新アタチュルク文化センターのオペラ演目、「建築家スィナン」

2021年11月01日付 Cumhuriyet 紙
10月29日共和国記念日にオープンが実現した新アタチュルク文化センターで演目が上演され始めた。

最初は更地になることを大きな悲しみを抱いてことの経緯をおっていた。その後、段々と崩されていくのを。ある場所で感じた匂いは、私たちに過去からの記憶を思い出させる。私もかつて家族とともに行った旧アタチュルク文化センターで感じた匂いを思い出した。その多くの営為、多くの芸術家たちの汗はアタチュルク文化センターの舞台には今はない。今度は新アタチュルク文化センターで大きな営為、豪華なショー、演劇を見ることになろう。

10月29日にオープンした。もちろん私たちは招かれていない。一昨日、チケットを持って最初の披露を見に行った。全てはとても素晴らしく思えた。 「スィナン」というオペラを見た。作品の作曲はハサン・ウチャルス教授、リブレットはハリト・レフィーの同名の脚本を基にベルタン・ロナ教授がおこなった。オーケストラの指揮をギュレル・アイカル、舞台監督はというとイタリア人監督ヴィンツェンツオ・グリソストニ・トラヴァリーニが務めた。

■スィナン役はアリ・ムラト・エレンギュル

私はオペラ芸術の専門家ではない。その部分をその方面の専門家である批評家が好むかどうかはわからない。実際に近いうちに私たちは批評を読むことになる。しかし、次のようなことは言える。鮮やかで豪華な装飾、私たちを日常から切り離したオーケストラ、及び特に耳にすることでとても喜びを感じた2名の人物がいた。建築家スィナンを演じたアリ・ムラト・エレンギュルとミフリマーフ皇女を演じたハーレ・ソネルである。

エレンギュルの力強い声は言うことない。表現力も声と同じくらい力強かった。エレンギュルが発する全ての言葉がわかったのは重要であったと思う。ほとんどの場合、多くの演者の言葉は作品全体でわからないからである。このための解決策があった。舞台の上部にあるスクリーンから読むことができたのである。

■ハーレ・ソネルは、ミフリマーフ皇女を好演

ソネルはというと、役と舞台での存在感は抜群で、声と表現力も言うことがなく、力量を証明済みのオペラ芸術家である。国立オペラ・バレエ団の団員は皆この演目で大きな働きをした。オーケストラをその道で成功を収めた人物であるギュレル・アイカルが指揮をした。2部構成で制作された作品は、一昨日の公演では90分間切れ目なしで演じられた。ベルタン・ロナが、最後にヤフヤ・ケマルの「スレイマニイェ・モスクでバイラムの朝」という詩を使用したのは、とても効果的であっ た。ロナは、この作品では時系列ではなく、存在論が重要であると以前に出した寄稿で触れていた。同氏は、「私たちは、この地の人間として私たちが時間と呼ぶものが創られたものと信じているからである。なので、この作品では時系列ではなく存在論が重要である。つまり、一神教の概念があらゆる作品の根底にある。場所と時間の双方において一体が問題である。私たち由来の問題を、イスラム世界及び東方由来の問題を、ヨーロッパ文明の表現の極致であるオペラという形式で提示するといった危険な要素を孕むため、困難を来したと白状しよう」と表明していた。ロナのこうした言説すべてをこの演目で明白に目にすることができる。

オペラの話題に戻るならば、1538年にスィナンがプルート川の上に建設した橋によって立法者スルタン・スレイマンの注目を引き、その後、彼らの間で深まった友情とスィナンのそれぞれの作品の背景にある逸話や出来事が語られている。

昨晩、世界で最も重要なオーケストラのうちロンドン・フィルハーモニ交響楽団のコンサートを迎え入れた新アタチュルク文化センターでは、「アイーダ」のオペラも11月7日と8日に上演される。


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翻訳者:新井慧
記事ID:51782