ラマダーン月に切迫するアラブ経済(3)

2021年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■今年のラマダーン:アラブ人は切迫する経済状況に苦しんでいる……西側のイスラーモフォビアが拡大

【特派員:本紙】

リビア人に関しては、今年のラマダーンに圧力にさらされており、近く緊張が払拭されることに希望がもたれている。彼らは、リビア中央銀行の取締役会が決定した交換レートの変更に関連する物価高騰に苦しんでいる。この変更は二次製品の価格を引き下げたとはいえ、主要な必需品の価格を全般的に上昇させた。これは政府がリビアディナールの価値変更にともなう適切な措置を講じなかったことが原因である。

スーダン人は、パンや燃料が急速に減少し、電力がひどく劣化するなど、厳しさが極限に達した経済状況下でラマダーン月を待っている。そのため、最高気温が上昇し、政府がラマダーン月の間にこれらのサービスを提供し調整すると約束した状況のなかで、市民は前例がないほどの懸念を抱いている。

多くのスーダン人は、公共サービス部門の深刻な悪化から逃れるべく、断食月を過ごすためにエジプトへ向かうことを選んだ。発行されたビザの数は数万におよび、結果としてエジプト当局は混雑を回避するために事前ビザを廃止することを強いられた。

(後略)

最初に戻る


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:前田 遥
記事ID:50915