老婆が亡夫の退職金を詐欺師に騙し取られる

2022年02月18日付 Milliyet 紙

アマスヤのメディハ・コチ70歳は、自宅に来た電話詐欺師に、亡き夫の遺した枕の下に隠していた退職金13万リラと宝石類を騙し取られた。老婆を助けるために警察が駆けつけた。

手に入っていた情報によれば、夫が8ヶ月前に他界した5人の子供を持つコチ夫人は、前日に電話をかけてきた人物の「殺人現場であなたの身分証が見つかった。家に警察が来ます。お金を渡してください」という言葉を信じた。恐慌状態に陥った老婆は、自宅に現れた若い男に夫の遺した枕の下の退職金と宝石類を騙し取られた。

通報を受けて捜査を始めたアマスヤ警察署公安支部の捜査班は容疑者の追跡を行った。商業タクシーで先ずトカトのトゥルハル郡に行き、そこからアダナへ行くために別の車に乗り換えた、ヨズガトのソルグン郡で逮捕された詐欺容疑者のセイメン・Ş20歳は騙し取った金と宝石類を伴ってアマスヤへ移送された。

金と宝石類を押収したのちに、銀行へ預けることを勧めた警察官たちに感謝を述べた老婆は、「詐欺師は『私は覆面警官です』と言っていました。私もまるっきりそれを信じてお金を渡してしまいました。夫から残されたお金でした」と言った。

警察は「あなた方に電話をかけてきて自分を警察や軍人、もしくは検察であると言いながら金や貴金属を渡せという人間たちを信じないでください」と注意を喚起した。

多種多様な犯罪歴を持つことがわかった詐欺容疑者のセイメン・Şは、警察署で証言を行ったのちに裁判所に送られた。記者たちの「なぜ老婆を騙したのか」という質問に対してセイメン・Şは「私は騙していない。誰が騙したのかも知らない」という回答をしたことが注目された。


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翻訳者:岩田和馬
記事ID:52601