっとも有名なアフガニスタンのナズリー[願かけ料理]のひとつで、我々になじみのある《シール・ベレンジュ》[暖かいミルク・ライス・プディング]とほとんど同じ外見をしているが、それよりも濃度が高い。      アフガニスタンの人々はこの料理をサファル月[イスラーム太陰暦第2月]の水曜日に料理し、それを追悼儀礼参加者に配る。彼らはこの料理を日々の糧を豊かにし、健康や子供が授けられるようと願をかけて作る。また、 ファーテメ[預言者ムハンマドの娘で初代イマーム・アリーの妻]がこうした料理 全文をよむ

  • 2014-11-04
  • Jam-e Jam紙

世界の願かけ料理(1):イラク・ナジャフの挽き肉料理《ゲイメ》

モハッラム月[イスラーム暦1月] とサファル月[イスラーム暦2月]の風習のひとつに、ナズリー(願掛けの料理や菓子)を配るというものがある。願掛け用に料理を作るのはイランと私たちイラン人に限られたことではなく、世界のイスラーム教徒の多くにも、この2か月にナズリーを用意する習慣がある。      【ジャーメジャム・サラー(家庭版):週刊《サラーマット》より引用】   さらに 以下で、世界で最も有名な8種類の料理を紹介しよう。      1)イラク・ナジャフ風《ゲイメ》      ナジャフ[※]の《ゲ 全文をよむ

  • 2014-11-04
  • Jam-e Jam紙

グラミー賞受賞者、テヘランに到着:世界的ミュージシャンのイラン訪問、解禁(下)

 ここ数年、クリス・デ・バー、リチャード・クレイダーマン、ナーディル・アッバースィー〔※エジプトの指揮者〕、ムラト・ケキリ〔※Murat Kekilli トルコのミュージシャン〕、アルカーディ・ヴォロドス〔※ロシアのピアニスト〕などの海外のアーティストらによるコンサートがイランで行われる予定となっていたが、これらの上演はよく分からない理由により、これまで一度も実現したことはない。      喜多郎「イランの方々は《シルクロード》がお好きだと伺っています」       テレビ・ドキュメンタリーシリ 全文をよむ

  • 2014-10-14
  • Mardomsalari紙

グラミー賞受賞者、テヘランに到着:世界的ミュージシャンのイラン訪問、解禁(上)

 日本の有名な演奏家であり、ゴールデングローブ賞とグラミー賞という重要な賞を二つ獲得したことのある喜多郎が、紆余曲折を経てついにテヘランに到着した。       イラン学生通信によると、卓越したアーティストである喜多郎はメフル月21日(月)〔西暦10月13日〕の早朝に、イマーム・ホメイニー空港にてテヘラン入りした。空港には音楽事務所のピールーズ・アルジュマンド社長がこのアーティストを出迎えた。       また、喜多郎の共演者の4人はメフル月20日(日)〔西暦10月12日〕の午後に、すでにテヘラ 全文をよむ

  • 2014-10-14
  • Mardomsalari紙

喜多郎、テヘラン公演を予定—テヘラン交響楽団との共演は否定

 テヘラン交響楽団の指揮者は、同楽団の一部の団員が、喜太郎のコンサートにテヘラン交響楽団の名前で共演するとの報道について、その内容を否定した。       テヘラン交響楽団指揮者のマヌーチェフル・サフバーイー氏はメフル通信とのインタビューで、次のように述べた。      最近、信頼できるいくつかのニュース・サイトで、喜太郎のライブ・コンサートがテヘラン交響楽団のメンバーとの共演で行われる予定だ、との主催者の発言を目にしたが、私はこの報道を全面的に否定し、いかなる団員もテヘラン交響楽団の名で、この 全文をよむ

  • 2014-09-29
  • Mardomsalari紙

マカーレム=シーラーズィー、インターネットをめぐる発言で釈明「テクノロジーには反対せず」

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、第3世代のインターネットに関する自身の発言は正確に反映されていないと指摘した上で、「仮想空間最高評議会はこれについて私に説明をしてくれたが、そこで私が感じたのは、この問題では危険な状況が起きつつある、ということだった。そこで私は最後に〔仮想空間最高評議会の委員らにインターネットの危険性について〕注意喚起を行ったというわけだ。しかし残念なことに、私の一部の発言は歪曲されてしまった」と述べた。       国会通信の報道によると、マルジャエ・タグリード 全文をよむ

  • 2014-09-01
  • Jam-e Jam紙

新作アニメ6作を制作・放映(2)―「教育的アニメにおいてスローガンは避けねばならない」

■イランを縦断する雲の子どもたち――「雨の旅」      サバー・アニメーション・センターで制作された他のアニメの中では、「雨の旅」を挙げることが出来る。これは3人の雲の子どもの旅を描いたものである。彼らはカスピ海の水滴が蒸発して生まれ、風に吹かれて、イランを南へ南へとペルシア湾に向って移動していく。旅をつづけながら彼らは、ザーグロス、イスファハーン、カーシャーンをはじめとする、イランの様々な地域を知るようになる。      「雨の旅」のアニメでは、水の重要さと命をはぐくむ役割が強調され、またイ 全文をよむ

  • 2014-08-27
  • Jam-e Jam紙

新作アニメ6作を制作・放映(1)―『クルアーン』に基づく「蜜蜂たちの歌声」ほか

宗教的な教えや国民的慣習・文化、学術的な問題、聖なる防衛[イラン・イラク戦争]などをテーマにしたアニメ6作品が、サバー・アニメーション・センター[※1]で制作された。      ※訳注1:「サバー・アニメーション・センター」の前身は、現国会議長のアリー・ラーリージャーニーが国営放送会長だった1995年に創設された。なお、「アニメーション」を意味するペルシア語造語の原義は、《邁進(プーヤー)を示すこと》。       「蜜蜂たちの歌声」、「雨の旅」、「幻の町」、サアディー作『果樹園』第2部、「塹壕 全文をよむ

  • 2014-08-27
  • Jam-e Jam紙

女性詩人ベフバハーニー埋葬式、古典歌手らがリサイタル

【ハムシャフリー・オンライン】女性抒情詩人スィーミーン・ベフバハーニーの遺体は作家や詩人・芸術家らが参列するなか、ヴェフダト・ホールからベヘシュト・ザフラー墓地の詩人の家族の墓へと運ばれた。      IRNAはこう報じている。      この埋葬式で、故ベフバハーニーの家族も参列し、アボルハサン・タマーミー氏(娘婿)とアリー・ベフバハーニー氏(長男)が言葉を述べた。      また、歌手のシャフラーム・ナーゼリーやホマーユーン・シャジャリアーン、セッディーグ・タアリーフ[いずれもイラン古典音楽 全文をよむ

  • 2014-08-22
  • Hamshahri紙

国民的抒情詩人スィーミーン・ベフバハーニーが逝去

【ハムシャフリー・オンライン】《イランのガザル婦人》[※イランを代表する女性抒情詩人の意]の名を冠されるスィーミーン・ベフバハーニーがモルダード月28日火曜日[8月19日]、この《無常の家》[現世]に別れを告げた。      IRNA(イラン国営通信)によれば、詩人であり抒情詩の名手であったスィーミーン・ベフバハーニーは、火曜日の未明、テヘランのパールス病院で死去した。      スィーミーン・ベフバハーニー逝去の報は、テヘランのパールス病院の担当主治医によって発表された。同主治医は、同詩人の死 全文をよむ

  • 2014-08-19
  • Hamshahri紙

イラン人女性数学者、世界最高の数学賞を受賞

 マルヤム・ミールザーハーニー博士(37歳、スタンフォード大学教授)が、女性数学者として世界で初めて、フィールズ賞を獲得した。フィールズ賞は数学分野での最高の科学賞であり、「数学のノーベル賞」と呼ばれている。       イラン学生通信の報道によると、ミールザーハーニー教授は幾何学やエルゴード理論の分野での研究でつとに有名で、アルトゥル・アビラ氏、マンジュル・バルガバ氏、マルティン・ハイラー氏らとともに、韓国ソウルで開かれている国際数学大会にて、2014年のフィールズ賞を本日〔8月13日〕受賞し 全文をよむ

  • 2014-08-14
  • Mardomsalari紙

アフマド・ハータミー「優しい言葉で善を命じよ」

【ジャーメ・ジャム・オンライン】最高指導者専門家会議の運営委員を務めるアフマド・ハータミー師は「『勧善』は優しい言葉で、宗教上のレッドラインを守って行われねばならない」と述べた。       アーヤトッラー・セイエド・アフマド・ハータミーは日曜日、シャフレ・コルドで開かれている第21回「イスラーム的生活様式というアプローチから信仰上の基礎を固め、宗教上の懐疑を取り除くプロジェクト」の第2夜で講演を行った。       同師はその中で、「文化革命最高評議会には、社会に貞節とヘジャーブの文化をひろめ 全文をよむ

  • 2014-08-04
  • Jam-e Jam紙

マカーレム=シーラーズィー、ヘジャーブ問題への無関心を批判

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、一部の機関がヘジャーブ問題に十分注意を向けていないことに遺憾の意を表明した上で、次のように述べた。      彼らは環境問題に対して強い危機意識をもち、森林を破壊する者たちに対して、厳しい法律を定めようと考えている。もしそれと同じくらい、彼らがヘジャーブ問題に懸念を抱き、厳しい法律、厳しい罰則が社会の規律を破る者たちに対して考慮されていたならば、今頃ヘジャーブをめぐる状況はこんなのではなかったはずだ。    イラン学生通信の報道によると、マルジャエ 全文をよむ

  • 2014-07-22
  • Jam-e Jam紙

軍、風紀を紊乱する者たちへの取り締まりで、支援の用意を表明

【ジャーメ・ジャム・オンライン】軍統合参謀本部は声明を発表し、その中で、倫理的・文化的な規律を破る行為に対して、政府や関係機関が自らの役割をしっかりと果たしていくことが必要だと強調した上で、この分野で支援を行い、任務を果たす用意があると表明した。       この声明には、次のようにある。      イランのイスラーム社会に放縦・放埒を広め、法的・イスラーム法的規律への違反行為を蔓延させるために、〔イラン国民の〕意志と宗教的コミットメントを弱体化させることが、「ソフトな戦争」で覇権主義体制やイス 全文をよむ

  • 2014-07-11
  • Jam-e Jam紙

ペルセポリスの草取りは、楽じゃない!

文化遺産庁の専門家ら、および、歴史遺跡修復の専門家らの見解によれば、ペルセポリスの雑草を取り除くためにこれまで用いてきた様々な方法は、決して適切で科学的なものではなく、それが長い間にこの世界的建築物のレリーフが失われた原因である。一方、ペルセポリスの担当者らは、彼らの除草方法は専門家によって認められたものあると信じている。       ペルセポリスの除草作業は数日前に文化遺産庁によって終了したが、一方でこの作業は歴史的遺跡の風化・破損の専門家にはあまり歓迎されなかった。      […]     全文をよむ

  • 2014-07-08
  • Jam-e Jam紙

195名の国会議員、「ヘジャーブ普及法」の施行を大統領に要求

 195名の国会議員が大統領に向けた声明の中で、イラン人女性の生活スタイルの変化こそ、文化的侵略の最も重要な核心部分となっていると指摘した。       イラン国営通信の報道によると、昨日の公開会議の終わりに読み上げられたこの声明には、次のようにある。      貞節とヘジャーブ問題でイラン人女性の生活スタイルを変化させようとする目論見こそ、今やイスラーム体制に対する文化的侵略の最も重要な核心部分の一つとなっている。〔‥‥〕その目的は、イラン人の真正なる家族制度を引き裂き、家族という信念体系の基 全文をよむ

  • 2014-06-16
  • Jam-e Jam紙

ジャンナティー文化イスラーム指導相「世界とともに動く必要がある」(2)

 同氏はまた、次のように述べた。      私たちは今、どれだけの衛星放送局を利用しているだろうか。シーア派信徒は世界各地で、それぞれ衛星放送を借りて、自分たちの意見を伝えている。かつては、私たちには一冊の本もサウジアラビアに送ることはできなかった。今や、衛星放送やインターネットを通じて、自分たちの意見を〔世界中に〕伝えることができる。ところが私たちは、その可能性を〔十二分に〕活用する代わりに、他者もこれを〔私たちに向けて〕使わないようにと、それを制限しているのである。    同氏は次のように付 全文をよむ

  • 2014-06-09
  • Mardomsalari紙

ジャンナティー文化イスラーム指導相「世界とともに動く必要がある」(1)

 アリー・ジャンナティー文化イスラーム指導相は、とある朝食会に出席し、その席上とその終了後、同省に対して圧力団体が及ぼしている影響、ならびにインターネットへのフィルタリングや衛星放送、妨害電波等の問題、および同省がヘジャーブをめぐって行っている施策について、興味深い発言を行った。       イラン学生通信の報道によると、アリー・ジャンナティー氏はホルダード月18日〔6月8日〕日曜日に行われたイラン商工会議所のワーキング・ブレックファーストに出席し、同会議所の代表団のメンバーらの話を聞いた後、文 全文をよむ

  • 2014-06-09
  • Mardomsalari紙

「私がロウハーニーです、2」、文化イスラーム指導省の上映許可待ち

 Borna通信は昨日、「ファルヴァルティーシュ・レズヴァーニーイェ制作によるドキュメンタリー『私がロウハーニーです、2』は現在、文化イスラーム指導省から上映許可の取得を待っているところだ」と報じた。       波紋を呼んだドキュメンタリー・ビデオ「私がロウハーニーです」には多くの反響があったことを受け、このドキュメンタリーのパート2が制作中であることがすでに発表されていた。       Borna通信によると、ファルヴァルティーシュ・レズヴァーニーイェ氏はジャーナリストで、92年〔2013年 全文をよむ

  • 2014-06-08
  • Mardomsalari紙

イラン映画『雪』、モスクワ映画祭へ

 メフディー・ラフマーニー監督の映画『雪』(Barf)が、イラン映画としては唯一の作品としてモスクワ国際映画祭に出品される予定だ。       ファールス通信によれば、この映画祭は今年ホルダード月の終わり[西暦6月後半。公式情報では西暦2014年6月19日から28日まで)にロシアのモスクワで開催される予定で、選考委員会は、イランの応募作品の中から『雪』を選出した。      この作品の国際的な配給はIran Novin Film 社が請け負っており、モスクワ映画祭出品に向けての最終交渉は、《カン 全文をよむ

  • 2014-05-21
  • Jam-e Jam紙

イスラーム指導相「プレスの法令違反、禁錮刑から罰金刑へ改定]

文化イスラーム指導相は、プレスの法令違反に対する[罰則を]禁固刑から罰金刑へ変更するための、司法権と政府との共同政策について発表し、また、国営メディアによるブックフェアに関する適切な報道について謝辞を述べた。      メフル通信によると、アリー・ジャナティー文化イスラーム指導相はこのブックフェア会場 で、書籍『本の春』[最高指導者の言葉を収めたもの]とテヘラン国際ブックフェア記念切手の披露に伴い、記者会見を開いて次のように述べた。       そもそも、司法権と政府の政策は、最低限でも禁固刑を 全文をよむ

  • 2014-05-07
  • Jam-e Jam紙

ヌーリー=ハメダーニー師「われわれの文化はいまだイスラーム的とは言えない」

 アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは国の経済の発展のための仕事をしなければならないと指摘した上で、「国内の大衆文化にも多くの問題が存在する。貞節とヘジャーブは守られておらず、われわれの文化はイスラーム的とは言えない状況だ。何らかの対処が必要だ」と付け加えた。       メフル通信の報道によると、マルジャエ・タグリード(宗教最高権威)である同師は〔貧困層への支援活動を行っている〕イマーム・ホメイニー救済委員会の理事長ならびに理事らとの面会し、そのなかで「われわれは自分たちのイスラームを守ら 全文をよむ

  • 2014-04-17
  • Jam-e Jam紙

ノーベル平和賞のマグワイア率いる《平和の参詣者キャラヴァン》、シリアへ:イランの文化人15人が参加

【同紙4面】昨日、15人のイランの文化人・芸術家らも同行した《シリア平和の参詣者キャラヴァン》が、ダマスカス入りした。初日、最初の日程として、シリアの[国内]避難民が滞在しているラタキア[シリア西部地中海沿岸]へ向かい、この都市を訪問した。      ジャーメ・ジャムの報道によれば、イラン芸術家・文筆家であるベフルーズ・アフハミー[ドキュメンタリーフィルム制作者、元・改革派国会議員]、モハンマド・ホセイン・ジャアファリヤーン[イラン・イスラーム革命などのドキュメンタリーフィルム制作者]、ナーセル 全文をよむ

  • 2014-04-12
  • Jam-e Jam紙

ここがヘンだよ映画『300』:歴史的誤り5つのポイント

【ジャーメ・ジャム・オンライン】スパルタ人らがイラン軍からテルモピュレを防衛する物語を描いた漫画チックな映画『300』の続編が、今『300:ある帝国の出現』と題して、世界の映画館で上映されようとしている。       ケンブリッジ大学のギリシア文化・歴史のポール・カートリッジ教授は、この映画がいかに史実から乖離しているかについて、次のように述べている。      1.最初の問題は映画のタイトルである。ここで出現しつつある「帝国」とは、どの帝国のことだろうか。アテナイ帝国?この帝国は、この映画で描 全文をよむ

  • 2014-03-15
  • Jam-e Jam紙

文化・芸術の足元に設置される地雷(下)

 ロオヤーイーはファラ事務所から、詩のさまざまな潮流を同事務所へと誘い込む任務を帯びていた。ファラ・パフラヴィー自身が審査委員の一人となって、一年の最高の詩集に賞を授与するようになったのも、こうした目的によるものだった。ロオヤーイーはそれからしばらくして、ラジオ・テレビ詩歌委員会の委員長に就任する。この委員会は、放送局で流される詩歌の調査・承認を一手に引き受けていた。この委員会には、ナーデル・ナーデルプールやスィーミーン・ベフバハーニーらも名を連ねていた。彼はまた、シーラーズ芸術祭〔※〕のプログ 全文をよむ

  • 2014-03-11
  • Jam-e Jam紙

文化・芸術の足元に設置される地雷(上)

「ファジル 詩の祭典」に招待されたヤドッラー・ロオヤーイーの経歴には、亡きイマーム・ホメイニーへの中傷すら見受けられる       〔2014年4/5月に開催される予定の〕第8回「ファジル(夜明け) 詩の祭典」の、革命路線からの「脱線」が続いている。何と今度は、〔モハンマド・レザー・シャーの妻だった〕ファラ・パフラヴィー事務所の顧問を務めた経歴を持ち、イスラーム革命の創始者〔=ホメイニー〕を誹謗中傷したこともある詩人を同祭典に招待し、そのことについて彼と話し合いを行っているというのである。この人 全文をよむ

  • 2014-03-11
  • Jam-e Jam紙

マカーレム=シーラーズィー、映画『ラスターヒーズ』を批判

 シーア派信徒が模倣すべき権威(マルジャエ・タグリード)の一人であるマカーレム=シーラーズィー師は、イラン映画機構長官に手紙をしたため、その中で映画『ラスターヒーズ』に対する批判を展開し、「映画機構は聖人らの神聖さを破壊し、越えてはならない一線を越えようというつもりなのか」と記した。       大アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー事務所は、次のように発表した。      映画『ラスターヒーズ』でカルバラーの殉教者たちの顔が描出されている問題で、大勢の敬虔なる信徒らから当方のマルジャエ・ 全文をよむ

  • 2014-02-16
  • Jam-e Jam紙

ヌーリー=ハメダーニー「アボルファズル閣下の顔の描出は正当ではない」

【タスニーム通信】アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは清浄なるイマームたちや〔第三代イマーム・ホセインの異母兄弟の〕アボルファズル閣下、及び〔イマーム・ホセインの息子である〕アリー・アクバル閣下らの顔を描出することは正当ではないとの見解を示した。       アーヤトッラー・ホセイン・ヌーリー=ハメダーニーは〔信徒からの〕ファトワー要求への回答の中で、アボルファズル閣下の顔の描出に関する自らの意見を表明した。       マルジャエ・タグリード(シーア派の宗教最高権威)である同師は、映画『ラ 全文をよむ

  • 2014-02-16
  • Jam-e Jam紙

『北の国から』:近代の日本人の暮らしの物語(下)

■ 空前の人気       『北の国から』は日本で大変な人気を博し、倉本聰が書いたこのテレビシリーズの最終章の原作は、出版からわずか1ヵ月で、日本の10大ベストセラーに名を連ねるまでになった。1981年から日本のフジテレビジョンで放送が開始されたこのドラマは、2002年まで続いた。       このシリーズの初年度は、テレビドラマという枠で1週間に一度放映されたが、しかしその後は毎年一話完結編が制作され、放映された。その最終回が、約10年前の2002年に放映されたのである。       視聴者ら 全文をよむ

  • 2014-01-30
  • Jam-e Jam紙

『北の国から』:近代の日本人の暮らしの物語(中)

 2002年に放送されたドラマシリーズ『北の国から』の最終章では、蛍が人生に行き詰まる。彼女は夫〔※不倫関係にあった恋人〕と別れた後、妊娠していることに気づく。このため富良野の昔馴染みの隣人であるスータ(草太)に助けを請い、お金を貸してくれるよう頼むのであった。       草太は五郎や純にこの出来事を知らせることなく、蛍と或る青年との結婚の御膳立てをする。その青年は15年前から、蛍に好意を寄せていたのだった。       『北の国から』シリーズのテレビ放送開始から18年の間に、蛍役を演じるトモ 全文をよむ

  • 2014-01-30
  • Jam-e Jam紙

『北の国から』:近代の日本人の暮らしの物語(上)

連続ドラマ『北の国から』全7章のうち、イランで放映されたのは第1章のみ      【ラーダン・ベフブーディー】イラン暦60年代〔西暦80年代〕のテレビ・ドラマやアニメは、視聴者の記憶に永久に刻まれており、そのためその時代から30年余りを経た今も、当時の視聴者や愛好家たちは再放送が決まると、相も変わらず熱心に観賞するものだ。他方、これらのドラマ・アニメは若年層の視聴者にも人気を博している。       〔イラン国営放送の〕「タマーシャー(鑑賞)」チャンネルで目下再放送中の連続ドラマ『北の国から』は 全文をよむ

  • 2014-01-30
  • Jam-e Jam紙

映画『預言者モハンマド』の完成間近:マジーディー監督が語る

【ジャーメジャム・オンライン】マジード・マジーディー監督は、偉大なる預言者(彼のお方に平安あらんことを)の生誕祭に際しての覚え書きのなかで、映画『預言者モハンマド』が仕上げの段階に近付いたと述べ、以下のように綴った。      「モハンマド」の名はかくも偉大であり、取るに足らぬものである私を毎日、毎秒ごとに尊敬と入り混じった畏怖・畏敬の念で覆い尽くします。そして、私の感覚と注意力を前にも増して研ぎ澄ますさせるのです。   ジャーメジャム・オンラインによると、映画『預言者モハンマド』の監督であり、 全文をよむ

  • 2014-01-17
  • Jam-e Jam紙

イラン新体詩の父ニーマーを偲んで:新詩形への嘲笑と詩人の信念

【同紙13面】本日アーバーン月21日(2013年11月12日)は、ニーマー・ユーシージの誕生日である。彼はペルシア語新体詩の父と称されながら、その詩と生涯は、事実上彼の追随者だった者たちに比べても知られていない。      […]       ニーマー・ユーシージとして知られる アリー・エスファンディヤーリーは、イラン歴1276年(西暦1897年)アーバーン月21日、マーザンダラーン州のノウシャフル県キャジュール郡に近く、ヌール県バラデ郡内に位置するユーシュ村で生まれた。   彼の父であるエブラ 全文をよむ

  • 2013-11-12
  • Mardomsalari紙

忘却の埃がつもる国民遺産――近代の名士・詩王バハール邸

アーバーン月16日(西暦2013年11月7日)は詩王バハール[※1]の生誕記念日である。   もしかつて          さよなき鳥よ、嘆きの声を挙げよ [※2]      が「自由」のために詠われたとすれば、今日、詩王バハールの「さよなき鳥」は、今度は詩人自身の家のために「嘆きの声を漏らす」のだ。      ※訳注1:詩王バハールは、本名モハンマド・タギー・バハール(1884-1951)。ガージャール朝の宮廷詩人の家系に生まれたが、立憲革命期には「自由」や「祖国」を歌った詩も多く残した。国会 全文をよむ

  • 2013-11-07
  • Mardomsalari紙

悪魔の祭典:イランでハロウィーンが浸透しつつあるのはなぜか(3)

 ギヤースィー氏はさらに、次のように続ける。      こうした行事を非難する前に、国の文化行政を担う責任者たちに訊いてみたいのは、あなた方は何を若者に与えてきたのか、という問いだ。      あなた方はどのような娯楽や楽しみを、若者に与えてきたのだろうか。あなた方は彼らの心を潤し、興奮させるような催し物を、ノウルーズの時にどれだけ開いたというのだろうか。スィーズダフ・ベダルの時は?あなた方はどれほどの不幸をチャハール・シャンベ・スーリーにもたらしたのだろうか。あなた方は宗教的な祭日、例えば犠牲 全文をよむ

  • 2013-11-04
  • Iran紙

悪魔の祭典:イランでハロウィーンが浸透しつつあるのはなぜか(2)

強い警告       社会の一部がハロウィーンになびく傾向にあることは、国の文化行政を担う責任者らに対する警鐘となり得るだろう。つまり、もし今対策を考えなければ、今とは全く異なった状況に将来直面する可能性がある、という警鐘だ。社会学者のレザー・ギヤースィー氏は、次のように言っている。      基本的に問題となっているのは、ハロウィーンという祭りの良し悪しではない。西洋で催されているハロウィーンの哲学が何であるのか、という問題でもない。そうではなく、イランには多様な民族的・宗教的行事があるのに、 全文をよむ

  • 2013-11-04
  • Iran紙

悪魔の祭典:イランでハロウィーンが浸透しつつあるのはなぜか(1)

【ファリード・ジャンナト】ハロウィーンという祭りの名の下で行われる奇妙奇天烈な格好と異様な服装、そして常軌を逸した行動。数年前からこのようなことがイランのほんの一握りの市民の間に浸透するようになっているが、こうした異様な祭りの様子を映した写真がSNSで公開されるに至り、多くのイラン人は不快感を催すようになっている。       毎年10月31日の夜、ヨーロッパ人やアメリカ人たちはハロウィーンという名の祭りを開催する。古からの伝統に基づき、彼らは自分たちの顔に奇妙かつ下品なメイクを施し、異様で混乱 全文をよむ

  • 2013-11-04
  • Iran紙

佐々木裕滋氏、戦争犠牲者に対する共感の必要性を訴える(下)

 佐々木氏は、鶴たちが世界中を回ることになった経緯について、「この旅は2007年にアメリカのニューヨークを皮切りに、それ以来2009年にオーストリアのウィーン、2012年にアメリカのハワイへと行われてきました。そして最新の鶴の旅として、2013年のイラン訪問が実現したのです」と述べた。       禎子さんの甥である同氏は、折り鶴が海外を訪問するにあたって、どのような気持ちが必要かについて、次のように語った。      共感という名の感覚が必要です。この感覚がなくならない限り、また禎子への共感が 全文をよむ

  • 2013-10-12
  • Mardomsalari紙

佐々木裕滋氏、戦争犠牲者に対する共感の必要性を訴える(上)

 [広島で被爆し、「原爆の子の像」のモデルとなった]禎子さんの甥・佐々木裕滋氏および「サダコ財団」[※正しくはNPO法人SADAKO LEGACY]代表の小林氏と[イラン国内の]メディア関係者との会見が、児童映画祭の広報室にて行われた。       会見の冒頭、映画祭実行委員長のジャアファル・グーダルズィー氏は、[禎子さんが折った]折鶴をイランに届けるために行われた、これまでの経緯について、「日本を訪問した際に、私たちは[SADAKO LEGACYの関係者に]今回の[折鶴のイランへの]旅には何の 全文をよむ

  • 2013-10-12
  • Mardomsalari紙