地中海の水温上昇、海洋全般の20%増し

2021年06月09日付 Cumhuriyet 紙

世界自然保護基金(WWF)のスペイン支局が公表した報告書によると、地中海の海水の水温上昇は、他の海や大洋に比べ20%も早くなっていることが明らかになった。

WWFが公表した報告書によると、過去に行われた「地中海が熱帯化している」という警告を繰り返したWWFは、地中海の海水の急速な上昇の影響とともに、より暑い地域から地中海へ直接来る最低でも1000の外来種が新しく明らかになったこと、またこれらは在来種を駆逐し始めていることが伝えられた。

報告書において、地中海の水温は、他の地域の海や海洋に比べ20%早く上昇していることが強調された。

■貝が減少

地中海の最も東に位置する水域の在来種の貝はおよそ90%減少、クラゲの数は増加し、トルコや近隣の地域の海域においては、通常インド洋と太平洋で見られる、ミノカサゴのような毒を持つ種の数が増加し、海の生態系の大きな部分を占めているというデータも明らかにされた。
また、海水温上昇による台風の発生頻度や強さの増加による海洋底の変化が、海藻、珊瑚、またはタイラギがいくつかの地域で絶滅する危険性があるほど減少していることの原因となっていることも明らかにされた。

■危険性が指摘された

気候と海洋間の強力な関係を、生物多様性や魚の存在数を昔の状態に戻すために海洋保護を改善していく必要性が明らかにされたことを強調したWWFは、地中海と世界におけるすべての首脳陣に、「生物多様性条約や国連気候変動枠組条約、バルセロナ条約の枠組みの中で合意に至った気候変動対策や金融メカニズムをもって生物多様性を強化する」と話した。
WWFスペインの海洋保護部門の専門家であるオスカル・エスパルザ氏が評価をし、「生態学的移行が達成されるまで、経済の脱炭素化を推進し、海の生態系を気候変動に対し、保護・保存していくための最も良い方法は、気候変動に適応するためにより大きな自然をもつ健全な生態系を守ることである。よく管理された海洋保護部門は、海洋種上のストレスを減少させることに関して非常に有益になるだろう」と話した。


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翻訳者:瀬戸慈弘
記事ID:51168