コロナ感染のエルドアン大統領、全快

2022年02月11日付 Hurriyet 紙

新型コロナウイルス検査で陰性となったレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、金曜礼拝の帰りに報道陣の質問に答えた。健康状態について話したエルドアン大統領は「まずは皆さんに関心を持ってもらったことと心配してもらったことに感謝している。療養期間はとても平穏だったと言える。もちろん、ワクチン接種の恩恵は確実にあった。私は2回目の接種まではシノバック社、3回目はバイオエヌテック社のワクチン接種を受けた。これらのワクチンの効果のおかげで体調は悪化せず、短期間で治癒した。4~5日で陰性となった」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は昼頃クスクルの官邸を出発し、ビュユク・チャムルジャ・モスクを訪れた。アリ・エルバシュ宗務長官が主催した金曜礼拝の後、チャムルジャ・ワクフからエルドアン大統領の快癒を受けて1000のクルアーン読了の祈り(ハトゥム)が捧げられた。

礼拝の後、エルドアン大統領はモスクの聴衆に対して演説し「祝日に幸あれ。神よ、素晴らしい金曜祝日を我々に与えたまえ。何よりも、兄弟たる全ての信徒のハトゥムが神に届きますように」と述べた。

エルドアン大統領は、快癒したCOVID-19について「人類がこの疫病から一刻も早く救われるよう、神の神聖な言葉『Ya Hafız』を繰り返した。全ての人類をお守りくださいと。この間、私自身や妻、家族に対してなされた祈りと、そのように祈った兄弟たちに対して神のご加護がありますように。神がこの災厄から一刻も速く我が国と全世界をお救いくださいますように」と述べた。

エルドアン大統領は協働と団結の重要性を説き、次のように述べた。「神が我々の協働と団結を保ってくれますように。我が国が世界の模範になるよう、強い国であり続けますように。我が国の政府がこの戦いで見せた歩みが常に実り、政敵に好機を与えませんように。我々の今後の歩みは、我が国がより強くなり生き生きとし、協働と団結が強まるためのものである。神がこれをすぐに示してくれますように。」

ここ3カ月のなかで、ラジャブ月(ヒジュラ暦の7月)の最初の金曜礼拝に足を運んだというエルドアン大統領は「今はミウラージュの夜に近づいている。神がここ3カ月行った、そしてこれから行う全ての礼拝が十分であることを我々に示してくれますように。世界のイスラームの協働、団結がより強力になりますように。宗務長官やこの神聖なモスクのイマームや礼拝を呼び掛ける人、そして全ての兄弟に神の喜びがありますように。神がラジャブやシャバンに与えたように、ラマザンとラマザンの祝日を我々に与えてくれますように」と述べた。

■「療養期間はとても平穏に過ぎた」

その後、エルドアン大統領は最近の話題に関する記者らの質問に答えた。

回復したCOVID-19に関する質問に対しては「この療養期間はとても平穏だったと言える。もちろん、ワクチン接種の恩恵は確実にあった。私はシノバック社のワクチンを2回、3回目はバイオエヌテック社のワクチン接種を受けた。これらのワクチンの効果のおかげで体調は悪化せず、短期間で治癒した。4~5日で陰性となった」と答えた。その日は人々と一緒に金曜礼拝で祈りたかったと言うエルドアン大統領は、月曜にアラブ首長国連邦を訪問すると述べた。

エルドアン大統領は、隔離期間について次のように述べた。「この期間内は身体の痛みや倦怠感、疲労感といったものは全くなく、外政・内政など全ての職務を普段通りにこなした。アンカラでは友人らと一緒にいることはできなかったが、イスタンブルとアンカラの間は継続的にビデオ会議で繋がっていた。先週土曜にはゾングルダクのテオマン・ドゥラル・ジャンクションにあるトンネルの開通式にビデオ会議で参加した。その名にふさわしい素晴らしい建築物が世に出た。テオマン・ホジャは本当に神のお慈悲があるべき名前だ。ゾングルダクの出身者である彼の名にふさわしい建築物がその地で世に出た。ゾングルダクが初めてこのような建築物を得たことを幸せに思っている」

妻のエミネ・エルドアン氏の健康状態について聞かれたエルドアン大統領は「彼女は私より1日遅く発症したが、まだ回復していない。現在あらゆる治療が続けられている。月曜日までに病状が快方に向かうと信じているし、そう願っている。なぜなら、外遊に同伴してもらう必要があるためだ。彼女は私を一人にしないし、必ず私と一緒にいる必要がある。神が彼女を回復させてくれますように」と答えた。

■「世界から切り離された政府・指導者はいない」

エルドアン大統領は「執務以外の時間は家でどう過ごしたのか」という質問に対し「立て続けにアンカラから文書が届くのでそれらをチェックしている。訪問した国々の指導者に関する文書や、その国に関する文書などだ…。現在ロシア―ウクライナ間で危機が発生している。これに関して進展があった。ウクライナ訪問の後、我が国に追随した国もある。これらの会談も我々が進めた。他にはリビア情勢に関しても進展があり、事態を追っている。同様にアゼルバイジャンに関しても事態は良い方向に進んでいる。これらのことにより我々は幸せだ。世界から切り離された政府・指導者はいない。近くから世界情勢を追っている。ヨーロッパやアメリカなど全ての情勢を近くから追っている」と答えた。

■「国民をインフレで苦しめない」

「一方、もちろん特に政敵による電力・天然ガスに関する偽りの努力を成功させない必要がある」と述べたエルドアン大統領は「政敵が言うような、騒ぎを拡大させる状態は問題外だ。テレビを観ると、西洋では現在電力・天然ガスがどうなっているか。我々は今、国民をより安心させられるように、できる限りのあらゆる努力を行なった。あらゆる値下げを実行し、現在も継続している。私は以前言ったように、国民をインフレで苦しめてはいないし、今後苦しめることもない」と述べた。

療養していた間、世界各国の首脳や国民から寄せられた快癒の願いについて問われたエルドアン大統領は、次のように答えた。

「皆さんにとても感謝している。昨日の夕方、秘書が400通に渡るメッセージを届けてくれた。全員に返信できるよう、できる限りの可能性を尽くす。そして、世界各国の首脳についても同様だ。彼らの一部には返信しており、残りの方々にも返信を続けたい。これは、我々の関係がいかに強固であるかを表している。また何よりも意義深いことに、今日千のハトゥムが行われたこと。それもまた我々にとって格別な精神的な喜びと力の表れである。神のご加護がありますように。」


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:52508