コロナ対策効果発揮、感染者5分の1の町も

2021年01月03日付 Milliyet 紙

速報:トルコではこの24時間で13万8941件のコロナウイルス検査が実施され、うち陽性が9877人、死亡者は193人だった。週末と平日21時以降の外出制限実施の後、一部の都市では感染減少がみられ、「うちで過ごそう(HES)」アプリ内での危険度マップにも反映されている。該当する都市は以下の通り。

写真1:ファーレッティン・コジャ保健大臣は、公式Twitterアカウントでの連日のデータに関するツイートで以下のように述べた。

写真2:「今日明らかになった新規感染者数は1515人。久々に1万人を下回った。外出制限や検査希望者数の減少により、感染者数は予想を大幅に下回ったが、これを継続できるかは我々次第。私たちは団結で強くなる。」

写真3:■症例数5分の1に減少
エスキシェヒルでは、週末と平日21時以降に外出制限が実施されて以降、コロナウイルス感染が大幅に減少。同都市では、過去1ヶ月間、1日平均500人が陽性だったが、新規感染者数は100人にまで減少した。

写真4:感染者数減少は「うちで過ごそう(HES)」アプリの危険度マップにも反映されている。外出制限前はほぼすべて赤色だった市内地図は緑色に落ち着いた。これまでのコロナ死亡者数680人のうち、過去1ヶ月間でコロナウイルスが死因で亡くなった市民は185人。

写真5:内務省通達によるコロナウイルス対策の枠組みで、平日と週末21時以降の外出制限が実施されている。制限中は県警チームが全交差点で車両および人を個別にチェックし、おおむね外出制限がよく守られている様子がみられた。特にエスキシェヒルでは過去1か月間実施された外出制限の後、陽性者数が大幅に減少している。

写真6:エスキシェヒルでは、毎日約3000人にPRC検査を行い、平均500人が陽性だったが、この数が100人に減少。陽性例の減少は、保健省「うちで過ごそう(HES)」アプリの危険度マップにも反映されている。1か月間の外出制限以前は、街全体が「高リスク」を意味する赤色で覆われていたが、外出制限後、それらの危険エリアは緑色へと変わった。さらにマップ上には数か月ぶりに、「低リスク」を意味する青色エリアも見られ始めている。

写真7:■自宅療養者は数千人減少
外出制限の影響は、検査で陽性でも無症候のため自宅療養となった人々にもみられる。外出制限前は6千人以上が自宅療養していたが、この数は1091人にまで減少した。

写真8:コロナウイルス感染症患者を受け入れているエスキシェヒル県立病院、ユヌスエムレ国立病院、オスマンガズィ大学医学部付属病院で治療中の患者数も750人から264人に減少。現在も感染症病棟の集中治療室には61人が入院しており、23人が挿管治療を受け続けている。

写真9:■1か月で185人死亡
外出制限により感染者数が減少したエスキシェヒルでは、コロナウイルスによる死亡者数が3月以降合計680人を超え、過去1ヶ月では185人となった。

写真10:県警チームは、症例数が減少しているにもかかわらず監視を続けている。市民が密状態になる場所や、交通が遮断されているイキエイリュリュ通り、イスメット・イノニュ通り、ハマムヨル通りなどでHESコード照会を実施している。

写真11:■エスキシェヒルのコロナ報告書
エスキシェヒルでは、3月に新型コロナウイルスが出現して以来、36万4669人がCovid-19検査を受け、5万4981人の陽性が明らかとなった。同県内では現在も1355人が治療中だが、5万2946人は回復している。

■トラブゾンは規則に従順
トラブゾンでは、11月と12月に陽性者数が増加し赤信号が出されていたが、ここ数週間で陽性者数は減少している。 「うちで過ごそう」アプリで一時期、赤色エリアになっていた街は、このレベルから遠ざかりつつある。

写真13:世界中に影響を与えている新型コロナウイルス(Covid-19)のトラブゾンでの陽性者数は、11月から12月にかけて50~100%増加したが、ここ数週間で減少している。ファーレッティン・コジャ保健大臣が発表した、高リスク県に含まれるトラブゾンでは、県の衛生協会による対策が強化されていた。

写真14:特に県内繁華街へのHESコードアプリ導入に伴って、街中で対策の成果が見られ始めた。赤色の高リスク県に含まれていたトラブゾンも、陽性者数の減少により「うちで過ごそう(HES)」アプリ内での警告表示から遠ざかりつつある。

写真15:特に過去3週間で大幅な減少が見られたトラブゾンでは、外出制限最終日も、通りや路地は閑散としていた。 トラブゾン市民は「家にいよう」の呼びかけに従っており、制限に背くこともなかった。当局はこの措置をやめてしまうべきではないと強調している。

写真16:トラブゾンのイスマイル・ウスタオール県知事は、特に過去3週間でコロナウイルスが大幅に減少したと述べ、「我々はこの成果に満足してはいけない。現在おこなわれている対策が、一定期間、市民により細心の注意を払って実施されることが非常に重要だった。

写真17:(続き)その結果として我々はすばらしい成果を上げた。これも前向きな進展だ。アッラーの思し召しにより、2021年はさらに陽性者の少ない年になるよう、また、ワクチンによりこのウイルスから救われるよう願っている」

写真18:■ガズィアンテップ県知事から変異種ゴシップに関する発表
ガズィアンテップ県知事は、市内の一部の人々が突然変異を伴う新型コロナウイルスに罹患し、市内を歩き回っているという噂を否定した。

写真19:知事室からの文書発表では、「一部のメディアにおいて、変異したCovid-19ウイルスをもつ旅客が英国からガズィアンテップを訪れ、症状があるにも関わらず10日間市内を歩き回っていたという報道がみられるが、そうした情報は事実とは異なる」と明らかにされた。

写真20:■ディヤルバクルでも減少
ディヤルバクルでは平日21時以降と週末終日の外出制限により、感染症病棟での集中治療の割合が79%から44%に減少し、病床使用室も36%に減少した。

写真21:ディヤルバクルでは外出制限がおおむね守られ、80時間に及ぶ制限の最終日にも、通りや路地は閑散としていた。

写真22:内務省通達によるコロナウイルス対策の枠組みで全国に適用された、平日21時以降と週末終日の外出制限が、ディヤルバクルにも引き続き成果をもたらしている。

写真23:感染症病棟における集中治療者数の割合は79%から44%に減少し、病床使用率は36%に低下。木曜21時から月曜5時までの80時間の外出制限の最終日も、街の通りや路地は閑散としたままだった。

写真24■イズミルで突然変異種に関する決定
過去10日間に英国からイズミルを訪れた人々は、信用貸付住宅協会宿舎とガズィ・アイシェ・ハートゥン寮で14日間隔離されていることが報告されている。

写真25:イズミル県知事の発表では、新型コロナウイルス(Kovid-19)流行に関連して、特に英国から報告された変異種となる「SARS-CoV-2」を最新の科学的進歩が追いかけていると述べられた。

写真26:ここ最近で英国からトルコに入国しPCR検査陽性となった人々を遡ってスクリーニングした結果、新型の突然変異種とマッチするウイルスが検出され、関連して英国からのフライト中断が想起される。


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翻訳者:原田星来
記事ID:50407