フランスによる最近の核弾道ミサイル実験にイランが懸念を表明

2020年06月20日付 Jam-e Jam 紙

 イラン外務省報道官は、フランスによる最近の核弾道ミサイル実験は同国の責務にそぐわないものだとし、この措置に懸念を表明した。

【ジャーメジャム電子版】ファールス通信によると、イラン外務省のセイエド・アッバース・ムーサヴィー報道官は今日(土曜日)、フランスによる最近の核弾道ミサイル実験はこの国の責務にそぐわないものだとし、この措置に懸念を示した。

 同報道官は、フランス海軍が複数核弾頭搭載可能次世代型大陸間弾道ミサイル(M51)一発を発射したことに関し、核拡散防止条約(NPT)第6条の精神と本文、及び核軍縮に関するフランスの義務に完全に反するものだとした。

 ムーサヴィー報道官は以下のように説明した。「イラン・イスラーム共和国政府は、この措置に懸念を表明するとともに、フランス政府はNPT第6条に即した自国の国際的責務とNPT再検討会議の声明を無視するべきではないと考えており、核軍縮における自国の国際的的責務を完全に果たすようフランス政府に呼びかけた。」

 同報道官は、核兵器は国際社会の平和と安全を脅かすものであると述べ、このような兵器の近代化や実験を、国際的核軍縮・核不拡散体制の礎石たるNPTの弱体化を招く原因であるとした。


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翻訳者:SN
記事ID:49423