アドリア海でイタリア船舶火災、トルコ人乗客も

2022年02月18日付 Milliyet 紙

ギリシャ沖で288人(237名は旅客)の乗ったイタリア船籍のフェリーで火災が発生した。救助活動には少なくとも3隻の沿岸警備船が参加している。46人は不明である。Gemini海運所有の発動機船であるシレナと名付けられたトルコの貨物船は、援助をしようと付近で待機している。Gemini海運のレヴェント・ホラサンル代表は、本紙に独自に語った。フェリーに24人のトルコ国民が乗っていたと明かにし、このうち一人が不明であると伝えた。詳細は…。

ギリシャ沿岸警備隊の発表によると、イタリアに向かうためイグメニツァを離れたフェリー内で、コルフ島付近を航行中に火災が発生した。現地時間の6時50分に発生した火災により、救助チームが派遣された。乗客237人、乗員51人、計288人の乗ったフェリーで現在までのところ死傷者はいないと伝えられた。

■逃げるためフェリーから飛び降りた

フェリーから飛び降りて火災から逃げようとする人々がいたことが伝えられた一方で、計242人が救助された。46人は救助チームによって捜索されている。 ユーロフェリー・シレナ(注)で発生した火災を鎮火し、乗客を避難させるために開始された救助活動には、少なくとも3隻の沿岸警備船が参加している。救助される被害者らに応急処置が準備された。

■救助された人々はコルフ島に送られた

関係者は、救命ボートで避難した乗客・乗員がコルフ島に送られたと述べた。現地では天候が「おだやか」であると伝えられた。

■原因はわかっていない

火災の原因はまだ分かっておらず、フェリーの出航から約9時間後にブリンディジ港に到着する予定であった。

■アドリア海で燃える船のすぐそばで一隻のトルコ船舶が待機

一隻のトルコ船舶が、燃えるフェリーを援助するため外洋で待機している。Gemini海運所有の発動機船でシレナと名付けられたトルコの貨物船が、援助をしようと付近で待機している。このトルコの貨物船は、イタリアからトルコへ向かう際に燃える船の救援要請を聞きつけ、航路を変更し、救命ボートとあらゆる救援装備を用意して燃える船の元へ向かった。

■「直ちに航路を変更した」

海上を捜索した乗員は、海に落ちた乗客を救助するための待機している。Gemini海運のレヴェント・ホラサンル代表は、本紙に独自に語り、「海で救援し合うことは船乗りの慣わしである。イタリアからトルコへ向かう際ただちに航路を変え、救援を必要とする乗員・乗客に対し的確な行動をとった。あらゆる手を尽くし、我々を必要とする人々に援助の手を差し伸べるため、船を付近で待機させている。最小限の被害で乗り切ることを祈っている。」と述べた。

■24人のトルコ人乗客

外交筋は、燃えるにフェリーに24人のトルコ人乗客がいることを確認した。事故による死傷者が出なかったことを強調した。

■トルコ人船長が語った

現地の救助活動に加わったシレナ号のジェブデット・ビレン船長は、CNNトルコに対しトルコ人乗客の大半が救助されたと述べた。火災発生の原因は不明であると明かしつつ、「船内で発生した火災である。船長と乗員当人達は後に話すだろう。我々にメッセージが届いた。この地域に向かい、 人々を救助するようにと。捜索・救助を続けている。」と述べた。

ビレン船長は、「計何名が救助されたのかは分からない。救援活動には初め3隻のギリシャの帆船が向かった。その後我々も向かった。我々は、最初オリンピア・ラジオでこのことを知った。」と述べた。

■救助されたトルコ人乗客が語った

フェリーから救助されたトルコ人のファフリ・オズゲン氏は、「70~80人乗りの救命ボートに140人が乗った。停電もした。トルコ人は24人いた。海に飛び降りる人々も見た。煙が立ち、救命ボートにも乗れない。乗客救助作業には多くの齟齬がある。支援は全くなかった。」と述べた。

オズゲン氏は1人のトルコ人が不明であると述べ、「船はパチパチ音を立てて海上で燃えた。未だに燃えている。私たちは難民のようだ。パンも水もない。迅速に支援してほしい。」と述べた。

(注)BBCの報道によると、船名はオリンピアである。


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翻訳者:関口ひなた
記事ID:52580