トラブゾンで物価高騰抗議デモ「政府は辞任を!」

2021年11月26日付 Cumhuriyet 紙

市民たちがトラブゾンの通りで物価の高騰に反対するために鍋を叩きながらのデモ運動を行い、「この音は鍋が空っぽである音、政権は辞任を」とのスローガンを掲げて行進した。

トルコリラの外貨に対する記録的な価値の下落や、経済における不況と物価の上昇に関する抗議運動は速度を落とすことなく続いている。
トラブゾンで為替レートの上昇と値上げに反対するために集まった人々が通りに繰り出た。トラブゾンコミュニティセンターのソーシャルメディアアカウントから投稿された画像では「この音は鍋が空っぽである音、政権は辞任を」とのスローガンが掲げられていた。
ニュースサイトSendika.orgの報道によれば、トラブゾン労働民主プラットフォームの呼びかけでウズン通りに集まったトラブゾン住民は中央公園に向かってデモ行進を行った。警察はウズン通りでデモ行進や鍋を鳴らす運動を妨害しようと試みたが、人々を妨害できなかった。
ウズン通りに集まったトラブゾン住民は鍋を鳴らしながら「政治に辞任を」のスローガンを掲げて中央公園に向かって歩いた。行進の中で貧困化について注目される演説で次のように述べられた。

「この音は貧困層の音だ。この音は鍋が空っぽである音だ。つまり我々全員の声だ。小売商は感染拡大で借金が嵩んだ。この小売商は賃料をどうやって払うのか、誰も尋ねない。この学生は奨学金やローンでどうやって賄うのか、誰も尋ねない。この労働者は最低限の賃金で月末をどうやって迎えるのか、誰も尋ねない。この公務員は月末をどうやって迎えるのか、誰も尋ねない。(政府は)我々に死刑を宣告した。我々は生きるに生きられず、死ぬに死ねない。こんな体制は、こんなシステムはあり得ない。我々はパンの間に玉ねぎを食べて黙るつもりはない。この体制はこのままではおかない。」

◾️デモ行進の後、中央公園に入って演説が行われた。演説では以下のように語られた。

「物価の高騰、値上げはもうたくさんだ。一人が決定するおかしなシステムは、この国を大きく崩壊させる。今日この国には干ばつが、飢餓が、貧困がある。一握りの強盗以外、全ての人が危機の中で苦しんでいる。為替レートの上昇によって人々は貧しくなっている。一握りの強盗は富に富を重ねている。」


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:51915