アルジェリア:原油精製プロジェクトが完了

2022年04月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジェリアで原油精製プロジェクトが完了

【アルジェ:アナトリア通信】

アルジェリアの国営石油企業、ソナトラック社は、国内最大の石油都市ハシ・メサウドでの原油精製プロジェクトが完了し、1日当たり60000バレルの原油精製が可能になったと発表した。

木曜日のソナトラック社からの発表をアナトリア通信が伝えた。

発表によると、同社のタウフィーク・ハッカールCEOは水曜日、アルジェリア南東部のハシ・メサウド市を訪問し、油田の南側の新しい圧力及び分離センタープロジェクト施設を視察した。

現在、プロジェクトは99%完了し、1日あたり60000バレルの原油を処理できるようになった。また、プロジェクトが完了すれば、燃料輸送ネットワークにおける原油の汲み上げと噴出工程の効率化が図れるということだ。

ハシ・メサウド油田は、アルジェリア最大の油田と言われている。1956年に仏植民地当局により発見され、1971年2月24日、故ウアリ・ブーメディエン大統領時代に国有化された。

しかし近年、この油田(の施設)は老朽化が進み、生産量と埋蔵量の両方を増やすための新たな開発プロジェクトが必要だった。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国の産油国による「OPECプラス」の協調減産枠組みでのOPEC加盟国アルジェリアの石油生産割り当て量は、現在、1日あたり101万3000バレルである。

数週間前、ソナトラック社は、国内南東部で2つの油田を発見したと発表した。一方はイタリアの半国有石油・ガス会社「エニ」社との共同開発によるもので、推定埋蔵量は1億4000万バレルである。もう一方は自主開発で、埋蔵量は10億バレルに達するということだ。


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翻訳者:半田桃香
記事ID:53366