シリア:ヌスラ戦線支配下の諸地域で「児童ギャング団」が現れる(1)

2022年01月24日付 al-Watan 紙

■イドリブ県内およびシリア北西部の「ヌスラ戦線支配下」地域でめざましいかたちで姿を現す「児童ギャング団」

【ダマスカス:本紙】

イドリブ県内およびシリア北西部で複数のテロ組織、なかでも「ヌスラ戦線」によって支配下に置かれている諸地域で最近、貧困および生活条件の悪化にともなう「児童ギャング団」がめざましいかたちで姿を現している。

複数の反体制系ウェブサイトはスィハーム・ナワーフさん(47歳)のエピソードを紹介した。ある日、彼女が暮らす集合住宅の屋上に設置されているソーラー発電パネルによって供給されている電力が突然遮断された。

しかし彼女は当初、停電の原因が、盗んだ電力線を販売することを目的としてそれを切断した「児童ギャング団」にあったことは想像もしなかった。

ナワーフさんによると、突然の停電が発生した当初、彼女は建物の屋上を確認してその原因を探ろうとした。しかしその際電力線を手にしながら逃亡する児童グループの存在に気が付き、彼女は非常に驚いたのである。

ナワーフさんはその後、近隣住民らの助けを借りて、電力線を盗んだ児童らを逮捕することができたという。そして彼らがアレッポ県郊外からの避難民であり、イドリブ県郊外のダーナー市付近のキャンプに暮らしていることが分かった。

(2)に進む


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:53147