サウジアラビア:聖モスクで巡礼者2人がつかみ合い

2022年04月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■聖モスクで巡礼者同士が激しい喧嘩…サウジアラビア当局がコメント(ツイッターとビデオ)

【n.p.:本紙】

メッカの聖モスク(マスジド・ハラーム)内のサアイ廊*¹でつかみ合いのけんかをする2人の巡礼者の動画が、SNS上で大きな反響を呼んだ。サウジアラビア公安当局は、2人は口論が高じて殴り合いのけんかになったと断定した。

複数のSNSユーザーが次々と、聖なるラマダーン月のウムラ*²実施中にイフラーム*³を身にまとった2人が激しい喧嘩をする動画を配信した。

サウジアラビア公安当局は、動画について声明を出し「ハッジとウムラのための特別治安部隊は、昨夜マスジド・ハラームのサアイ廊で起こった殴り合いに関する調査を行った。2人は口論からつかみ合いの大げんかになったが、互いに怪我はなかった。2人には法的措置がとられた」と説明した。

公安当局は声明で、「同部隊は、ウムラ巡礼中、二聖モスクでの礼拝時、アッラーへの忠誠心を強める期間中の平和と静けさの必要性を強く求めている」と付け加えた。

この動画がTwitterで拡散されたことで、聖なるラマダーン月における最も重要な宗教的儀式の一つであるウムラの実施中に起こったこの事件に対する怒りの声がSNS上に殺到した。

*¹サファーの丘とマルワの丘を結ぶ通路。

*²イスラームにおける巡礼の一形態。小巡礼。メッカにあるカアバ神殿を訪れる巡礼のうちハッジ(大巡礼)期間以外に行われるもの。

*³ムスリムが巡礼中に着用する縫い目のない2枚の白布。


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翻訳者:雨宮有希
記事ID:53250