ロシアとウクライナの戦争に対するイランの反応 基本的な要因の解説/全面的な危機へと向かうユーラシア地域/イランは深い懸念を持って情勢の推移を追っている

2022年02月24日付 Hamshahri 紙

 イラン外務省報道官は、ウクライナ情勢の推移に関し、イラン・イスラーム共和国は深い懸念を持ってウクライナにおける情勢の推移を追っていると述べた。

【ハムシャフリー電子版】サイード・ハティーブザーデ外務省報道官は、ウクライナにおける情勢の推移に関し、軍事行動と戦闘の激化に遺憾の意を表明しつつ、「イラン・イスラーム共和国は、深い懸念を持ってウクライナにおける情勢の推移を追っている。残念ながら、アメリカを中心としたNATO[北大西洋条約機構]による扇動的な措置の継続により、ユーラシア地域が全面的な危機へと向かう状況へと至った」と述べた。

 ハティーブザーデ報道官は、「イラン・イスラーム共和国は双方に対し、危機の政治的解決を目的とした即時交渉のために戦闘停止を呼びかけ、軍事衝突時における国際法と人道法の遵守の必要性を懸命に訴えている」と強調した。

 同報道官は、さらにウクライナにおけるイラン人在留者の状況にも言及し、「外務省の現在の最重要任務は、ウクライナにおけるイラン人在留者の状況に関する完全かつ即座の調査であり、実施された諸々の予測の枠内で、あらゆる能力を用いることでその調査は進行中である。在ウクライナ・イラン・イスラーム共和国大使館は、完全に機能しており、事前に送られた指示に従い、二十四時間体制で大学生やイラン人在留者のために業務を行っている」と述べた。

 外務大臣もまた、「ウクライナ危機はNATOによる扇動的な措置に根源がある。我々は戦争に訴えることを解決策とはみなしていない。停戦の確立と、政治的・民主的解決に注力する事が必要である」とツイッターに投稿した。

 在ウクライナ・イラン・イスラーム共和国大使館も、全イラン人在留者と大学生に、いかなる手段によってもウクライナから退避するよう通知した。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:OH
記事ID:52778