エジプトで大規模な物価上昇が続く

2021年11月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプト:食料価格上昇の波が「貧困層」に押し寄せる

【本紙:ターミル・ヒンダーウィー】

エジプトで食料品を中心に物価上昇が発生し、過去数週間の間で前例がない規模に値上がりしている。この影響は貧困層および中間層の日常食である豆料理にまで及んでおり、これを受けて、多数の代議院議員が説明要求を提出し、政府の市場管理体制の甘さを批判した。他方、政府は食料品価格の上昇は、エジプトが食料必需品の多くの割合を輸入していることから、世界市場を直撃しているインフレーションの影響であると釈明した。

代議院議員のアブドゥッサラーム・ハドラーウィー氏は、「物価上昇の背後にある主な要因は管理体制が甘かったことと、一部で価格の記載が行われていないことだ」と述べた。

同氏は、供給・国内通商大臣のアリー・ムサイラヒー氏と通商産業大臣のニーヴィーン・ガーミウ氏に対しての説明要求の中で、「食料品と工業製品の全販売者が、諸々の食料品や工業製品の価格を記載しない真の原因は何か?」と問いただした。

また、同議員は前者に対して、「市場、商品取引所およびパン屋の管理体制を強化すること」、特に「支援金を着服した者、商業上の不正を行った者、および商品の独占者を取り締まり、全違反者のリストを公開し、違反者を取り調べ機関に即時に引き渡し、また期限切れの商品を回収すること」を要求し、「生活必需品や食料品その他は大量であることを考慮すれば、一部商品の価格上昇は正当化されない」と指摘した。

(後略)


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翻訳者:藤原路成
記事ID:51821