愛のために宮殿をでた皇女の新しい仕事-真子さまの物語

2022年04月13日付 Hurriyet 紙

世界は彼女を「愛のために皇室をも100万ドルをも手放した皇女」として認識している。現在は平穏な生活を継続するために取り組み始めた彼女の新しい仕事が話題の最前線を占めている。

■ボランティアとして働く予定

上皇明仁陛下の孫である眞子様は、愛する小室圭氏のために皇女の称号も、皇室を離れる皇女に与えられる130万ドルの受け取りも辞退し、結婚後ニューヨークへ移住した。現在「元皇女」となった眞子様からある知らせが届いた。大学で博物館研究員として教育を受けた眞子様は、新生活を始めたニューヨークで有名なメトロポリタン美術館で仕事を始めた。そのうえ、ジャパンタイムズのニュースによると、眞子様はこの仕事に対して給与を受けず、ボランティアとして働く予定である。

■新しい展示のために働いている

結婚後ニューヨークの小さなマンションで暮らし始めた眞子様は、すでに博物館での最初の仕事に着手していることも日本の報道機関で報じられている。30歳の眞子様は、13世紀の仏教僧の生活に触発された絵画を含む展示のために働き始めた。眞子様は、同時に博物館のアジア芸術コレクションにも取り組んでいる。

■東京で博物館研究員として働いた

眞子様は、こうしたテーマについて大学教育を受けた。眞子様は、夫と知り合った国際基督教大学アーツ・サイエンス学部から学位を取得して卒業した。この分野での彼女の能力はこれに留まらない。眞子様は同時にレスター大学で博物館と美術館について大学院で研究をした。結婚して母国を離れる前には東京大学博物館で研究員として働いていた。

■一般人と結婚し、皇女の称号を失った

日本の皇室は2021年にその歴史において滅多にない出来事を経験した。皇女眞子様は、愛する非皇族の恋人、小室圭氏と人生を共にすることにした。一部の王室では皇子や皇女と結婚した人に称号が与えられるが、日本ではそうではない。皇女は、一般人と結婚したため称号を失った。さらに皇室から離れる者に与えられるのが習わしであった1億5000万円の一時金の受け取りも辞退した。

愛のために称号を手放した眞子様は、夫と一緒に暮らす国を変えた。彼女はアメリカのかなり慎ましい家で夫婦生活を始めた。称号を手放した後「小室眞子」となった元皇女は、もう一般人として普通の生活を送っている。今までの人生を邸宅で過ごしていた眞子様は、現在では大きな愛をもって結婚した夫と共に小さなマンションで借家人として住んでいる。

■「太陽のような」笑顔に惹かれた

眞子様とその夫は大学時代に知り合った。皇室を離れる決意をした際に行われた記者会見では、眞子様は現在結婚している小室圭氏をどのように恋したのかを語っ た。眞子様は、小室氏から最初笑顔が特徴的な印象を受けたと話した。小室氏の笑顔を太陽に例えた眞子様は、彼を知るほどに人柄にも惹かれていったと明かした。文仁親王の第一女子である眞子様は、現在ニューヨークの法律事務所に法務助手として所属している小室氏と2013年に婚約した。二人は昨年結婚しニューヨークに移住した。

実際には眞子様は、愛のために日本の皇室を出た唯一の皇女ではない。彼女より何年も前、上皇明仁陛下の娘清子様は一般人男性に恋をした。彼女は黒田慶樹氏と結婚するために、皇居も皇族に属するすべての特権も捨てた。2005年に結婚した清子様と黒田慶樹氏の関係は幸せに続いている。神道を信仰する清子様は、伊勢神宮で祭主を務めている。

■愛のために玉座を捨てた人々のうち最も有名な人

世界中の王家の成員の中で愛のために王位・玉座を捨てた人々に言及する際、真っ先に浮かぶのは現在のエリザベス英女王のおじ、英国王エドワード八世である。王家の厳しい規則に従うと、エドワード八世が恋をしたウォリス・シンプソンと結婚する唯一の方法は彼が全てを捨てることであった。シンプソンはアメリカ出身であり、一般人であり、更に一度離婚しているからであった。英国王エドワード八世は、愛のために王位を弟のジョージ六世、つまりエリザベス二世の父に譲った。

■王女の称号を捨てた

ノルウェー王ハーラル五世とソニア王妃の唯一の女子、マッタ・ルイーセ王女の場合を見てみよう…。彼女は2002年から2017年の間作家のアリ・ベーンと結婚していたノルウェー王女である。二人の離婚後ベーン氏の自殺によって話題になったマッタ・ルイーセ王女は、2019年以来シャーマンとして知られるドゥレク・ベレットと関係を持っている。マッタ・ルイーセは、一方では生計を立て自立して生きていくために、一方では恋人とより穏やかに過ごすために自分の意思で王族としての生活に別れを告げた。王女の称号をも手放したマッタ・ルイーセは、[称号を通してではなく]自らの名前のみで知られることを望んでいる。

■彼も家族由来の称号があった

最初は奇妙に思えるが、英女王エリザベス二世の配偶者、フィリップ王配も彼女と結婚するために自身の家族がもつ称号を捨てている。フィリップ王配は、当時王女であったエリザベスと人生を共にするためにデンマーク及びギリシャ王族の称号を手放した。彼は結婚後、エディンバラ公爵の称号を得た。フィリップ王配は、結婚する際に軍隊の称号も捨てた。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:53264