エフェス遺跡にAKPの危険な計画

2021年12月31日付 Cumhuriyet 紙

エフェス古代遺跡は9000年に渡り途切れることなく定住地であり、ヘレニズム時代、ローマ、東ローマ、侯国時代、オスマン朝時代の証人であり、さまざまな文化や文明の舞台であった。建築の影響によって発想の源泉となり、世界七不思議の一つであるアルテミス神殿や、聖母マリアの家があることで信仰の中心地として、世界の要衝である場所だ。

このため、エフェス古代遺跡は毎年何百万人もの人が訪れる。
またエフェス古代遺跡は2015年にUNECO世界遺産リストに登録された。
エフェスは本来港湾都市だったことから、古代のもっとも重要な商業的中心を担った。
小メンデレス川とマルナス川が運ぶシルトが(堆積して)、港と海の結びつきは2500年前に分断され、エフェスは港湾都市という特徴を失った。

このため、2014年地方選挙においてAKPがイズミルに関して発表した計画35件のうちの1つだったのが「エフェス古代水路計画」だ。
計画によって2500年を経てエフェス古代遺跡が再び海に接続することや、特別なボートによって再び交通を行うアイディアは耳触りが良かったが、このため進む段階において辿る道はとても重要だった。

エフェス古代遺跡を再び海に接続するこの計画は2つの段階として計画された。
計画の第一段階は長さ600mの流入水路や、防波堤、ヨットハーバーを含んでいた。
第二段階ではイズミル〜クシャダス間道路からエフェス港までの区画を整備し、歴史的な雰囲気にふさわしい形で再び整備する予定だった。

しかし残念ながらAKP政権によって「エフェス古代水路計画」として名付けられ、古代都市を再び海に接続するための計画について出された「環境影響評価は必要ではない」(との決定)は、環境や古代都市に多大な損害を与えるようだ。

不運にも、保全される種類にある(植物の)パンクラチューム・マリチウム、葦、生物や地域の自然の植物相が危機にあるということだ。
また本来の危機は、まだ明らかになっていない歴史的な品々がこの計画によって日の目を見ないままとなるおそれだ。
私が明確に主張したいのは、この希少な遺産を守り損害の発生を抑えながら、未来へと伝えていく責任を妥協せずに、エフェス古代遺跡のような重要な歴史遺産の魅力が高められることだ。

エフェス古代遺跡の歴史的雰囲気と自然の植物相を保全し、その魅力を高めることが何よりも重要だ。
AKPはこの魅力的な場所に「環境影響評価は必要ではない」と決定をし、AKPが思いつくすべてを行えると考えたとしたらそれは大間違いだ。

世界中で最も有名な古代都市のひとつであるエフェスはAKPのおもちゃではない。
どれほど費用がかかったとしても、古代から現代まで残るこの歴史遺産を我々は守っていく。
AKPの、いわば「いかれた計画」である水路計画がこの文化遺産を損なうことを我々は見過ごさない。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:52081