カイロ:映画と現実の狭間にある都市の姿(7)

2022年04月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■想像されるカイロ:映画と現実の狭間にある都市の姿について

【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】

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アティーヤは、ファリード・シャウキー演ずる土地購入者のカマール・ベクと強い関係を築き、その娘のハウハと結婚し、ついには二度とカイロには戻らないことを決意する。「ここがカイロ」では、映画はスヌースィーとその家族の暮らす小さな街の光景から始まる。一家は早い朝食を楽しんでおり、その後、ナイル川を渡る小さなボートで息子を学校へ送るスヌースィーが映される。しかし、二人がカイロへ着くやいなや、スヌースィーと妻サービリーンは恐ろしい旅を始めることになる。混雑した道路やタクシー、待ち時間の長い信号に悪戦苦闘し、バスに乗っているときにはスリにも遭う。最後にスヌースィーはパン製造の計画を断念して元の村に戻ることを決め、「とにかく都会から離れたところへ行かなければならない」と繰り返すのである。

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翻訳者:下宮杏奈
記事ID:53364