シリア:戦争で負った傷に対する医療ケアの欠如に苦しむラッカ市の住民たち(3)

2022年02月22日付 al-Watan 紙

■戦争で負った傷に対する医療ケアの欠如に苦しむラッカ市の住民たち…「イスラーム国」の地雷で片足を失った少女が学校を中退

【ダマスカス:本紙】

さらに彼女は学校内で移動することも困難であったため、結局勉強を続けるのをやめてしまったのだという。

複数の反体制系メディアが伝えたところによると、戦争による負傷者らへの支援が存在しないなか、人工手足のアレンジや心理的ケアを専門とする地元の多くの非営利組織が、3年間にわたって自分たちにできることに関するイニシアチブを発揮してきた。それらの一つは閉鎖されたが、同時に別の組織が、登録されている人々のために理学療法セッションを無料で開いているのだという。

同複数筋によると、戦争の影響で現在義足を必要としているのは、女性、男性、児童、高齢者を含む計3,700人の人々だという。

イスラーム国は2014年にラッカ市を掌握し、同市を自称「カリフ制国家」の首都と設定した。その後同組織は2017年10月17日、同市を破壊しきった「有志連合」および民兵組織「シリア民主軍」と結んだ合意のもとで、ダイル・ザウル県方面に茶番としての撤退を行い、そこでシリア・アラブ軍との戦闘を繰り広げた。

最初に戻る


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:52946