シリア:「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定(3)

2021年12月13日付 al-Watan 紙

■「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定…トルコ・リラの過去に例をみないレート崩壊によって人々がさらされている苦難

【ダマスカス:本紙】

トルコ・リラが急速に下落するなかで、ムハンマドさんと彼の同僚らは、バーブ市およびその周辺地区を管轄する「教育当局」に対し、給与の値上げを要求するメッセージを送り始めた。そして10月中旬には、ストライキを8日間にわたって敢行したのである。

その後ムハンマドさんらは、解決策が生じることを望みながら教育業務を再開したが、変化は生まれなかった。彼らは現在、「公然のストライキ」あるいは「教育の中断」状態に陥ることを避けるため、週に2日間だけ自身らの業務をボイコットすることにしている。

AFP通信によると、ムハンマドさんは必需品の購入を確保したうえで、家賃、電力代、インターネット代、交通費を支払うために、毎月約200米ドルを必要としており、これは彼の給与の倍額に相当する。また彼は自身の現在の収入に見合うよう、日々の需要を可能な限り低減させることに努めているという。

さらに同通信は、トルコ・リラの価格崩壊が、住民らの購買力が低下し、さらにトルコからの輸入品の価格が上昇しているという点から、トルコ政権が占領下に置いている諸地域にただちに影響を及ぼしたと指摘した。

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翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:53180