イギリス、トルコへの医療ツーリズムに警告「死者17人」

2022年05月07日付 Cumhuriyet 紙

イギリス外務省は最近トルコへの医療ツーリズムが増加傾向にあるとし、国民に対しこの旅行中に17 名が死亡していると注意を呼びかけた。

感染拡大の影響が軽減するに伴い、1000億ドル規模の世界的な医療ツーリズム市場おけるトルコのシェアは再び高まってきた。
トルコ統計機構(TÜİK)の国境ゲートでの調査に基づくと、2021年の後半の10ヶ月に治療のためにトルコを選ぶ観光客数は約37万1千人に達した。
しかしトルコは美容医療と医療ツーリズムで重要な地点であるとはいえ、未だに国内での不適切な手順の運用はリスクを生み出している。

■イギリス人17名が死亡

ソスジュ紙の報道によれば、イギリス外務省もこれをうけ、トルコに行くイギリス国民に注意を呼びかけた。外務省から行われた発表では、イギリス人17名がトルコで受けた医療行為の結果死亡したと明かされた。
とくにトルコリラの歴史的暴落後、トルコがイギリス国民に最も選ばれた目的地の一つとなったと強調された。イギリスからトルコへの医療行為に関する予約が増えていて、とりわけ価格がとても安くなったためイギリス人がトルコに向かっていると伝えられた。

■注意が呼びかけられた

2019年1月以降にトルコで治療を受けたイギリス人17名の死亡をうけ、イギリス外務省は注意を繰り返した。発表では「医療機関の水準と実施される治療は国ごとに大きな違いがみられる。このため、トルコで医療行為を受けることを検討しているイギリス国民は事前に綿密な調査を行わなければならない。外国で医療行為を手配するときに、経済的利益がある民間企業を信用するのは賢明ではない。」と述べられた。

イギリス外務省は国民の安全に注意し、「我々は2019年1月以降に医療ツーリズムでの渡航後にイギリス人17名がトルコで亡くなったと伝えなければならない。医療手順のためにトルコに渡航するのなら、皆さんが選んだ医療機関がトルコの公的機関によって認定されているか、確認していただきたい。保健サービス総局のwebサイト上で認定済み機関のリストを閲覧できる。」と述べた。

■植毛と美容が最も選ばれている

イギリス政府は国民に選んだ診療所がトルコの公的機関に登録されているかどうかを調べるよう推奨する一方で、渡航前に医者への相談が必要だとも強調した。
トルコでの医療ツーリズム旅行者の大部分は植毛、豊胸手術、形成外科や美容整形、脂肪吸引、眼科や歯科治療、体外受精などを受けることを目的としている。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:伊藤梓子
記事ID:53406