フィナンシャル・タイムズ紙、野党6党合意におけるHDPの不在に言及

2022年03月01日付 Cumhuriyet 紙

昨日〔2月28日〕、共和人民党(CHP)、善良党(İYİ)、至福党(SP)、未来党(GP)、民主党(DP)、民主進歩党(DEVA)が一堂に会したことは外国メディアの注目も集めた。英国のフィナンシャル・タイムズ紙は、アンカラで行われた「強化議会制プレゼンテーション集会」の詳細を報じながら分析を行った。

フィナンシャル・タイムズのローラ・パイテル特派員による「トルコ、エルドアン大統領に勝つため野党による『歴史的』合意」と題された記事は、「様々な立場からなる〔野党〕連合は、長年に渡って破壊され続けてきた組織および構造を改革すると誓った」とした。

野党6党が連携したことについては「約20年に渡いて続いているエルドアン政権を打倒するため〔野党6党〕が一堂に会した。会合には、鍵を握る人民の民主主義党(HDP)を除く主要な政党の党首が参加し、エルドアンの力を制限し、法〔による統治〕を取り戻すことを約束した」と報じた。

ソズジュ紙によれば、〔フィナンシャル・タイムズ紙の〕記事は「CHPクルチダルオール党首と善良党アクシェネル党首もこの協定に参加していた。エルドアンに対抗するため5年前から交渉を続けていた野党にとって非常に重要な瞬間であった」とした。フィナンシャル・タイムズ紙は「この宣言は、悪化するインフレによる経済危機の影響を受ける人々の不満が高まり、エルドアンとAKP政権からの援助が底をついたタイミングで発せられた」と報じた。

■HDPの不在に注目
記事は「野党連合は経済を改善できるということを有権者に説得的に示さねばならない。また〔野党の〕連携を強調しているにもかかわらず、野党連合が誰を共通候補とするのかについては緊張関係が続いている」と指摘した。

また、このフィナンシャル・タイムズ紙による詳細なニュースは以下の指摘によって締めくくられている。「月曜日(2月28日)のイベントで注意を引いたのはHDPの不在だ。国内のクルド系コミュニティと強い繋がりをもつこの左派政党は、トルコの2019年地方選挙で野党が主要都市で収めた勝利に大きく貢献した。HDP支持者はエルドアンを落とすために決定的な役割を果たすはずだが、6野党の間では公的な業務を行うには分離主義的であると見られている。」


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翻訳者:今城尚彦
記事ID:52757