イラン革命防衛隊、イラクに厳しい警告「モサド拠点を摘発しなければ再び対応」

2022年03月17日付 Hamshahri 紙

“イラン革命防衛隊の報道官は、イラク・クルディスターン当局者に対するイラン政府の再三の警告を強調。同地域にある複数のモサド(イスラエルの諜報機関)の拠点について、「もしイラクがこれらの拠点を摘発しなければ、イランは再び“対応する”ことになる」と述べた”

【ハムシャフリー電子版】ファールス通信によると、イラン・イスラーム革命防衛隊報道官のラマザーン・シャリーフ指令官は「イランの安全保障を脅かす攻撃の拠点を全て破壊するのは当然の権利であり、(イランにとって譲れない)レッドラインである」と強調した。

 シャリーフ司令官はイエメンのアンサール・アッラー(いわゆるフーシ派)系テレビ局「アルマスィーラ」のインタビューで、「イラクのクルディスターン地域に対し、今回攻撃対象となったモサドの拠点と、別の2つの拠点の存在について、何度も警告していたと在イラク・イラン大使が発表した」と明かした。

 シャリーフ氏は、「シオニストたち自身(イスラエル政府のこと)もイラン西部ケルマーンシャー州にある基地上空に飛来した自国のドローンが、アルビルにある拠点から離陸していたと認めている」と指摘。

 「もしイラク当局が同国にある別のシオニストの拠点を摘発しないとなれば、あるいはイランの安全保障が同地域から脅かされている以上、イランは躊躇(ちゅうちょ)なくそれに応じる」と断じた。

 イラク・メディアは、今週日曜日(3月13日)朝、イラク・クルディスターン地域の都市アルビルで恐ろしい爆発音が聞こえたと伝えた。また、ニュースチャンネルの「サーベリーン・ニュース」は安全保障関連の情報筋の話として、「イスラエルのモサドが所有するイラク北部アルビルの高度な訓練拠点2箇所が、弾道ミサイルにより攻撃された」と報じた。

 日曜日(3月13日)正午、イラン・イスラーム革命防衛隊は声明を発表し、シオニストら(イスラエル政府)の陰謀と邪悪の戦略拠点を弾道ミサイルで攻撃したと指摘し、「いかなる邪悪が繰り返されたとして、それは厳格で断固たる破壊的な対応を目の当たりにすることになる」と強調した。


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翻訳者:KMMK
記事ID:53008