シリア:ヌスラ戦線がイドリブ県内の主要な地点で広告を提示する権利を独占(1)

2022年02月23日付 al-Watan 紙

■「ヌスラ戦線」がイドリブ県の住民たちの経済・商業活動の全てをコントロール…最終的には地域内の広告表示権利を独占するまでに

【ダマスカス:本紙】

テロ組織である「ヌスラ戦線」は、「クリエイティブ・シリアン」社とされる私企業を通じてイドリブ県内のメディア部門および路上広告を独占することによって、同県の経済活動、商業活動に加え、住民たちの生活がもつあらゆる側面に対する統制体制を強化した。また同社の独占的活動によって、同テロ組織参加のその他の「企業」にも損害がもたらされた。

クルド系通信社の「ノース・プレス」が報じたところよると、イドリブ県北部に位置するダーナー市にある広告会社のオーナーであるムハンナド・カルフス氏(仮名)は次のように明らかにした。「ヌスラ戦線傘下のいわゆる『救済政府』が同じく傘下の1社によって(広告)部門を独占すると発表して以来、私の会社が扱う仕事の量は80%減少した」。

2021年3月に設立されたクリエイティブ・シリアン社はヌスラ戦線との関係性を否定している。しかし同社は、ヌスラ戦線が同社に提供した複数の設備のために、設立後間もなくその名が知られるようになった。同社のエージェントらはヌスラ戦線の支配下にある全ての地域のほか、アレッポ県北部でその他複数のテロ組織によって掌握されている地域において活動している。

カルフス氏は次のように述べた。「クリエイティブ・シリアン社は、イドリブ市、サルマダー市、ダーナー市の幹線道路に加え、シリア北部のいかなる都市の感情交差点や公共・民間広場において、他の私企業が看板や広告を提示することを禁じている」。

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翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:52823