パレスチナ:金属ごみで命を繋ぐガザの人々 (2)

2022年02月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザ:金属くずの収集は失業者や貧困者のライフライン
【本紙:イスマーイール・アブドゥルハーディ―】

この仕事は、従事者が重い病気にかかる危険に身を晒すというリスクにもかかわらず、採算に合うものに見えない。廃棄物集積場のなかで金属類を探しても、会社への売却時には金属類1キロあたり3イスラエル・シェケルにしかならない。また、この仕事を通じた売上は毎週末に50シェケルを超えるが、その利益分は外国に金属類を輸出する業者に還元されている。

廃棄金属倉庫のオーナーのサーリフ・ワルシュ・アガー氏は「青年たちが集めて売ってくる様々な金属やプラスチックを毎日大量に受け入れている。倉庫内で金属は種類ごとに分別され、輸出の準備がなされる。そしてガザ地区内のプラスチックはリサイクルされて、貯水槽や椅子の製造のために利用されている」と話す。

同氏は、本紙に語ったところによると、毎月約150トンの金属類を集めている。それらは鉄専用のプレス機を用いて正方形型に圧縮され、積み重ねられる。そしてエジプトかイスラエルに輸出される。同氏によると、スクラップの売却は採算に合うそうだ。

(3)に続く


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翻訳者:中鉢夏輝
記事ID:52644